今日は、高田由紀子さんの『まんぷく寺でまってます』(高田由紀子作・木村いこ絵・ポプラ社)の出版お祝い会です。
この作品は、高田さんのご実家である佐渡が舞台です。
お寺のお嬢さんである、高田さんだからこそ描ける、お寺の描写があります。
佐渡のうつくしい風景が胸に残ります。
心温まる作品でもあります。
でも、私はキャラクターを作り上げるときの、主人公の、受け身ではない状況に作り上げる作家的資質を、デビュー一作目で感じました。
力のある新人が誕生しました。
また、今夜は、日本児童文学者協会の「長編新人賞」を受賞され、ご本になった、千葉朋代さんの『さくら坂』(千葉朋代・小峰書店)と、ご一緒の合同お祝い会を、中野で開いてくださいます。
千葉さんの『さくら坂』もすごい作品でした。「脚葬」というタイトルで応募された作品ですが、そのタイトル通り、病気で脚を葬るシーンは印象的です。
このお祝い会は、お二人の所属していらっしゃる、季節風の皆さんがご用意してくださいました。
今夜は、力のある新人、お二人の門出を、みなさんとお祝いします。