20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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佐伯祐三 自画像としての風景

2023年02月23日 | Weblog
            

                         

佐伯祐三の絵には、とても惹かれます。
特に、パリの街角を描いた絵。

30歳という若さで、パリで亡くなった天才画家、佐伯祐三。

彼の絵を見たくて、何度か、日本橋にあった、当時は「ブリジストン美術館」と呼ばれた(今は名前が変わって、リニューアルしていますが、ここには佐伯祐三の絵を所有しています)美術館に足を運びました。

青木繁にしても早世した天才画家というのは、その人生も含めてとても興味があります。
佐伯祐三は、東京芸大を出て、パリに行きたての頃は「アカデミック!」と罵倒され、そこから筆致が変わっていったようです。

この、パリの街角の暗さ。
モンマルトルの坂の上に「洗濯船」という画家たちのアトリエ兼住居だった、一部が、今も残っています。
その昔、そのアトリエをリアルに見てきました。

フランス語では「Bateau-Lavoir」というそうです。
当時、ピカソ、ブラック、モディリアーニなどが、共同アトリエ兼住居として使っていた場所らしいですが、佐伯祐三が、この場所に行った時は、「洗濯船」はすでに、火災の後だったのでしょうか?

パリで、一流画家として認められることは、本当に大変だったのだろうなと思います。

奥さんと子ども、3人でパリに渡り、ひとりぼっちではなかった彼には、精神的支柱のようなものは、あったはずです。
でも当時は、不治の病、結核を病んでいた彼は、描くことへの焦りもあったはずです。


今日は、画廊探訪、映画鑑賞に詳しい、友人の朱美さんに教えていただき、チケットを予約しました。
東京駅のステーションギャラリーです。
すごく楽しみです。
コメント
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