20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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AIのすごさ、AIのこわさ

2023年02月25日 | Weblog
             

ずいぶん、長いこと使っている、お掃除ロボのルンバ。
もう、おバカでおバカで、使いものにならないことがあると、通販生活の軽い掃除機を使ったりしていました。

ルンバのスイッチを入れると、小猫のように、私のうしろを追いかけてきます。
「いやだ〜、怖いから、こないで〜!」
叫んでも、うしろを、グルグルグルグル、私のかかとを突っつきながら、やってきます。

また、AIはさらに進化し、チャットGPTという、AIでパソコンの中で、チャットでお願いすると文章まで書いてくれる機能が、できたらしいです。
一瞬で文章を書いてくれるというので、びっくりです。

Yahooニュースなども、私のスマホに流れてくるニュースと、夫のスマホに流れてくるニュースは別なものが流れてきます。お出かけした時などに、確認すると、よくわかります。

それぞれの好みや、興味のある記事の傾向を、スマホのAIはつぶさに判断し、その好みの情報を流してくる
自分のことで言えば「健康」ネタに関するニュースが多いこと(笑)。
だから、そうした記事に誘導されながら、より多く読んで、知らず知らずのうちに、それを得心した気持ちになっているのです。

今、AIで、一番、怖いのが「スマホ教」だそうです。
一歩間違えると、自らのスマホ検索によって、陰謀論や、オウム真理教のようなスピリチャルに引っ張られ、しっかりと洗脳されていく人もいるそうです。

そういうことが書かれた本で、すごく売れているので、買って読みました。新潮新書です。
陰謀論というのも、いろいろあるそうです。(でもどの陰謀論にも共通しているのは、プーチンとトランプ支持です)
ただ「スマホ教」になる人は、スピリチャルにつながった陰謀論のようです。
怖いのは、ここです。

一時、ワクチンを打たないのは、陰謀論といっていた時期がありました。それについても書かれています。
「コロナワクチン接種云々は、個人の健康状態や、打ちたくないという、陰謀論とは関係ない、健康オタク的な人もいるので、そこは分けて考えたほうがいい」

また、その本には「検索すればするほどデマを信じてしまう」と書かれています。
スマホを使うために中学生以下は、教科書で「ネットリテラシー」を勉強していると書かれていました。

けれど、大人になってネットリテラシーも学んでいない人が、スピリチャルの特異な世界観に染まった場合、どれほど情報を厳選しているという自意識があったとしても、得られる知識は相当に偏るそうです。

そんな自覚もなく、特異な世界観に染まったスマホ教の人は、ネット空間が唯一の居場所となり、世俗を信じられることができなくなってしまうそうです。
「繊細な自分は、もうとっくに気づいている。いろいろなことも知っている。他の人は鈍感で気づかない」と、他者を批判しながら。

「スマホ教」に洗脳されると、背後で蠢いている、負のものは、全てネオナチが原因だと。だから「奴隷にされていることも気付いていない」と思うそうです。

その本では、とても丁寧に、オウム真理教にハマっていった高学歴の人たちのことを分析しながら、それと同じ状況が、今「スマホ」のAIの中で起きていると綴ります。いわば、「オウム真理教」ではなくて、現代のオウム真理教のような「スマホ教」の熱心な信者。

AIに誘導され、「自分だけが知っている」という優越感を持たせ、どんどんスピリチャルに引っ張られて、「仮説構成体」と言われる(科学的な言葉ではなく、あくまでスピリチャル界隈に、満ち満ちている言葉)最高のスピルチャル・ライフを楽しむという、危ういスピルチャル(ネトスピというそうです)は「波動」という言葉を広めながら、それに洗脳されているそうです。

「波動」というのは、元々は物理学の言葉だそうです。
それを好き勝手に解釈し、閉鎖的な空間で、「チャネリング」により、現実と仮想の世界に存在する、自分の意識が混合するのです。
(理系の作者です)
そこがオウム真理教と重なるところだと、書いてありました。

スマホ・AI、恐るべし。
気をつけなくてはいけません。

将棋だって、AIを駆使して挑んだ最初の人が藤井くん。
羽生さんなども、取り入れ始めたらしいので、将来的には、どうなるかわかりませんが、機械が人間を上回っている時代。でも、藤井くんはAIと言っても、将棋のAIに彼の嗅覚で鋭い論理にどんどん誘導されながら、頭脳を磨いているのですからサイキョーです。

とはいえ、しょせん機械。うちの、おばかルンバは、AIが弱ってきたのか、本当におバカです。

でも、もう考えたら、耐用年数が長すぎたのも、一因かもしれません。

夫は「おバカじゃないよ、まだ使える能力を持っている」と言っていますが、
フローリングの床ではないので、よけい、汚れが気になります。

夫は「おばかルンバ」支持派なので、さて、どうなることでしょう。
とにかく、夫はここ数年は、お掃除のプロのような、動きをしていますから、発言にも説得力があります。
コメント
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