折にふれて

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スパルタカス

2013-09-17 | 折にふれて

昨日の続き...

映画「スパルタカス」のこと

 

かれこれ50年近くも前の映画で、時代は紀元前1世紀のローマ時代

「スパルタカスの反乱」として伝えられる史実をモチーフに製作されたものです

製作・主演はカーク・ダグラス、監督は当時若干30歳のスタンリー・キューブリック
3時間を超える大作です

ちなみにカーク・ダグラスは、「ウォール街」や「ブラックレイン」のマイケル・ダグラスのお父さん
マイケル・ダグラスの奥さんはキャサリン・ゼタ・ジョーンズ
どうでもいい話ですが・・・

さて・・・

奴隷商人に買われ、剣闘士として修練を積んでいたスパルタカス
当時、剣闘士は貴族階級の娯楽のため、互いに戦う奴隷でした
仲間同士が殺しあわねばならない残酷な境遇(グラディエーターを観た人ならわかりますね)
さらに愛する女性と引き裂かれたことから、スパルタカスは仲間の剣闘士とともに反乱を起こす
スパルタカスと反乱軍は各地で奴隷を解放し、討伐に向かうローマ軍を次々に打ち破りながら、ローマ向かって進軍
しかし、強大なローマ軍についに破れ、仲間とともに捕らわれてしまいます

「スパルタカスは誰だ。指し示せば命は助けてやる」
捕虜たちを前に、ローマ軍の司令官クラッススは言います
スパルタカスが毅然と立ち上がった瞬間、
となりの仲間が立ち上がり、そして言った言葉。
「I’m Spartacus! (私がスパルタカスだ)」
すると、呼応するように次々と仲間達が立ち上がり、口々に叫びます。
「I’m Spartacus!」 「I’m Spartacus!」 「Spartacus!」

スパルタカスが誰かわからないまま、全員がローマに続くアッピア街道に磔にされ、反乱は鎮圧されました
史実でも、スパルタカスが誰だったのか、結局その死体はわからなかったとあるそうです

リンカーンが奴隷を解放する2000年も前
たぶん、人権なんて言葉も無かった時代に、立ち上がったスパルタカスと仲間たち
反乱は失敗に終わったものの、この教訓からローマにおける奴隷の待遇はその後大幅に改善されたとのことです

このシーンを思い出すだけで、目頭が熱くなる感動的な映画でした

昨日の「愛のテーマ」とともに、私にとって忘れられない映画のひとつです


 


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