琵琶湖のほとりで菜の花が咲いていると聞いた。
暖冬とはいえ、この時期に春をイメージする光景を見ることができる。
そう聞けば、居ても立ってもいられず、出かけた先が滋賀県守山市のなぎさ公園。
見事な咲きっぷりである。
が、多少違和感も感じる。
こころが軽くなるような華やかな季節感が伝わってこないのである。
菜の花に問題があるはずもなし、
しばらくの間、あちこちから眺めてみたところ、
空の様子が違和感の原因ではないかと思い当たった。
空の表情が、まだまだ冬の様相なのである。
暖冬の早咲き。
このところの異常気象下においてはよくある話であるが、
春の花は春になったからこそ咲く。
菜の花と聞いて勇んで出かけてはみたものの、
冬を耐え、春を迎えた喜びがあってこその菜の花。
ということだろう。
さて。
冬の空を映す湖面。
遠く見渡すと雪を蓄えた山々が。
これがこの時期本来の琵琶湖の風景で、
暖冬がもたらしたご褒美は「春の予感」程度に感じておくことにしよう。
ところで。
この日はさらに春を予感させる情景を探して、
ぐるっ、と琵琶湖を一周
幸い天候にも恵まれ、のんびりと、ただのんびりとした気分に浸った次第。
Victory Is Won - Santana
「9」のつく日は空倶楽部の日