Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (f/8,1/640sec,ISO100)
夏の休暇初日、久しぶりに奥琵琶湖へ出かけた。
琵琶湖を訪れるのは5月の連休以来、
まだまだ暑さが気になるところだが、少し間隔が開いたことだし、
また、ひょっとして湖面を渡る風など秋の気配が感じられないか、と期待してのことでもあった。
そして、そんな湖畔でふと目を惹いたものが...。
Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (f/6.3,1/400sec,ISO100)
「Feathercraft」というブランドのシーカヤックだそうだ。
近寄ってカメラを向ける私の姿を眺めていた人がそう教えてくれた。
ブランド名が示すようにとても軽くて、しかもコンパクトに折りたたんで持ち運べることが大きな特長で、
このカヤックの持ち主は琵琶湖の対岸へ渡った後など、
折りたたんで電車に持ち込んで帰ってくるらしい。
さらにその人が話すには、ずいぶんと高価なものらしく、軽自動車一台分の値段なのだとか。
それにもかかわらず、このカヤックを無造作に置いたまま持ち主はどこへ行ってしまったのか。
なんとも呑気というか、そして、これも奥琵琶湖の魅力かと微笑ましく思えた光景でもあった。
この日、湖北の気温は34℃、予想通りの猛暑だったが、
それでも日陰に入ると、湖面から吹く風がまるで秋風のように心地よい。
きっと、秋がどこかに隠れてやってきているに違いない。
そう感じさせる長閑な夏だった。
なんとなくの選曲は、イーグルス「懐かしき55年」
彼らには珍しいカバー曲(トム・ウェイツ)で、
郷愁を誘うカントリー風のアレンジ、とりわけスティール・ギターの音色に秋風を感じた次第だ。
Ol' 55 The Eagles