折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

新涼の空高く  By空倶楽部

2019-09-19 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 


建物と木々のわずかな隙間からのぞく青空。

しばらく立ち止まってその高い空に見入り、そして思った。

いつのまにか秋の空に変わったのだな、と。

 

Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/5.6,1/2000sec,ISO100)  

 

その日、国立新美術館を訪れたのは開期終盤となった二科展を楽しむためだった。

二科展は東京で開催された後、地方開催として全国を持ちまわる。

小規模ながら金沢も開催地となったことがあって

その折々に足を運んではいたのだが、

東京での展示は別格、その規模、出展数の多さ、

そして多様なジャンルに圧倒され、

その見ごたえに思わず時間を忘れるほどだった。

 

ところで...。

はるばる東京での二科展まで出かけるには二つの理由があった。

そのひとつは家内の知人たちの作品が入選し展示されていることだ。

家内は数年前から絵画教室に通っていて、

今年、同じ教室で学ぶ先輩格の人たちが15人も入選したという。

しかも一般公募では最高賞の二科賞を受賞した人までいたとのことだからまさに快挙である。

それで、家内は先輩たちのそれぞれの作品に触れ、

さらに自分のモチベーションを高めたかったというわけである。

 

もうひとつの理由は私自身のこと。

話は今年の春にさかのぼるが…。

空倶楽部の主宰者の かず某さんchacha〇さん、そして、笑子さんlunayaさん

金沢へ来てくださりオフ会を開いた。

その時、同行されたのが面々が師と仰ぐDさんだった。

Dさんは二科会会員。

初めて写真家の仕事の瞬間を目の当たりにして

被写体との向き合い方や出来栄えの違いを感動とともに体感することができた。

そしてこの日、そのDさんの作品を間近に鑑賞できるとあって

ぜひとも会場に足を運びたいと強く思っていたのだ。

展示された作品はDさんが長年テーマにしていらっしゃる渡良瀬遊水地での風景写真。

生い茂る葦の葉の上で輝く朝露。

大きく広がる風景の中、

ほんの小さな被写体から大きな存在感を感じた。

さらにその写真が一発勝負のフィルムだというから

小さな被写体に着眼した感性とともに

技術の高さに驚き、目を凝らして見入った次第である。

 

さて---。

その後、Dさんと写真の展示を隈なく回り、

懇切丁寧な解説を拝聴することができた。

それはとても貴重で有意義な時間となり、

写真の奥深さを知るまたとない機会となった。

Dさんはもちろん、Dさんと知り合うきっかけとなった当空倶楽部に

あらためて感謝申し上げる次第だ。

 

 

 

 

 

 

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