はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

長かった10日間…

2007-09-14 22:38:35 | アカショウビンのつぶやき
 切除した二つのポリープの組織検査の結果がやっと分かりました、ながーい10日間でした。
「異常は見られませんでした」との先生の言葉に、「どうもありがとうございました」と深く頭を下げ、付き添ってくださったM姉妹と抱き合って喜びました。この喜びは体験した者でないと分からないでしょう。

「一個のポリープは癌化しやすいタイプだったので、これから年に一回は内視鏡検査を受けましょうね」と。
次は心臓の検査をうけねばなりません。指摘事項はもう一つあり、沢山の宿題を頂いた人間ドックでしたが、この機会を頂いたことを感謝せずにはおれません。
まだまだ生きて成すべき事があるんだよ! と言われているようです、一日一日を大切に、生きていきましょう。
案じてくださった皆様に感謝します、有り難うございました(*^o^*)


ご汁

2007-09-14 07:37:44 | はがき随筆
 いつものひじき煮を作るため水煮大豆を買いに行ったら、水に浸した生大豆を見つけた。遠い昔、母がよく作ってくれたご汁を思い出し買ってきた。台所の奥から大きいすり鉢とすりこぎを引っ張り出し、よく洗って新聞紙を広げて載せ準備OK。床に座り大豆を丁寧にすりつぶす。時々ピッと飛び出すのがいて、つまみ入れてまたすりつぶす。息子が帰ってきて「少し丸いのがあった方が楽しいよ」と言う。私も、ご汁を飲みながら丸いのがあると何かしらうれしかったものである。リウマチの不自由な手で母がすりつぶしている姿をふと思い出すひとときだった。
   出水市 川頭和子(55) 2007/9/14 毎日新聞鹿児島版掲載