はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

敬老プレゼント

2007-09-17 16:38:05 | アカショウビンのつぶやき

私は真っ赤な腕カバーをいただきました。






 鹿屋キリスト教会の婦人会は毎年、手作りの敬老プレゼントを教会員と、全国の信友に贈ります。今年も酷暑の8月はじめから制作スタート、かわいい「ミニ腕カバー」を、9月4日に発送しました。
 対象は70歳以上、もちろん私も対象者ですが、ご奉仕できる幸いを感謝しつつ制作に励みました。100組の腕カバー作りは、まるで縫製工場のような賑やかさ。直線縫いはまかせて! と、ガンガンミシンを踏む人、刺しゅうが得意な人は色とりどりの刺しゅうを楽しみ、糸切りの始末は私が! とそれぞれ得意の腕を発揮して楽しい奉仕が続きました。
 あの人この人のお顔を思い浮かべながらお便りを書き、きれいにラッピングされたプレゼントは全国に飛んで行きました。今、ぼつぼつお礼状が届いています。
ああ、今年もお元気だったよかった! と感謝しつつお便りを読ませていただいています。
 さて次は「クリスマス・タペストリー」です。貼り絵の色紙や、クリーニングハンガーで作ったハート形タペストリーなど、婦人会員のアイディアは独創的で驚かされます。さあ今年も期待し祈りつつそろそろ準備を始めましょう。

敬老の日を前に

2007-09-17 15:57:28 | はがき随筆
 東京や旧満州への進学を断念させた母。当時、母を恨んだりしたが養子が3代続いた家系。また、ようやく授かった息子を手放す気にはなれなかった心情。今更ながら有り難く思うこのごろ。兵役で内地部隊だったけど、やりたくなかったと思う。復員した時、母は驚喜した。以来、教職。県下を転々としたが、両親を喜ばせることは充分でなかった。後悔先に立たず、悔やまれてならない。3人の子供はそれぞれ成人、独立。家内と2人、静かに余生を暮らしているが、年をとるにつけ2人で半人前。敬老の日を前に、母の思いを痛感している毎日である。
   薩摩川内市 新開 譲(81) 2007/9/17 毎日新聞鹿児島版掲載