はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

南瞑館

2007-09-23 08:54:22 | はがき随筆
 鹿児島評論で取り上げられた枕崎市・南瞑館での「風の芸術展」。私とめいと2人で、8月26日の「風のコンサート」に出演してハープを弾いた。
 楽器の搬入口などを調べるため、事前に現地を訪ねてびっくり。上品な木造の館、人肌の感触がする広々とした木のフロア、半円形のステージのある瀟洒な音楽ホール。建物も周辺もすべてが芸術品。すばらしい。眼下には青い海も。
 力不足で、大きなへまをしたコンサートになってしまったが、木の香りに癒されたのか、すがすがしい余韻が残った。
   鹿児島市 馬渡浩子(59) 2007/9/23 毎日新聞鹿児島版掲載

思いつき

2007-09-23 08:47:56 | はがき随筆
 80歳を過ぎたころから視力が衰えて、小さな活字が読みづらくなってきた。大好きな読書に支障があるが、目は見えるだけで良いと思っていた。しかし、読めないことはつらい。
 そこで好きな詩歌、俳句などを抜粋して手書きの本を作ることにした。まず帳面を作り、筆ペンで、眼鏡なしで読める大きな文字で写してゆく。
 まず旅と風雅の人の作品から始め、西行、良寛、芭蕉、牧水、山頭火。つづいて「いのちの歌」「花と人生」「心に風の吹くとき」「さくら秀歌」「名詩抄」と10冊作成した。小冊を傍らに視力対策に励んだ今年であった。   
   肝付町 竹之井敏(82) 2007/9/21 毎日新聞鹿児島版掲載