はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

実りの秋

2007-09-29 20:52:43 | アカショウビンのつぶやき





 遅くなってから頂いた、ひょろひょろのニガゴリが酷暑をものともせず、ぐんぐん伸びてきた。でも、なかなか雌花が咲かないので、半ば諦めていたが、葉っぱの陰に三つもぶら下がっていた(*_*)、エーッこんなに大きくなるまで気がつかないとは…。
 ちょっと早いかなと思いつつ、その一個を塩もみし、おかかをたっぷりのせて夕食に、うーん美味しい(*^o^*)。
チャンプルーもいいけれど、料理とも言えないようなこの一品が一番好き。これから幾つ収穫できるだろうか…楽しみだ。

10年近く前に姉が植えてくれたイチジクは、何故かちっとも実が生らず、伐った方がいいかなと思っていたが、今年たった一個の実をつけた。
熟れる前に落ちてしまうかもと案じていたが、小さいながらも奇麗に色づいたので、貴重な一個を今日食べてみたら、まあー美味しい。

食欲の秋を満足させてくれた、ニガゴリとイチジクに感謝して今日はたっぷり水をかけてやった。

頂いた手紙

2007-09-29 20:10:26 | はがき随筆
 秋の日々の中、今まで頂いていた手紙を整理した。
 再読する中に、一人の方より7通もの封書に込められた、優しさのあふれる激励に改めて感動の思いが……。
 文中に、家族への感謝、奥様を亡くされた時の心境、誰にも語らない深い文意も含まれている。お手紙をご家族にお返しして差し上げる方が、父の家族への思いが伝わり、遠い空より喜んで頂けると思う。
 庭に咲いている紫式部を眺めると、亡き人の温かさが再び、心によみがえる。
   鹿屋市 小幡晋一郎(75) 2007/9/29 毎日新聞鹿児島版掲載