はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

白寿を迎えた母

2008-04-23 08:10:22 | はがき随筆
 自宅の庭で元気なスミレを見て楽しんでいると電話が鳴った。受話器を取ると弟の声だ。3月2日にさつま町のあび~る館で母の白寿祝いをするとの知らせ。当日は三男夫婦の車に便乗、雑談を楽しむうちに到着した。入浴して部屋に入ると弟夫婦も来ており、私にプログラムを説明する。司会は経験豊富なおい。一部の式が終わり懇談。舞踊が始まると客席より祝い花が飛ぶ。母は車椅子で宴会中央に出て、音楽に合わせ小声でハンヤ節を歌い手踊りする。宴たけなわになり、めいがカラオケで歌う。初めて聞く美声に感動。母の長寿日本一を夢見て。
   姶良町 谷山 潔(81) 2008/4/23 毎日新聞鹿児島版掲載