はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

来ました「ねんきん特別便」

2008-04-29 18:19:31 | アカショウビンのつぶやき
 逓信省に採用以来、電気通信省、電電公社、NTTと会社自体の名称はコロコロ変わったけれど、最後まで一社にご奉公した私には関係ないこと…と思っていた。
 ところが私と同期のKさんから、加入年数が5年足りないと電話がきた。びっくりして、もう一度調べたが私の記録は間違いなし。もう一人の同期採用Yさんに電話すると、こちらも5年足りなかった。一体何なの…。
 「もしかしたら、年金の追加がくるかもね」と取らぬ狸の皮算用までしたものの、単なる記録ミスかもしれない。年金証書で確認してと言っても、どこにしまったか思い出せないと。この歳になると、しまい忘れはお互い様。夜更けにやっと年金証書が見つかったと電話がきた。年金額算定基礎の組合期間に誤りはなし。やっぱり単純ミスだったねぇと笑ってしまったけれど、うっかり「間違いありません」なんて返送したらどうなるんだろう…。
 社保庁のズサンな処理には驚くばかり。
 枡添さん、加入者を惑わすような処理はしないと、約束してくださいね。

60歳の恋人

2008-04-29 14:00:13 | はがき随筆
 11日に61歳になった。人生の節目である60歳のうちに妻へ恋文を書き、贈ることにした。
 「貴女に恋文を書くのは30年ぶりのことです。これは『60歳の恋文(ラブレター)』です。ちょっと緊張しています。近ごろ時々、どちらが先に好きになったか言い合いになりますが、僕が先に貴女を好きになりました。このことは一生言うまいと思っていましたが今日は白状します。今年は20年後の金婚に向けて踏み出す年です。優しく頑張り屋さんの貴女、これからもよろしくね。アイ・ラブ・ユー!!」
 恋文とはこんなものだったかな? 人には聞けないしなあ。
   鹿児島市 川端清一郎(61) 2008/4/29 毎日新聞鹿児島版掲載