子どものころ、自分の頭ほどの大きなボンタンにびっくり。いつか自分の家に植えたい木だった。
結婚し、転勤を繰り返し、最後の任地に終のすみかを建て小さなボンタンを植えた。今は四方に枝を張り、枝も折れんばかりに実をつけてしなっている。熟れた実を切った瞬間、枝は勢いよく跳ね上がった。そのはず、1、8㌔もあった。百を超
す実を支える木の強さに驚く。
厚い皮をむくとさわやかな香りがした。袋から取り出したとき色の果肉からは、ほどよい酸味と甘さが口中に広がった。
「今年もありがとう」
出水市 年神貞子(72) 2009/3/3 毎日新聞鹿児島版掲載
結婚し、転勤を繰り返し、最後の任地に終のすみかを建て小さなボンタンを植えた。今は四方に枝を張り、枝も折れんばかりに実をつけてしなっている。熟れた実を切った瞬間、枝は勢いよく跳ね上がった。そのはず、1、8㌔もあった。百を超
す実を支える木の強さに驚く。
厚い皮をむくとさわやかな香りがした。袋から取り出したとき色の果肉からは、ほどよい酸味と甘さが口中に広がった。
「今年もありがとう」
出水市 年神貞子(72) 2009/3/3 毎日新聞鹿児島版掲載