はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

リングピロー

2009-03-21 19:08:19 | アカショウビンのつぶやき
 一週間後に迫った長男の結婚式。
「すべて二人でやるから、お母さんは何も心配しないでいいよ」と、言われたのにどうも落ち着かない…。
「せめてリングピローだけは、お母さんが作りたい」と、久しぶりに針箱を開けた。娘の時は雑誌のグラビアを見ながら試行錯誤で大変だったけれど、今度はキットを購入した。説明書には
「誰でも簡単に作れます、製作時間は2時間です」と書いてあったが、朝から始め、いまやっと可愛いのができあがった(*^_^*)。
 肩はガチガチに凝っちゃったけれど、二人の幸せを祈りながら、一針一針に思いを込めて縫ったリングピロー。手作りの品は少々いびつだけれどゴメンね。
 遅い春が訪れた長男の幸せを祈りながら、私もハッピーな時間をだった。
 

関白陣

2009-03-21 07:34:01 | はがき随筆
 小学生のころのうろ覚え。「うわひげをちんちろりんとひねりあげ□のあたりで鈴虫ぞ鳴く」。関白秀吉と大口城主忠元公の合作なのだそうだ。天正15(1587)年5月、その時会見した陣営の跡なのだ。いつか行きたいと思っていた。雨上がりの翌日、桜が一輪開花、つつじも咲き始めた快晴の上天気。夫婦久しぶりのハイキング。古の来し方に思いをはせ、平和な現世、時が止まったよう。展望台から眺望の霧島山系、大□市街のパノラマ。胸いっぱい深呼吸。胃ガン全摘、ただ今のところ元気の喜びを満喫した日だった。帰途、忠元神社に参拝した。
   大口市 宮園続(78) 2009/3/21 毎日新聞鹿児島版掲載
   写真はマグナさん