カナダの旅も5日目。昨夜はジャスパーのゲストハウスで泊まりました。
ジャスパーの町からアイスフィールドパーク・ウェイを南へ35キロほど走ると、ミネラル・リック・ビューポイントに着く。ここからはサスカチュワン川を挟んで、すぐ目の前に白亜のロッキーの山々を仰ぐことが出来る。
車は更に南へ。昨日のラフティングのスタート地点、アサバスカ滝を過ぎた頃、道路を渡るマウンティン・シープの大群と遭遇。車を止めてお通りを待つ。この辺りも先のミネラル・リック同様、塩分を含んだ土が露出しているので、それを舐めに来る動物が多いそうだ。
ここから正面に純白のアサバスカ(3493m)、コロンビア大氷原、アンドロメダ(3450m)を間近に望むことができた。コロンビア大氷原への入り口を過ぎ、道端のスペースに停車。
ここからパーカーズ・リッジのハイキング。わずか往復5キロだが、カナディアン・ロッキーのハイキングコースとしては非常に人気が高いところだ。帰りに空港で求めた「Canasian Rockies -An Alutitude Superguide 」でも2ページを割いて「もしアイスフィールドパーク・ウェイ沿いで車を離れて歩くなら、ここがベスト」と絶賛している。道標に従ってジグザグに登る。直登する細い道には「ショートカット禁止」の標識が必ず付いている。しばらく登ると眺望が開け、アサバスカ、ブラッセスを反対側から見ながらの快適な尾根歩きとなる。大きな岩に蘚苔類の朱色の斑点が浮き出している。道の両側は百花繚乱のお花畑である。
稜線に出て500mも行くと9キロもの長さを持つ大氷河・サスカチュウワンが見えてくる。この辺りで氷河の痕跡を残した石と、サンゴの化石を見つけた。
がらがらの岩の上を行くと正面に↑純白のアサバスカ(3493m)、コロンビア大氷原、アンドロメダ(3450m)を間近に望むことができた。カンカン照りだが空気は乾燥して、風も爽やかで心地よい。
下りは元の道をナイジェルを見ながらのんびり下る。アランの話ではこの尾根はテレマーク・スキーでも有名なところという 。展望と高嶺の花に酔うような山歩きだった。
遅めの昼食は湖の色を七色に変えるというペイト・レイクの畔で摂った。地リスやclark's nutcrackerという嘴の鋭い鳥が餌をねだりに来る。今夜の泊まり、フィールドへ行く車中から白いマウンティン・ゴートを見る。いったんツーリストホームへ荷物を下ろし、シャトー・レイク・ルイーズへ夕食に行く。
レイク・ルイーズは正面にビクトリア(3464m)を仰ぐ有名な観光地で、綺麗ではあるが絵葉書的で、感動は山から見る山には遥か及ばない。ホームに帰る頃日が暮れ、早や22時前。