ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

お盆の山 (8月14日)

2006-08-14 17:27:31 | 過去の今日

1959年8月14日。変愚院25歳です。新穂高から入山し、双六
~槍と西鎌尾根を辿るうちに台風接近。槍からの稜線は危険
で横尾回りで涸沢へ。台風に直撃されて小屋で二泊したあと、
ザイテングラードを登って穂高岳山荘についたところ。このあと、
その日のうちに奥穂、前穂を経て上高地に降りたのですが、
残念ながら自分の写った写真は残っていません。


1963年8月14日。大阪市立YS高校山岳部の夏山合宿。
前列左端、変愚院。山名板を持つ教え子らが今年、還暦を迎え
ました。経過した年月を思うと感無量です。


翌1964年8月14日。五竜岳頂上。
3年生になった去年と同じ顔が見えます。この年は白馬から
唐松~五竜~鹿島槍~爺岳と後立山連峰を縦走(もちろんテント
泊)しました。


山岳部顧問は、他のクラブ顧問と違って生徒達と全く同じように
行動しなければなりません。荷物はやや軽めですが、生徒の命を
預かる責任は重大。本当に好きでないとやってられません。
しかし、教師と生徒を越えた人間としての絆はいつまでも強く、
お互いの心に残っています。

1970年は蝶ヶ岳にいました。社会人山岳会で5パーティに分かれた
槍ヶ岳集中登山のCLでした。この年も台風に遭遇、結局、槍に
登ったのは、なんと最難関の北鎌パーティだけでした。各パーティの
安否確認が大変でしたが、全員無事に下山できてほっとしました。


1978年8月14日。東鎌尾根にて。
赤い帽子の♀ペンの左後ろ美穂13歳、右後ろ岳志10歳。この頃は
ご近所の山好きな家族と一緒に、よくキャンプや登山をしました。
この年は燕~東天井~常念~蝶と縦走しました。

さあ、あと5日で一年ぶりの北アルプスです。今年は千日山歩渉会
の皆さんと穂高へ行きます。お天気になりますように…。

XXXX年8月10日

2006-08-10 17:46:43 | 過去の今日

1959年8月10日、新穂高のバス終点風景です。
この夏、始めて高山~新穂高間のバスが開通しました。まだ
温泉もターミナルもなく、山中に田舎のバス停が出来た感じ。
バスは懐かしいボンネット型です。
ここから大ノマ乗越へ登り、弓折岳経由で双六小屋へ向かい
ました。この道は小池新道といいましたが、今は鏡平経由が
一般的になり、廃道になっています。


1965年8月10日、奥穂~西穂縦走途中「間ノ岳」にて。
背後は奥穂高岳です。


1980年8月10日。樅沢岳にて小学6年生の愚息・岳志と。
双六小屋でご来光を見た後、ここまで来ました。360度の
大展望です。これから槍に向かいます。


2005年、つまり去年の8月10日。東大台牛石ヶ原近くで。
さて今年の8月10日も東大台に行ってきました。
詳しいレポートは後ほど…。

40年ほど昔の7月26日は…

2006-07-25 16:55:45 | 過去の今日

夏山シーズンで、殆どの年は山にいました。
これは1964年、白根三山縦走の最後の日、南アルプス農鳥岳で。
水がなくて苦労させられました。


その前日、北岳の稜線で。後ろ左から二人目、鉢巻き姿でタバコを
くわえているのが変愚院。前列左から3人目、♀ペンギン。


翌65年7月26日。槍ヶ岳頂上。
どうもこのスタイルが定番だったようで、今見ると格好悪いです。
更に翌年の66年は、立山から縦走してきて薬師岳にいましたが、
肝心の写真が見あたりません。


10年飛んで1974年の7月26日。二人の子供を実家に預けて
笠ヶ岳にいます。前日、鏡平から弓折を経て笠ヶ岳山荘泊。
朝、山頂でこの写真を撮る前には、珍しい二重のブロッケン
を見ました。


カナダの旅・終 (7月22日)

2006-07-22 11:39:15 | 過去の今日
ワックス・ミュージアム(蝋人形館)とBC州立博物館を見学して
昼のフェリーでバンクーバーに帰りました。


バンクーバーでの宿はYMCAでした。部屋から北側を見たところ。
正面はハーバー・センタービルです。


球状の建物はサイエンス・ワールド。この中にあるアイマックス・
シアターで上映中の「エベレスト」を大画面で鑑賞しました。
96年国際隊の映画は凄い迫力でした。
(何年かあと、大阪・海遊館近くのサントリーミュージアムで
同じ映画を見ました。こちらは字幕があったので分かり易かった
です)

23日、昼の飛行機でバンクーバー発。長いような短いような
旅を終え、7月24日、無事帰国しました。
古い思い出話に長々とお付き合い頂いて、ありがとうございました。

クリムズン・レイク (7月19日)

2006-07-19 06:45:04 | 過去の今日

町から14㎞離れたクリムズン湖へハイキングに行きました。
これは2200m下の湖底から石油を汲み上げているところです。
昔見たジェームス・ディーンの映画「ジャイアンツ」を思いだし
ました。

樹木や草花の名前を教えて貰いながら、ゆっくり3時間かけて
湖の周囲を10㎞歩きました。マーシャル夫妻は二人とも博物学
専門で、植物や動物にはとても詳しいのです。


町に帰って「歴史博物館」を見学しました。19世紀の原住民の
歴史や生活…


毛皮交易の様子などが展示してありました。
明日は10日間もお世話になったマーシャル夫妻とお別れ。
この夜はお別れパーティを開いてくれました。

休息日(7月18日)

2006-07-18 08:19:48 | 過去の今日
昨夜(といっても1998.7.17)、ジャスパー、バンフ、ヨーホー、三つの
国立公園5日間のハイキングを終えて、ロッキー・マウンティン・ハウス
のマーシャル邸に帰りました。
今日は洗濯をしたり、市内見学をしたり。


Rocky Mountain House はカナダ西部、カルガリー北西約200㎞
にある小さな町です。かっては毛皮貿易で栄えましたが、今は
農業と牧畜、そして石油と天然ガスの町。
これは、メインストリートにある教会の前から向かいの商店街を
見たところです。


町の体育館でフリーマーケットが開かれていました。日本への
お土産に特産のジャーキーなどを買いました。

夕方、雷鳴のあとに大粒の雹が降り、セントバーナード犬のミツ
が怯えて居間の方に上がってきました。
ナネットさんに「この怖がりの臆病ネコめ」と叱られていました。

ビッグ・ラーチ・トレイル(7月17日)

2006-07-17 07:42:29 | 過去の今日
ヨーホー国立公園レイク・オハラへは、徹底した自然保護のために
一日2台(60人)に限られたバスに乗るか、13㎞の道を歩くほか
ありません。標高2,000mにあるこの湖を起点にさまざまなトレイル
(コース)が設けられています。


私たちの選んだトレイルは名の通り、カラマツの美しいところです。
岩屑の道のジグザグ登りで稜線に出ると、眼下にエメラルド色に光る
レイクオハラ、その後ろにはクラスター岩峰群が立ち並んでしました。


湖から標高差400mを登ってAll Soul's Prospectに着きました。
この峠からは少し下りになります。


雪を頂く岩峰群に囲まれた静寂な別天地「バビロンの空中庭園」
ここでランチを食べて、午後は再び高度を上げていきます。


二つ並んだ湖、ムーア湖とハンガビー湖を見下ろしながら、ガラ
ガラの岩の道を登って行きます。


ハンガビー湖(奥の方の湖)の畔に降り立つと、大きくUターン
する形で短いが急な登りになります。右は急な岩壁、左は急崖で
ちょっと北穂の南陵のようなところを通っています。
ここを越すと急な下り道から、なだらかな林の中の道となります。
バスの時間がせまり、最後はオハラ湖畔を走るように急ぎました。


山から下りて…(7月16日)

2006-07-16 17:09:24 | 過去の今日

まずアッパー・ホット・スプリングに浸かりました。温泉というより
遊泳禁止の温水プールといった趣きでした。そのあと、
夕方から晴れ上がったので、ゴンドラでサルファー・マウンティン
に登って、展望台から雄大な展望を楽しみました。


バンフの町は人口3500人。そこに世界中から観光客が集まります。
繁華街にある長老派教会。空は午後9時近くでもこの明るさです。


ナネットの誕生祝いとアランへのお礼を兼ねて日本料理店へ。
寿司もテンプラも安くて美味しかったです。二人とも大の親日家で
お箸の使い方は私より上手でした。

スコーキー・トレイル2(7月16日)

2006-07-16 09:38:26 | 過去の今日

今にも降りそうな空模様に短いコースに予定変更しました。
「ジェリコの壁」と呼ばれる岩山を見上げながら、高山植物の
咲き乱れる森の中を抜けて行きます。


この滝は上にある二つの氷河湖、スコーキー・レイクスから落ちて
います。滝の右岸(写真の左手)に急で狭い階段状の岩場があり、
それを登りました。かなり高度感があり、一寸スリルを味わいました。
最後はチムニー状の岩穴を抜けて…


湖(写真は下の湖)を見下ろしながら、岩の道を登ります。今日の
最高地点はピカ・パス(ピカ峠)。
ピカはRock-Rabbit岩兎のことで、滅多に見られぬ珍しい動物だそう
です。それが本当に岩屑の上にいたんです。アランさんがシーッと
口に手を当てて指さす先に、グレーのテニスボールに丸い耳をつけた
ようなピカが!
カメラを向ける間もなく、岩穴に潜り込んでしまいました。


あとは下り一方で、昨日のターミガン湖の畔に出ました。ここでは
ターミガン(雷鳥)でなく、一列で泳ぐルーン(ガンの一種)を見ま
した。ルーンはカナダの国鳥で、1ドル貨幣の図柄になっています。


バスストップのある林道に下山。バスが来るまでに45分あるので、
車の置いてあるところまで4㎞歩きました。今日の歩行距離19㎞。
昨日とあわせて30㎞を歩きました。

スコーキー・トレイル(7月15日)

2006-07-15 15:38:40 | 過去の今日
車はフィッシュ・クリークというところまでしか入れず、その先は
バスで行きます。この辺り、沢渡から上高地に入るのと同じです。


針葉樹林の中を登り、ボールダーパスという岩山の峠を越えて、
岩屑の道を下るとターミガン湖の畔に出ます。
後ろの山はリダウト(3154m)。


辺りは一面のお花畑。どんな花が咲いていたか詳しくはこちらで…


ここから再び登りになります。デセプション・パスという峠の
岩の上にはホーリー・マーモットがちょこんと坐っていました。


スコーキー山を正面に見て針葉樹林の中を、どんどん下ります。


今夜の泊まりは瀟洒な木造のスコーキー・ロッジ。日本の山小屋
というイメージとはほど遠い、素晴らしい設備と豪華な食事で、
デザートにラズベリーのアイスクリームまで出ました。一日に
22人しか泊めないので、かなり前から予約が必要なようです。
しかし、宿泊人数が少ないので行き届いたサービスができるの
でしょう。