久しぶりの早朝散歩。少しご無沙汰しているあいだに見事に育っていました。
早朝から梅雨が明けたような真っ青な空の色です。今朝も涼しいうちにと公園へ歩きました。
タイサンボク モクレン科モクレン属。20m近くまで高い木になりますが、たくさん花をつけて辺りに素晴らしい芳香を放っています。しかし一日で花の色が衰えて次々に新しい花と交代します。泰山木の名は、花が大きくて立派なので中国の泰山になぞらえたとか…。てっきり中国から来た花と思っていましたが、北アメリカ原産でミシシッピー州の州花になっているそうです。
「あけぼのや泰山木は蝋の花」上田五千石
明日からは7月。今朝も5時から大和民俗公園へ行きました。日中は暑くなりそうですが早朝の風は爽やかです。
顔馴染みの人と挨拶を交わしながらアジサイの道を歩きます。
ネムの花が咲き始めました。長谷川素逝という人の句に「暁けていく空のあはさにねむの花」
キササゲの実。文字通り「木のササゲ(豆)」です。
今月初めには下のように花盛りだったのですが、そぞろ季節の移ろいを感じます。
今にも泣きだしそうな梅雨空の朝。久しぶりに5時過ぎから大和民俗公園へ歩きました。
ヒョウタンの花が、ほの白く浮かび上がっています。
ヒョウタン (瓢箪) ひさご、ふくべ ウリ科ユウガオ属。アフリカ原産で最古の栽培植物の一つ。
主に実を乾燥して容器に使いました。特に「ヒョウタンに入れておいた種は必ず芽が出る」といわれ種子の保存に重宝されてきました。太閤秀吉の馬印の千成瓢箪は有名で、その図案化したものは大阪府のマークとしてお馴染みです。
矢田寺でアジサイを見たあと、大和民俗公園へ寄りました。空梅雨が続き昨日は奈良市で36.5℃、6月の最高記録の暑さになりました。
好天続きで一雨欲しいところですが、菖蒲園の花たちは係の方のお世話で見事に花開きました。
85種類2000本を超すショウブは畝ごとに違う品種が植栽されて、番号杭と名札が付けられています。
板張りの通路を周遊しながら、今咲いている花たちの一部をご紹介します。これは「花車」という品種です。
和田津海
緑葉黄金
月桂冠
曙光
新夜の虹
大鳥毛
五月晴れ
内裏 …まだまだありますが、7時を過ぎて陽射しも強くなってきましたのでこの辺りで…
里山の麓のササユリを見に行きました。
ここも係りの方のご努力で次第に数が増えてきました。一本一本に番号が付けられて大事に管理されています。
ダリアは本来は晩夏の花ですが、もう咲き始めました。「ダアリア」というのが正しいようで、高浜虚子の句に
「ダーリアも仏に供え奉る」
今朝も良いお天気です。大和民俗公園の花菖蒲園には早朝から大型のカメラで花姿を撮る人の姿がちらほら。
梅林の青いウメの実がたわわに実っています。
「梅雨」バイウは中国語の梅雨・メイユーから来ています。日本(北海道、小笠原以外)朝鮮半島南部、中国中南部、台湾などで、このウメの実る時期に降る長雨ですが、面白いのは梅もこれらの東南アジア以外では見られない植物だそうです。
バイウをなぜツユと呼ぶようになったかには諸説ありますが、どれも私には難しすぎてピンときません。
今朝も早朝から大和民俗公園へ歩きました。
タイサンボクの花が仄かな芳香を放っています。
モクレン科の花で泰山木と書くので中国原産かと思っていましたが、北アメリカ中南部原産で特にミシシッピー州に多く州の花とされているそうです。
早朝のウォーキングで大和民俗公園へ行きました。正面入り口付近ではカントウサツキが満開です。
キササゲ(木大角豆)
見上げるような大木にたくさんの花をつけています。実になるとササゲ(豆)のように見えるので「木のササゲ」。近くで見るとランの花のようで美しい花です。
花菖蒲園のアヤメが次第に見頃になります。
ササユリが一輪だけ咲いていました。
オオヤマレンゲが次々に開いています。深山に行かなくても、こんなに近くで見られるのが嬉しいです。
ひょうたん池のヒツジグサ。白い花が多いです。
この間、ムギの花が咲いたと思ったのにもう青い穂が実ってきました。
バイカウツギ(梅花空木)
ウツギ(空木)
別名・卯の花は旧暦四月の卯月に咲くからだそうです。
子供の頃に歌った「卯の花の匂う垣根に ホトトギス早やも来鳴きて…」の元歌?らしきものが万葉集にあります。
「卯の花の 咲き散る岳(おか)ゆ ほととぎす 鳴きてさ渡る 君は聞きつや」作者不詳
この歌の「岳」で思い出しましたが、中央アルプスの空木岳(2,864m)の山名は山麓の伊那谷から見上げたとき、頂上付近の残雪がウツキの花に似て見えることに由来しています。1963年正月の猛風雪で当時大学3年のK君がこの山で遭難し、4月に高校山岳部OB隊で深い残雪を踏んで遺体捜索に登った、悲しい想い出のある山です。今朝は公園でホトトギスの鳴き声を聞きました。
麦の花が咲いていました。
地味で目立たない花ですが、花がないと実は出来ません。人類にとって非常に大事な花。
ハルジョンの群落
Wikipediaによると『一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」と言われている』そうです。日本に入ってきたのは大正時代で、今や「日本における侵略的外来種ワースト100」に指定されています。
ヘビイチゴの実が真っ赤に熟れました。
ネットで見ると、この実をジャムにして食べる人やら(毒はありませんが集めるのが大変でしょうね)、焼酎に漬けて虫刺されの薬にする人がいるのに驚きました。鉢植え(一鉢900円)にしてAMAZONで売っている人もいました。
アイリス。花菖蒲園の花はまだツボミも見えませんが、その近くで咲いていました。
ヒョウタン池のスイレンも開き始めました。ここの花は小振りなので古来からあるヒツジグサかと思っていましたが、赤い色の花もあるのでどうも外来種のスイレンのようです。
バイカウツギの花が満開です。梅の花に似ているので梅花空木。アジサイ科のこの花は良い香りがするので香水の原料になります。その匂いで酔った気分になる人もいるとか…安上がりでいいですなあ。
今日もまずまずのお天気ですが、気温が一か月前に戻ったような肌寒さです。
この頃に一時寒さが戻るのを忘れるなという「八十八夜の別れ霜」。この言葉がぴったりな天候です。
公園のキリシマツツジは満開を過ぎました。
民家群の庭ではいろんな種類のツツジが咲いています。
花菖蒲園に先だって、こんなアヤメ科の花が咲いていました。
クサフジ
イモカタバミ
どちらもよく見かける野の花ですが、集まって咲いていると目を引く美しさです。明日からの連休は暖かくなって欲しいですね。