ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

住吉大社参拝(1月3日)

2011-01-03 20:56:48 | 矢田だより
息子家族と一緒に、堺の義弟宅へ年始に行きました。同居の義父は3月に100歳、義母も
今年96歳になります。



義弟宅は高層住宅の9階にあり見晴らし抜群です。写真はベランダから東側の眺めで
堺市役所の向こうに大和葛城山と金剛山が並んでいます。市役所の真後ろが水越峠になり
ます。西側からは淡路島が見えました。



信州へ帰る息子家族の車で住吉大社に向かいましたが、凄い渋滞に車が進めず、名残りを
惜しむ孫たちと別れてふたりで大社へ行きました。
表参道は両側に露店が並び、その間はぎっしり人で埋まっています。



露店の中には郷土玩具にもなっている「住吉おどり人形」を売る店もあります。
本来は正月の縁起物で、6月に行われるお田植え神事の芸能の一つを表しています。



人波に押されながら「反橋(そりばし)」を渡ります。俗に「太鼓橋」と呼ばれる橋で、
子供の頃は「太鼓橋怖い、怖いは…」という歌の通り、恐々渡ったものです。



石段を登って、もう一つ石鳥居をくぐると正面に第三本宮が見えます。第一本宮はこの
建物の奥にあります。



第一本宮にお参りして、ほっと一息。この後、第二、第三、第四本宮と順に参拝しました。
第一~第三本宮の祭神はそれぞれ異なりますが、住吉神といわれる航海の守り神、また農耕
の神様です。第四本宮はこの地に住吉神を祀ったオキナガタラシヒメノミコトを祀っています。
社殿はすべて同じ大きさ、同じ造りで、神社建築史上最古の様式で国宝に指定されています。



参拝を終えて南へ歩きます。住吉の町の中には古い史跡が多く、これは「駒返しの桜」です。
後醍醐帝が住吉神社へ参拝されたとき、通り過ぎたこのサクラが余りに美しかったことから
思わず馬をバックさせてもう一度その美しさを愛でられたとか。
(今のサクラはこの話を後世に伝えるため近年植えられたものです)



末社の一つの横にある高灯篭。海の神の由縁は、昔は近くまで海が迫っていたことを
物語っています。
昔、熊野詣で、伊勢参宮の人たちは道中無事を祈り、住吉大社に立ち寄ってお参りしたと
いいます。
「熊野古道」の石標がたつ道を南海本線の沢の町駅へ歩いて帰りました。

2011年の初詣は世界遺産の…(1月2日)

2011-01-02 23:42:43 | 我が家の歳時記
法隆寺に行きました。
これは帰省中の孫のリクエストです。孫息子(小4)はペーパークラフトに凝っていて、
現在、法隆寺の五重塔を製作中なので、どうしても実物を見たいといいます。
また孫娘(小2)は建築家志望!で、法隆寺と聖徳太子にとても興味があるそうです。



そんな訳で揃って法隆寺に行きました。私たちも近くにいながら本当に何年ぶりのお寺
でしょう。松並木を通り抜けて中門から東院伽藍に入ります。
さすが世界遺産だけあって、正月早々から中国人観光客、何組かのバスツァーの人々など
で賑わっていました。



まずは五重塔へ。四方の階段を登って内陣の「釈迦入滅」などの塑像群を見ました。



次に金堂へ。飛鳥時代の釈迦三尊像や有名な壁画(再現)などを拝観。



金堂の回廊から見える細長い建物は東室(僧坊)です。



東室の南端にある聖霊院。聖徳太子の像を祀っています。
お正月らしく大門松が飾られています。



東院の向かいにある鏡池の前には、あまりにも有名な子規の
「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句碑が立っています。



食堂(じきどう)の前を通って大宝蔵院へ。
平成10年完成の百済観音殿(写真)を中心にしたあたらいい宝物殿には夢違観音像、玉虫
厨子など数々の国宝、重要文化財が納められています。
孫娘は私の解説?を聞きながら、いちいち仏様に手を合わせて熱心に見ていました。

東大門をでて東に進むと、八角形の夢殿が見えてきます。
中央の厨子には聖徳太子等身といわれる秘仏・救世観音が納められています。



最後に「中宮寺」を拝観しました。入口に珍しい形のお飾りがありました。



周囲をヤマブキで囲まれた池の上に立つこの寺は、斑鳩御所といわれる門跡寺院です。
ご本尊は国宝・第二号の如意輪観音像(弥勒菩薩とも)で、変愚院の一番好きな仏像
です。また、天寿国曼荼羅繍帳(国宝)も拝観しました。
繍帳に描かれたお月さまの中では、ウサギが餅をついています。お寺の人の話では、
餅搗きではなく不老不死の霊薬を作っているのだそうです。

これですべての拝観を終えて、最後は「iセンター」で五重塔建築のジオラマなど見て、
お土産屋さんへも寄りました。
帰り道で、孫息子は法輪寺と法起寺の写真も撮り、すっかり満足して斑鳩をあとにしま
した。