マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

氷室京介・アルバム総評 「I・DE・A」「MELLOW」「beat haze odyssey」

2021-02-07 19:02:31 | 氷室京介
はい、以前、テキストサイトでUPしてた氷室のアルバムレビューの復活企画、今回は標記の3タイトルです。
軽く推敲、加筆修正はやっているとはいえ、いずれも10年以上前に書いた記事がベースですんで、いろいろとご容赦を(笑)。



I・DE・A(1997.12.10)

収録曲
1. RE-BORN
2. SWEET MOTION
3. FLOWER DIMENSION
4. 堕天使
5. NATIVE STRANGER
6. LOST WEEKEND
7. NO MORE FICTION
8. DRIVE
9. HEAT
10. DISTANCE

Songs written by――1.3.5.8.9.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、2.GORO MATSUI(word)・STEVE STEVENS & DONNIE VIE(music)、4.TAKASHI MATSUMOTO(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、6.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO & STEVE STEVENS(music)、7.KYOSUKE HIMURO(word)・KYOSUKE HIMURO & STEVE STEVENS(music)、10.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)

じつは、「ソロ9年目にして、初めて“傑作”と呼べるアルバム」といえる作品だと思います。
いま思えば、オレの中で「氷室京介がBOφWYを超えた」のは、このアルバムがきっかけだったと思います(まあ、あくまで「オレの中で」ですが)。
このアルバムからですかね。「ビート系はよりハードに、とくにギターに厚みを持たせる」「バラード系はよりメロディアスかつスローテンポに」といった具合に、二極化したうえで、それぞれを昇華させていったのは。
まあ、バラードは中期辺りからその傾向が見られたんですが、ビート系の昇華については、このアルバムからスティーブ=スティーブンスというギタリストと組むようになったためでしょうね。
やっぱヒムロックのプロデュースは、ヒムロック自身か、もしくは、BOφWYのころから彼のキャラクターをよく知っている佐久間正英(故人ですが)か、あるいは、スティーブのような(海外の)ギタリストが合ってると思います。
ともかく、ビート系の曲がよりハードになった、というか「ギターがさらに前面に出てくるようになった」せいか、中期におけるそれらが「スピード重視ではあるけど、どっか微妙にペース配分も考えた中距離走」になっていたのとは異なり、初期の「とことん疾走感に溢れた短距離走」に回帰してくれたような気がしたため、個人的にはうれしかったですね。
そのうえで、よりハードに、よりギター・サウンド重視になったから、めちゃめちゃカッコよく感じましたね。バラードは、はっきりいって「ヴォーカルのもの」ってトコあるけど、ビート系はやっぱ「ヴォーカルとギターのためのもの」でしょ(笑)。
で、その傾向は、ソロ初期や中期はもちろん、BOφWYのときよりも顕著になってたからね。まあ、ホントは、それぞれの時代背景とかを考えたら一概には比べられないんだけど、やっぱ「このアルバムで、ようやくBOφWYから卒業できました」っていう、私みたいな氷室ファン、結構多いんじゃないですかね?
それくらい、このアルバムは、「中期以降は課題といえたビート系の曲に、期待以上の答えを出してくれた」といったことがいえる名盤だと思います。
ヴォーカル部分はじつはミディアム・テンポなんだけど、アレンジによって「ギターには“疾走感”と“厚み”を出している」といえる「RE-BORN」といい、「スローテンポとアップテンポが見事に融合した」といえる「SWEET MOTION」といい、そして、「おもいっきりハードな曲調に、内省的かつスピリトゥアルな歌詞を乗せた、いわば“大人のアウトロー・ソング”」といえるであろう「NATIVE STRANGER」「LOST WEEKEND」「DRIVE」といい、ビート系といえそうな曲はどれも大好きですね。
この中でもとくに「NATIVE STRANGER」は、「完全氷室作曲作品」(じつはヒムロックは、さほど多くはないとはいえ、曲についても『共作』があったりする。『LOST WEEKEND』なんかもスティーブとの共作)においては、未だに「最高峰」だと思ってます、個人的には。次点で、サマゲやITNや「Rock’n’Roll Suicide」? (ANGELは別格ね/笑)
っていうか、このNATIVEも、これまで何回聴いただろ? ベスト盤にもライブ盤にも入りまくってるし(笑)、ライブでも定番なんで、あるいは「ANGELの次に、人生の中で数多く聴いてる曲」かも(『ANGEL、サマゲの次』か?/笑)。
それでも「飽き」がこないんだから、やっぱ、かなり好き、というか「ツボ」なんだろうね、オレにとっては。
で、以前は「ビート系が優れている分、バラード系とミディアム系がちょっと弱いかなぁ・・・?」なんて思ってましたが、こっちも年齢を重ねるにつれ、普通に好きになってますね。
「堕天使」は、以前は苦手だったけど、やっぱ名曲ですよね。
また、ミディアム系も、いかにも「氷室的ポップ」な「HEAT」は元々好きでしたが、苦手だった「NO MORE FICTION」なんかも、年々、その意識は消えていきましたね。
ただ、「弱い」と思っていたバラード系の中でも、ラストの「DISTANCE」は別で、最初から好きでしたね。





「こういう『ロック調バラード』『ミディアム・バラード』書かせたら、そして歌わせたら、やっぱヒムロックの右に出る者はいない!」



――そう思える曲で締めくくってくれているのも、この作品の完成度の高さに貢献してると思います。


MELLOW(2000.2.23)

収録曲
1. SLEEPLESS NIGHT~眠れない夜のために~
2. 永遠~Eternity~(album mix)
3. Still The One
4. Believe
5. Silent Blue(album mix)
6. So Far So Close
7. ダイヤモンド・ダスト
8. Chaos
9. Jive!
10. brining da noise

Songs written by――1.2.5.7.10.YUKINOJO MORI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、3.6.8.GORO MATSUI & KYOSUKE HIMURO(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、4.9.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)

前作とは打って変わって、メロディアスなバラード・アルバムです。というより、「ミディアムナンバーの多いアルバム」というべきかな。
ギターは引き続き、スティーブなんですよね。ギタリストである彼としては、前作とは違い、ビート系が少なくなったアルバムって、どう思ったんですかね。まあ、ミディアムやバラードであっても、ギターサウンドといえる楽曲ばかりではありますが。
とはいえ、ビート系の曲もなくはないんですけどね。OPナンバーの「SLEEPLESS NIGHT」が該当します。
この曲、正直ね・・・最初は凡作かな、思ってました(笑)。それが、やはり年々、好きになってましたね。改めてPVを見たりすると、やっぱりカッコいい。
で、肝心のバラード系ですが、「名曲揃い」といえると思います。
いや、正直ね、買った当初は、あんまり好きな曲はなかったんですわ(笑)。「Believe」は当時から好きだったけど、ほかのバラードは・・・
「ダイヤモンド・ダスト」にしたって、その前に出てた、





オリジナルアルバム未収録曲の「炎の化石」っていうバラードに、あまりにはまってしまったせいか、



「それほど・・・」って感じだったし。
ただね、氷室の曲って、全体的に結構そういうトコがあるんだけど、何度か聴いてるうちに、段々と好きになっていくもんなのね。いつの間にか、不意に頭の中でメロディがよぎったり、あるいは口ずさんでたりする。
とくに、「Still The One」は、いまでは大好きといえる曲ですね。「永遠~Eternity~」もすっかり好きになっていったんで、このアルバムの最初の4曲の並び自体も好きになっちゃいました。まあ、「Silent Blue」「ダイヤモンド・ダスト」も好きになってましたけどね。
このアルバム、ほかに特筆すべきことは、オリジナル・アルバムにしては珍しく、「作詞・松井五郎」と「作詞・森雪之丞」が共存しているトコですかね。
いや、氷室の場合、歌詞についても(作詞家へ丸投げではなく)「テーマ出し」はやっているんですが、そこは職人肌のヒムロック。少しでも気に入らないと、相手が誰であろうとダメ出ししまくるそうです。
でも、松井五郎のほうも「実績のある作詞家」であることから、相応のプライドはあります。あまりに連発するヒムロックのダメ出しに、「なに書いても満足できないんじゃない?」みたいなことを口にし、これ以後しばらくは、氷室曲の作詞からは手を引いたようですね。
「松井作詞」と「雪之丞作詞」が共存しているのは、この辺りに理由があるのかと。ヒムロック自身も、雪之丞のことを「戦うロック詩人」「あの人は(オレの注文にも)決して逃げない」などと褒めることで、暗に松井を批判(氷室自身に自覚があろうとなかろうと)し、そのせいか、両者はしばらくの間、一緒に作品を手がけることがなくなります。
まあ、のちに和解したのか、「EASY LOVE」ってシングル以降は、再び松井五郎も作詞を手がけてます。


beat haze odyssey (2000.10.18)

収録曲
1. OUTSIDE BEAUTY
2. Girls Be Gromras
3. 幻想と真実
4. PRESSURE
5. The Vacant World(Without Love)
6. Julia
7. ONE

All songs written by YUKINOJO MORI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)
Exception:「ONE」=TAKASHI SORIMACHI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)

このアルバムは「ボツ曲集」だそうです(笑)。
まあ、ポリドールが、放出した氷室京介による赤字を少しでも補填しようと、無理矢理出したのかもしれません。
たしかに、前作、前々作と比べると、あきらかにクオリティは劣ってます。
っていうか、たしかに、ヒムロックのやる気のなさが・・・(笑)
ただ、その割に、ライブでは定番になっている「Girls Be Gromras」や、あるいは「Julia」といった名バラードもあったりするんで、また、ほかの曲も“全体を通して聴く”と、とくに「駄作」とも思えないので、「ヒムロック、なにが気に入らないんだろ?」って疑問もなくはなかったりします。
とくに「Julia」は、「ババア受けしかしない」なんてケチをつけられることもありますが(そんくらい、メロディアスで、甘~いバラード/笑)、私は好きですね。
なんていうか、「“別れ”はたしかに自覚してんだけど、やっぱりどっかで、でも確実に未練が残ってる」「とはいえ、その未練を美麗な字句で飾り立てることで、“未練がましさ”を“自分の弱さ”と置き換え、聴き手の感動を呼び起こしている」――未練を素直に未練と表現しつつも、「弱さ」とも置き換えてる、ある意味、“意地っ張りなバラード”を歌わせたら、やっぱヒムロックの右に出る者はいないでしょう(笑)。
ってわけで、私の中では、このアルバムは、





鶏肋



っていえるアルバムだったりします(笑)。
なお、ラスト・ナンバーの「ONE」は、反町隆史に提供した曲で、歌詞は反町が書いてます。
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氷室京介・アルバム総評 「Memories Of Blue」「SHAKE THE FAKE」「MISSING PIECE」

2021-01-01 22:05:46 | 氷室京介
はい、以前、テキストサイトでUPしてた氷室のアルバムレビューの復活企画、今回は標記の3タイトルです。
軽く推敲、加筆修正はやっているとはいえ、いずれも10年以上前に書いた記事がベースですんで、いろいろとご容赦を(笑)。



Memories Of Blue(1993.1.7)

収録曲
1.KISS ME
2.YOU’RE THE RIGHT
3.Memories Of Blue
4.RAINY BLUE
5.Good Luck My Love
6.SON OF A BITCH
7.Decadent
8.Urban Dance
9.GET READY “TONIGHT” TEDDY BOY
10.WILL

All songs written by GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)
Exception:5.10.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、8.KYOSUKE HIMURO(word & music)

あくまで「セールス」という意味では、最高を誇るアルバムです。
累計130万枚以上は売れ、氷室ソロはもちろん、BOφWYの各アルバムの売り上げをも凌駕しました。
まあ、そうはいっても、「このアルバムがリリースされた時期」「その後の音楽シーン」、あるいは「BOφWYが活動してた時期」といった、「それぞれの時代背景の比較」とかを完全に度外視したうえで、いえることなんですがね。
だから、オレは、たとえ最も売れたアルバムであっても、「最高傑作」とは思っていません。
もちろん、嫌いではないけどね。
「音」的には、かなりポップでメロディアスなものに仕上がってると思います。たしかに、「ヒムロックも大人になったなぁ・・・」って思えるアルバムです(『おまえ、何様だ』ってツッコミは・・・あり/笑)。
そのうえ、なぜか「氷室といえばこの曲!」なんて勘違いされがちな「KISS ME」も入ってるんで、まあ、売れたこと自体は、理解はできますけどね。
オレとしても、「Memories Of Blue」(タイトル曲)とか、「YOU’RE THE RIGHT」「RAINY BLUE」「Decadent」なんかは好きだしね。
ただ、この「Memories Of Blue」を起点とする、いわば“中期”――「SHAKE THE FAKE」を経て、「MISSING PIECE」がリリースされた辺りは、ビート系の曲に、“当たり”がないように思えます。
バラードは粒ぞろいなんですけどねぇ・・・だから、いま聴くと「やっぱいい曲、多いんだな」なんて思えるんだけど、当時は私も20歳前後から20代前半でしたからね。どうしても「ビート系>>>バラード」だったんで、物足りなさは感じてましたね。
「KISS ME」「VIRGIN BEAT」「STAY」「SQUALL」・・・どれも嫌いではないんだけど(とくに後者の2曲は好きな部類に入るとは思う)、「ちょっと爆発力に欠ける」っていうか、「ちょっと疾走感が物足りない」っていうか・・・
そのせいか、この時期は、解散して5年以上経ってたのに、未だに「最も多く聴くミュージシャン(バンド)はBOφWY」って状況だったりします(笑)。
ただね、「STAY」は聴けば聴くほど味が出る、っつーか、さらに好きになってるわ(笑)。
「KISS ME」なんかも、近年のライブで聴く(見る)分には、やっぱりカッコいい。
ほかに、





「Urban Dance」なんかは、ONSのギターアレンジがめちゃめちゃカッコいい。



まあ、あれはスティーブのお手柄かもしれませんが(笑)。


SHAKE THE FAKE(1994.9.26)

収録曲
1.VIRGIN BEAT(Re-Mix)
2.BREATHLESS
3.SHAKE THE FAKE
4.LOST IN THE DARKNESS
5.HYSTERIA
6.FOREVER RAIN
7.DON’T SAY GOOD BYE(Re-Mix)
8.DOWN TOWN ARMY
9.LONESOME DUMMY
10.BLOW
11.TRUE BELIEVER

All songs written by GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)
Exception:11.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO & HOPPY KAMIYAMA(music)

前作よりはビート系寄りです。っていうか、「ビート系とバラード系をくっきりわけた、二極化した」って感じですかね。
ただ、「二極化」いっても、「I・DE・A」以降とは異なり、「ビート系はとことんハードに」ってほどではありません。バラードは、かなりスローでメロディアスなものが多くなってますけどね。
ってわけで、これも発売当時は、いまいちハマれなくてねぇ・・・。ビート系がやっぱり“軽い”んだよね。
バラードのほうも、当時から好きだったのは、「DON’T SAY GOOD BYE」くらいだったんですが、この曲にしたって、シングル(c/w)のverのほうが好きだったんで・・・
ただ、このアルバム、年齢を重ねたうえで聴いてみると、やっぱ名バラード揃いです。
とくに、「LOST IN THE DARKNESS」なんかは、「なんでこの曲のよさがわかんなかったんだよ、当時のオレ!」なんて、ひとり叫ばずにはいられなかったくらい、名曲だと思います(笑)。
「♪PLEASE SET ME FREE~!!」ってトコの、ヒムロックのまるで叫ぶような、声を振り絞っているような歌い方が、曲のイメージにハマッててお気に入りですね。
「TRUE BELIEVER」は、何年か前の、武道館でのカウントダウン・ライブで披露されたときにね、改めて「名曲だなぁ」と、思ってしまいましたね。ホントに、泣きそうになったもん(笑)。
それと、非バラードに話を移すと、「HYSTERIA」は、いま聴いてもカッコいい(笑)。
っつーかね、たしか「30th ANNIVERSARY FAN MEETING REVOLVER」の際に見たんだと思うけど、





BHOのときの「HYSTERIA」と「SHAKE THE FAKE」は、たまらなくカッコよかった。



「HYSTERIA」なんて、あの狂ったようなサックスの音色に、身悶えしましたね。そもそも、氷室の楽曲でホーンがあるのも珍しいんですが。
ちなみに、このアルバムでは、BOφWY時代の盟友・松井常松が、やはりベースで参加してたりします(当時、歌詞カードにクレジットされてるのを見て、『どういう風の吹き回しだ?』なんて思ったもんです/笑)。
なお、当時ブレイクし始めたナイナイ岡村による、「VIRGIN BEAT」のPVネタは・・・ヒムロック及びスタッフも笑ってたし、また、オレ個人としても笑えたんで、別に「ムカついた!」なんてことはなかったです(笑)。


MISSING PIECE(1996.9.30)

収録曲
1.STAY
2.PLEASURE SKIN
3.MISSING PIECE
4.魂を抱いてくれ(ALBUM MIX)
5.WALTZ
6.IF YOU STILL SHAME ME
7.MIDNIGHT EVE(ALBUM MIX)
8.SQUALL
9.NAKED KING ON THE BLIND HORSE
10.NAKED KING ON THE BLIND HORSE

Songs written by――1.7.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、2.3.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO & YOSHIYUKI SAHASHI(music)、4.TAKASHI MATSUMOTO(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、5.KYOSUKE HIMURO(word & music)、6.8.~10.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)

こちらは「バラード・メイン」といってもいいですかね? いま思えば、名曲揃いです。
とくに「MISSING PIECE」「MIDNIGHT EVE」は、マジで名曲! 歌詞といい、メロディといい、そして氷室の歌唱力といい、「それぞれが、曲に与えられた世界観というかテーマみたいなものを、見事なまでに表現している」「まさに、『歌詞』『メロディ』、そして『歌い手の歌唱力』による名ハーモニー」と表現せずにはいられないほど、“美しくも儚げなバラード”です。
これらの曲も、やっぱり「なんでこの曲のよさがわかんなかったんだよ、当時のオレ!」と思わずにはいられなかったです。
ってか、





「MIDNIGHT EVE」は、ライブでも聴きたかった。



「MISSING  PIECE」は、ライブでも聴くことができましたけどね。
まあ、このアルバムもある程度、年齢を重ねてから、(自分の中で)再評価された作品ではあるんですが・・・「やっぱ同じ曲をバージョン違いにしただけで、2曲同時収録」っていうのは、いまでもどうかと・・・(『NAKED KING ON THE BLIND HORSE』ね/苦笑)
そんなことするくらいなら、素直に「9曲入りアルバム」でよかったと思うんですけどね、未だに(笑)。
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氷室京介・アルバム総評 「FLOWERS FOR ALGERNON」「NEO FASIO」「HIGHER SELF」

2020-12-27 11:19:23 | 氷室京介
田家さんと子安さんなんかが、ヒムロックのソロデビューからラスギグまでの活動内容やアルバム、楽曲なんかをラジオ(だったかな?)で語っててね。それを文字にして掲載されてたページを読んで、「そういや、ウチのサイトでも、アルバム総評はやってたな」なんて、思い出してね。
テキストサイト閉鎖しちゃったんで、ご覧いただく機会がなくなっちゃったんですが・・・だったら、ブログで復活させてみようかな、と。
テキストサイトからの、それも古参のゲストのみんな・・・





「焼き直し(プッ)」とかいうな! (笑)



軽く推敲、加筆修正はやってますよ。とはいえ、





いずれも10年以上前に書いた記事がベースですんで、いろいろとご容赦を(笑)。



FLOWERS FOR ALGERNON(1988.9.1)

収録曲
1.ANGEL
2.ROXY   
3.LOVE & GAME
4.DEAR ALGERNON
5.SEX & CLASH & ROCK'N'ROLL
6.ALISON
7.SHADOW BOXER
8.TEST OF MONEY
9.STRANGER
10.PUSSY CAT
11.独りファシズム

Songs written by――1.3.4.9.10.KYOSUKE HIMURO(word & music)、2.8.KYOSUKE HIMURO(word)・KYOSUKE HIMURO & KEN YOSHIDA(music)、5.~7.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、11.SHIGERU IZUMIYA(word)・KYOSUKE HIMURO(music)

ヒムロックの記念すべき「ソロ第一弾アルバム」です。
「第1作」ってこともあって、結構、BOφWYを引きずってます(笑)。そういう意味では、ファンの間でもやや賛否両論的なトコもなくはないです。
でも、オレは好きですね~。なんていうか、こう、「それでもBOφWYとは“なにかが”ちがう曲調」「後のソロともちがう」っていう感じで、





何となく「ヒムロックがやりたかったBOφWYって、じつはこんな感じだったんじゃ?」なんて思わせるトコなんかが好きです。



BOφWYって、いうまでもなく、氷室と布袋が主導権を握ってたわけですが、両者は「“ポップン・ロール”=“(ロック+ポップス)/2”的な楽曲をやりたい」ってトコでは、一致していた。
でも、それはあくまで「大局的なもの」であって、布袋は「それでもロック志向」であるのに対し、氷室は「結構、ポップス志向」なんだよね。まあ、「氷室=メロディ寄り、布袋=サウンド寄り」とでもいうか。
ってか、氷室の場合、「カッコよけりゃ何でもいい」的なトコがあった(笑)。だから、「DON’T ASK ME」(BOφWY)や「DEAR ALGERNON」「独りファシズム」(ともにソロ)のようなフォークっぽいのもあったりする。
まあ、「ヴォーカリストとギタリストの違い」いわれちゃえば、そのとおりだと思うけどさ・・・ただ、そのせいか、この1stは「めちゃめちゃわかりやすい、ヴォーカル・アルバム」になっており、「たしかに“BOφWYっぽい”んだけど、“布袋の志向”が抜けている分、『BOφWYよりもさらにポップなロック』になってる」みたいなことがいえると思います。
でも、そのせいで、「BOφWYから入った組」からは、「ちょっと(バランスが)ポップのほうに片寄りすぎてない? っていうか歌謡曲すぎない?」みたいなこといわれ、「中期以降の氷室ソロから入った組」からも、「何ですか、この『薄っぺらい』っていうか『軽い』音は?」みたいなこといわれて、敬遠されがちだったりする(笑)。
氷室本人やファンにとっての代表曲ともいえるANGELは、アルバムverです。この曲はシングルverのほうが疾走感があって、カッコいいかな。このFFA収録verは、ややスローテンポですよね。
って、氷室の楽曲(先行シングルや、シングルカットされた曲)は、全体的に「シングルverのほうがいい」という傾向があったりしますが(笑)。
「SEX & CLASH & ROCK'N'ROLL」は、ライブver――とくにONSやラスギグのバージョンなんかもカッコいいです。ラスギグのジャズ・テイストを取り入れたようなバージョンは、お気に入りです。
STRANGERも、色褪せない名曲ですね。


NEO FASIO(1989.9.27)

収録曲
1.OVERTURE
2.NEO FASIO
3.EPCAPE
4.CHARISMA
5.COOL
6.SUMMER GAME
7.RHAPSODY IN RED
8.MISTY
9.CAMOUFLAGE
10.CALLING
11.LOVE SONG

Songs written by――1.MASAHIDE SAKUMA(music・インスト)、2.~5.7.~9.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、6.KYOSUKE HIMURO(word & music)、10.11.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)

かなりヒムロックの趣味が全面に出てます。





「どポップス」でも「ハードロック」でもない、「(いわば)“B級ポップ”感全開!」



って感じで、初心者には非常にとっつきにくくなってます。
かくいう私も、最初はダメでしたが(苦笑)、聴いているうちに好きになってましたね~。
いや、ホントに、最初は嫌いだったんですよ(笑)。「やっぱBOφWYのほうがいい」「こんなのやってたら、ソロでは成功しないんじゃない?」って感じで。
「音」的には、なんていえばいいのかなぁ・・・? なんか、こう、「変に“サイバーっぽい”」とでもいえばいいのか、「80年代末にイメージできた世紀末感」とでもいえばいいのか・・・。マンガの「AKIRA」の世界観っぽい、とでもいうか(オレは、AKIRAという作品は未読、未視聴ですが/笑)。
とくに、「EPCAPE」「CHARISMA」「MISTY」なんて、当時はそのよさが全くわからんかったし、「CALLING」(なぜか20年近くして『FF7AC』のEDに使われた曲ね/笑)も、「氷室も綺麗事歌うようになっちゃったか・・・」なんて、ある意味で見損なっちゃったトコもあったり・・・
まあ、「COOL」と「SUMMER GAME」は好きでしたけどね。タイトル曲「NEO FASIO」も、元々好きだったかな。
ってか、「SUMMER GAME」と「RHAPSODY IN RED」は、このアルバムの中では毛色が違っててね。
前者は、「疾走感あふれるビートロック」って感じで、「ANGEL」や、のちの「NATIVE STRANGER」なんかにも通ずるトコがあるような気がします。
ちょっと話はそれるけど、ヒムロックのビート系の曲って、やっぱこういった「疾走感あふれる」系の曲のほうが好きですね。
同じビート系でも、「KISS ME」「SLEEPLESS NIGHT」「Claudia」といった「マイナー調なビート系」なんかは、たしかに「サマゲ」なんかと同様に「ビートが心地いい」ってとこはあるし、好きではあるけど、なんつーか、「サマゲ」なんかが「短距離走」「まさに疾走」って感じなら、「KISS ME」なんかは「中距離走」「飛ばしてはいるけど、どっか微妙にペース配分も」って感じがしません?
そういったこともあって、「サマゲ」は当時から好きでしたね(同じ理由で、「ANGEL」も「2003」より無印のほうが好き)。
まあ、そういっても、このアルバム、はっきりと「ビート系」といえる曲は、「サマゲ」くらいなもんです。
かといって、メロディアスなポップ・ナンバー(やバラード)が多いかといわれれば、そんなこともない(強いていうなら、前述の「RHAPSODY IN RED」が該当するくらい。まあ、個人的には「~BLUE」のほうが好きだったりもする/笑)。
やはり前述のとおり、「ポップスでもロックでもない、B級ポップ」としかいいようがないですね。まさにヒムロックの(当時の)趣味全開な作品です。
ただ、まあ、最初はダメだったけど、ある程度、年齢を重ねた以降は、このアルバムも大好きになってましたね。
当時はそのよさが全くわからんかった「EPCAPE」「CHARISMA」「CAMOUFLAGE」「MISTY」なんかも、30過ぎた辺りで、普通に好きになってたし。ってか、「MISTY」は、いまでは大好き(笑)。
そんなわけでね、この作品は、ファンへのサービス要素を大幅に削ったのが、逆に成功につながった数少ない例だと思います。それにより、「作品の特殊性」を表すことに成功し、また、「その特殊性による統一感」も築き上げることができたわけだから。


HIGHTER SELF(1991.4.6)

収録曲
1. CRIME OF LOVE
2. BLACK-LIST
3. VELVET ROSE
4. PSYCHIC BABY
5. MAXIMUM100の憂鬱
6. WILD AT NIGHT
7. STOMY NIGHT
8. CLIMAX
9. CABARET IN THE HEAVEN
10. MOON
11. JEALOUSYを眠らせて(Album ver)
12. LOVER’S DAY(インスト)

Songs written by――1.8.KYOSUKE HIMURO(word & music)、2.3.5.7.9.10.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、4.6.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO & SHOICHI TOMOMORI(music)、11.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、12.KYOSUKE HIMURO(music・インスト)

基本的には、前作同様、「B級ポップ感全開」なアルバムです。
ただし、こちらは、前作と比べれば、かなりバラード寄り。
「VELVET ROSE」「STOMY NIGHT」「MOON」は、まさに名バラードです。
とくに、「VELVET ROSE」はかなりのお気に入り。その、遠慮なしに「悲恋」というものを漂わせまくってるメロディと歌詞は、まさに秀逸!
――といった趣旨を、かなり前に某2chで書き込んだら・・・「おまえ、女だろ」「30過ぎのオババ」認定されちゃいました(いや、オレ、当時の時点で30過ぎのおっさんだって/笑)。
まあ、そうはいっても、このアルバムも(全体的に)発売当時はそのよさがわからなかったアルバムでしたけどね(これも、ある程度は年齢を重ねて、ようやく・・・/笑)。
JEALOUSYもやっぱ、シングルverのほうが好きですね。
「CRIME OF LOVE」は、後のONSのアレンジがカッコいいかな。
「LOVER’S DAY」はね・・・





やっぱり、歌詞ありのシングルverを収録してほしかったです(笑)。



まあ、発売前から、「シングルとはバージョンが違うんだろうな」というのはわかってましたけどね。
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ベスト盤には入っていない氷室の楽曲で、新たなベストを考えた

2020-06-14 17:44:14 | 氷室京介
まあ、氷室京介はこれまで多くのベスト盤を出してきたんですが・・・この前、Twitterで「#ヒムロック10選」というハッシュタグがあってね。各々の「氷室曲ベスト10」を上げていったわけですが・・・オレに限らず、「10曲に絞れない!」って人が多くてね(笑)。
そうはいっても皆、何とか上げてましたが。
で、そのハッシュタグに参加してみて、「そういや、今までのベストに入ってない曲で、新たなベスト盤を妄想できないかな」思ったのが、きっかけです。この企画の。
ってわけで、考えてみました。まあ、上のハッシュタグのように、10曲ではありませんが。
あ、「ベスト盤に入っていない」としてますが、この「ベスト盤」というのはライブ盤やシングルベストも含みます。つまりは、「オリジナルアルバムにしか入っていない曲」ね。
「GONNA BE ROUGE?」とか大好きで、オリジナルアルバムにもベスト盤にも入ってないけど、「21st Century Boφwys vs Himuro」に収録されてるんで、ここでは除外。
まあ、こんな感じかな――

()内は収録アルバム
1. SHADOW BOXER(FFA)
2. NEO FASIO(NEO FASIO)
3. 独りファシズム(FFA)
4. VELVET ROSE(HIGHTER SELF)
5. SWEET MOTION(I・DE・A)
6. MAXIMUM100の憂鬱(HIGHTER SELF)
7. LOST IN THE DARKNESS(STF)
8. BREATHLESS(STF)
9. Decadent(MOB)
10. STAND ALONE(ITM)
11. IGNITION(ITM)
12. OUTSIDE BEAUTY(bho)
13. MIDNIGHT EVE(MISSING PIECE)
14. Believe(MELLOW)
15. SACRIFICE(FTW)
16. HYSTERIA(STF)
17. HARVEST(ITM)
18. Traumatic Erotics("B"ORDERLESS)
19. Safe And Sound("B"ORDERLESS)
20. DISTANCE(I・DE・A)

FFA=FLOWERS FOR ALGERNON
MOB=Memories Of Blue
STF=SHAKE THE FAKE
bho=beat haze odyssey
FTW=FOLLOW THE WIND
ITM=IN THE MOOD


あ、もしかしたら、「いや、その曲はベストに入ってるよ」って曲もあるかもしれませんが、





その場合は「ベスト盤未収録、もしくはほとんど入ったことのない曲から」ってことで(笑)。



まず「SHADOW BOXER」はね、氷室にしてはカラッとした楽曲で、OPナンバーにもふさわしいかな、と。
たしか本人が「こういう曲をやらせたら、BOφWYの右に出る者はいないから」とかなんとかで、しばらくライブではやらなかったんてすよね。近年のライブでやってくれたときは、うれしかったなぁ。
「独りファシズム」は、「隠れた名曲」ですよね。歌詞も曲も好き。ちなみに、作詞は泉谷しげるなんですが、彼の「春夏秋冬」といい、この曲といい、泉谷さんはいい歌詞を書きますよね。
「VELVET ROSE」は、「ちょっとエロいんだけど、どこか切ない」といった雰囲気が好きですね。氷室の特徴には、そういう艶っぽさもあるんですよね。
「SWEET MOTION」は変拍子っていうのかな? スローな感じからテンポが変わって、一転、ビートの効いた曲調になるのが好きかな。まあ、氷室作曲ではありませんが(笑)。
「MAXIMUM100の憂鬱」「LOST IN THE DARKNESS」は、単純にカッコいい(笑)。
「STAND ALONE」はね、大好きなんですよ。氷室お得意の「物憂げなミディアムバラード」って感じで、「それを振り絞るかのような歌唱法で」っとこなんかが。ライブでもやってほしかったなぁ。
「IGNITION」も大好きですね。やはり氷室お得意のミディアムナンバー(ただ、『STAND ALONE』のようなバラードとはちょっと違う)。内省的で、理不尽に対して潰されそうなさまを表現しつつも、「それでも、どうにか立ち向かおうな」的な。
ロックって、やっぱ反抗的であるべきだと思うんですよ。それは対外的な暴力や破壊ではなく、「自分の弱い部分、情けない部分や、あるいは世の不条理、矛盾に対する反発や、場合によっては嘲笑」って感じなのかな、と。そういう意味では、「STRANGER」なんかも好きですね。
で、とくに「IGNITION」は、「少年のころのように暴力的な反抗」というよりは、「この野郎」って部分もちょっとは残しつつも、「・・・立ち向かわなきゃな」と自分に言い聞かせるような「大人の反抗」とでもいうべき表現になってる気がしてね。
「MIDNIGHT EVE」「Believe」は、ある意味で「VELVET ROSE」的な名バラードですよね。とくに「MIDNIGHT EVE」はライブでも聴きたかった。
「HYSTERIA」は、初めて聞いたときから好きだったけど、「REVOLVER 20190721ENCORE」で見たbhoツアーの映像で、カッコよさを再認識。
こんときの氷室とスティーブのステージングがたまらなくカッコよくて、また「HYSTERIA」という楽曲もやたらとハマッてた気がしてね。
「Safe And Sound」は、「氷室の曲」としていいのか、微妙ではあるんですが(笑)。まあ、やっぱカッコいいですよね。
「DISTANCE」はね、





「これぞ、ロックバラード!」



って感じがしますよね。
いや、氷室のバラードは全体的に、「キーボード(ピアノ)だけでなく、エレキギターのサウンドも中心的役割を果たしている」って感じではあるんですが、この「DISTANCE」はとくに(スティーブを招いたこともあって)、「バラードでありながら、ゴリゴリのギターサウンド」ってとこがいいですよね。

ってわけで、氷室さんの新たなベスト盤を勝手に考えてみました。
氷室クラスタの皆さんにとっては、「賛否両論」ってとこですかね? ほとんどが「あり得ない」だったら・・・まあ、ご愛敬ってことで(笑)。
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RENAISSANCE 復活の氷室京介(?)

2020-01-02 20:30:00 | 氷室京介


樋口くんは、遠距離恋愛してるんだよね? 東京とどこ?

東京と大宮!

がんばれや~!


軽いボケはともかく。
まあ、氷室京介のファンクラブ(KING SWING。以下、KS)からの年賀状――ポストカードなんかでね、「RENAISSANCE」という単語が、ほかの文字とは異なるフォントでプリントされててね。
この「RENAISSANCE」というのは、歴史や芸術が好きな方はご存知かと思われますが、「復活」とか「再生」なんて意味もあってね。まあ、芸術や文化面においては「復興」というべきかもしれませんが。
ともかく、「一度終わったものが、再び」といった意味合いではあります。
また、直前のKSクリスマスパーティ(オレは今回、いけなかったけど)なんかでも、「あるいは」みたいなこと、発表されたらしいね。2018年のクリパでもいわれてた気もするが。
ただ、現時点では、「再生」の詳細までは発表されてません。ラスギグ時の宣言どおり、新譜(ニューアルバム)のリリースなのか、はたまた、ライブ活動の再開も込みなのか。
個人的には、アルバムは出すと思います。ラスギグの際も、「還暦になったら、出そうかな」なんていってたし、氷室さんは今年で還暦らしいし。
また、「ライブ活動の引退(公式には“休止”だけど)」を宣言したあとも、YTのバンドのアルバムにはゲストヴォーカルとして参加してたし、まだ曲作りもできるでしょうし。
ただ、ライブはわかんねぇなぁ。いや、もちろん、やってほしいけどさ。
でも、やるにしても、





ヒムロック、平日は勘弁してくれ!



ラスギグは頑張って、フル参戦したけどさぁ。そうそう毎回は・・・(笑)

前述のとおり、「還暦アルバム」は出ると思うんですが・・・どんな作風になるんでしょうね。どんな曲調で来るのかな?
近年――っていっても、20年近くですが(笑)、21世紀に入ってからの、氷室のオリジナルアルバムを考えると・・・
FTWは、「NEO FASIO」的なB級ポップ感のあるアルバムだと思うんですよ。「NEO  FASIO」の発展形というか、「(当時における)いまどきのB級ポップ」というか。
ITMはFTWと比べ、もうちょっとわかりやすいアルバムですよね。「ギターサウンドが前面に出てる」「一方で、メロディアスな曲はよりメロディアスに」「ついでにいえば、氷室の真骨頂は、やはりミディアムナンバー(IGNITION等)」って感じで。
現時点でのラストアルバム「"B"ORDERLESS」は、ゴリゴリのギターサウンドというか、近年のヒムロックが影響を受けているであろう洋楽(オルタネイティブ?)的サウンドって感じかと。
なんつーかね、





ITMはまだ「日本人が理解、吸収、そして表現した洋楽的なロック」って部分があると思うんだけど、「"B"ORDERLESS」は「ほぼ、(当時における)いまどきのUSロック」って感じがしてるんだよなぁ。



FTWは「ある意味で、最も氷室の原点に近い音」、つまりは「氷室京介の(歌謡曲から洋楽まで、多様な影響を受けたうえでの)捻くれたオリジナリティが全開!」って感じはしてますが。
あ、いままで述べてきたアルバム評や、氷室の音作りに関することは、





あくまでもオレ個人が抱いた印象ね。



オレは音楽経験ありませんので、ご容赦を(笑)。
まあ、引き続き、「オレ個人の」という前提で話を進めますが・・・還暦アルバムはやはり「"B"ORDERLESS」的なアプローチになるのかな、なんて予想してます。
サウンドまで「"B"ORDERLESS」的になるかはわかりませんが、やはり「今現在のヒムロックが影響を受けているUSロック的な音作り」になるのかな、と。それが具体的にどんな音なのかはわかりませんが(笑)。
ただ・・・「"B"ORDERLESS」収録曲のようなゴリゴリのギターサウンド(とくに、最初の三曲の配置、流れは絶妙!/笑)や、オレのような音楽素人でもわかる気がするITM以前のロックチューン、さらにはFTW(タイトル曲)のような「これぞ、氷室」といったミディアムバラードなんかも、1曲ずつでいいんで、やってくれると嬉しいかな。
まあ、





還暦アルバムの前に、またベスト盤を出してくる気もしてますが(笑)。



どうせベスト出すんなら、「カップリング・ベスト」とかにしてくれ(笑)。
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