マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

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氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

最近買ったマンガ(単行本)ひとくち評

2015-12-26 19:57:03 | マンガ

背すじをピン!と 2巻

競技ダンスという珍しいジャンルを扱った作品です。読み切りのときから好きでした。まだ当時はジャンプ買ったりもしてたんで。
久しぶりに、少年マンガらしい少年マンガといえる作品じゃないですかね。少なくとも、私が知る限り。
まあ、少年マンガ、とくにジャンプマンガって、「主人公は最初から強い」って設定が多いんで、そういう意味ではこの作品、「らしくない」面も大きいんですが、昔は「努力型主人公」だっていたわけで、子供たちは強いヒーローに憧れると同時に、努力型主人公に親近感を覚えたりもしたわけでね。
キャプテンの谷口くんなんて、まさに努力型でしょ。主人公ではないけど、キャプテン翼の石崎くんや森崎くんだって、努力して日本代表まで上り詰めたわけですし。って、いまとなっては、石崎くんも森崎くんも、充分ワールドクラス・・・
桜木花道は・・・努力型ともいえるだろうけど、彼は才能ありましたからねぇ(笑)。
ともかく、このマンガは、主人公もヒロインも、少なくとも初心者です。才能は・・・結局はあるんでしょうが、いまのとこ、片鱗も見せてない気がする。あくまで努力の賜物っていうか。
ですんで、普通のマンガなら、2巻ともなれば、初勝利を飾っていてもおかしくないんですが、土屋(主人公)わたり(ヒロイン。哲也じゃないよも、初めての試合はこなしたものの、結果は散々でした。
まあ、努力に即効性はありませんからね。このふたりはこれからですよ。
で、前述のとおり、少年マンガには「最初から強い」という要素を持ったキャラも主人公陣営にいないと、いまいち読者受けはよくなりません。とくに、いまの読者、いまの青少年は、気持ちはやさしいくせにせっかちですし(笑)。
そこら辺はね、土屋たちの先輩になる二年の八巻、秋子、三年の真澄(部長)、理央たちがカバーしてます。
二年、三年は才能の塊です(笑)。でも、結構面倒見よくて、初心者である土屋やわたりを突き放したりはせず、しっかり指導もしてます。
八巻なんかは、ワイルドな外見、ヤンチャで軽薄な性格といったイケメンなんですが、それでもなんだかんだで土屋の面倒見てたりもしてんですよね。90年代のマガジン作品とかだったら、むしろこの人が主人公かも(笑)。
そんな八巻にも遠慮なくツッコむような跳ねっ返り娘の秋子もいいですよね。エロいし(笑)。って、空手かなんかやってるっぽい。どうりで、八巻らにツッコめるわけだ(笑)。
真澄くんはオネエキャラで、意外と傍若無人だったりもするんですが、実力は折り紙付きです。
理央さんは「綺麗でやさしいお姉さん」「ただし、芯の強い、しっかり者」って感じの先輩キャラ。わたりとは別の意味で癒しキャラかも。
そんなわけで、この作品はキャラも魅力的なんで、おすすめです。

進撃の巨人 18巻

エレンの親父にあんな設定を用意してたとはね。
また、エレンの訓練生時代、彼の立体機動装置だけ欠陥があったのは・・・。この作品はホント、伏線の設置と回収が上手ですよね。
そして、





嘘予告(笑)。





あんなん、アルミンでなくてもビビるわ(笑)。



それはともかく、ラストの猿巨人、ライナー、ベルトルトの反撃。まさかリヴァイが(人間形態の)ライナーを討ち損ねるとは・・・

ゴールデンカムイ 5巻

一瞬、表紙が白石かと思った(笑)。
アシリパさんの和名が明らかに。そして、彼女の父親が“のっぺらぼう”であることも。
土方の口から「斎藤」という名が出るとは・・・案外、斎藤一も出てくるかもね。
個人的には、警官の藤田五郎として、杉元の陣営に立ち、土方や永倉と戦う展開になったりすると、燃えるかな(笑)。

軍靴のバルツァー 8巻

「ホントに女作者なの?」って聞きたくなるくらい、戦闘描写、戦術眼がしっかりしてると思う。
マンガにおける戦闘って、タイマン(一対一)で、刀剣によるバトル、もしくは殴り合いが一番受けるんでしょうが、もちろん、オレもそれらの戦闘シーンも好きですが、このマンガのような集団対集団の戦闘も、やはりおもしろいです。
まあ、集団戦闘いっても少人数同士の局地戦ですけどね、このマンガは。
そうであっても、やっぱ集団戦って、タイマンより描写が難しいと思います。そんな非常に難しいといえる描写を、よくこれだけおもしろく書けるな、と。
しかも、8巻は砲兵戦ですよ(笑)。文章や絵で表現すんのは、絶対難しいだろ。下手な人が表現すると、チャチくなっちゃうか、わかりにくくなっちゃう。
さらには、主人公不在(作中には出てるけど、この局地戦には間に合わず)。
それでもこんだけ描写できるんですから、しかも同時に「宮廷の権力抗争」まで描いてんですから、大したものです。
で、その主人公であるバルツァー「飄々とした、どっかとぼけた兄ちゃんだけど、腕(実力)はたしか」ってキャラ、オレ的には大好物です(笑)。
ヒロイン(?)のヘルムートもいいですよね。男として育てられたがゆえに、バルツァーが教鞭を取ることになる士官学校に入学しており、バルツァーが赴任後は彼に師事してたんですが、一方で女として人生を送ることも視野に入れててね。(中世から近世における)貴族の淑女の嗜みなんかも身につけてる彼女が、バルツァーのことが少し気になっているのも、今後が楽しみな設定ですね(笑)。
あと、女性従軍記者・アンネリーゼも好き(笑)。

MAJOR 2nd 3巻

光くんが引っ越しちゃいましたね。中学か高校の関東大会(あるいは甲子園?)で大吾と戦うんでしょうか。
この巻から、





佐倉さんのヒロイン力がUP! (笑)



これまで、いずみ(大吾の姉)、あるいは薫ママン(大吾の母)に押され気味だったのが、この3巻辺りから巻き返すかのように、ヒロインらしい言動を(笑)。
ただ、脱ぐのはまだ早いようです。お色気(?)担当は、しばらくはいずみのまま? (笑)

僕だけがいない街 7巻

この作品はね、ホントは単独で紹介したいくらい。





ガチでおもしろい。



最近、年齢もあってか、マンガは「一回読んじゃえば、それで」って作品が多いんですよ。今回挙げたものも含めてね。
でも、この作品は、1巻から6巻までは、通しで2回読んでます。まあ、2回目は飛ばし飛ばしですが。
ともかく、

ミステリー、

ループ、


と、難しいはずの題材を上手に扱ってるトコが凄い。加えて、「昭和末期(主人公の少年時代)も舞台」となれば、オレ好みでないはずがない(笑)。
で、ミステリーなんで、真犯人が判明すると、普通は終焉が近いはずじゃないですか(最新7巻も、真犯人の視点でしたし)。にもかかわらず、まあ、話数的には終盤なのかもしれんけど、「盛り上がり」という意味では、さらなるそれを見せていると思います。
1周目の人生では、主人公のが小学生だったころ、連続幼女誘拐殺人事件の被害者になっていたはずの加代(悟のクラスメート)が、「悟が変えた未来」により生存し、悟の幼馴染で彼も被害者(男の子だが、真犯人が捜査の目を自分からそらすために殺された)であった広美と結婚してた、って感じで、「クソみたいな未来」といえるそれが、タイムリープした悟の努力で変化していく、という設定、展開は、もうループものの醍醐味なんでしょうね。
で、この「加代と広美の未来=変化した現在」についてなんですが・・・これを「NTR」として叩くのは、ちょっと違うと思う。
何度かタイムリープし、事件を起こさぬよう動いていた悟が、今度こそは加代や広美らが殺害される流れは止めたものの、自身が真犯人の凶行の犠牲になってね。それで15年以上、植物状態だったんですが、やっぱその現実は重いし、それだけの年月は長いですって。
ほかの、すぐそばで支えてくれた男がいたら、そっちに情が移るのもね。しかも、悟とのことは小学生時代の話ですし。逆に、「それでも15年以上、相手を想い続けた」っていうのも、見てる側としてはロマンを感じるけど、加代本人としては「10代半ばから20代半ば」という、人生において(『あくまで外見的には』であっても)最も美しい時期を犠牲にしてしまうのは、これは不幸ですよ。
つまりは、加代が広美に流れちゃうのは、誰も責められないと思う。これでも納得できない奴は、「自分が加代と同じ立場だったら」と考えてみてな。
ともかく、「マンガの中の話なんだから、ヒロインが主人公を想い続ける展開があってもいいだろ!」「加代が結婚しちゃったから、恋愛ヒロイン不在に!」なんて方には・・・





「アイリも充分、かわいいですぜ」



といった言葉を(笑)。
偶然、「バカなの?」という加代と同じ口癖があるし、アラサ―の加代と違い、現役JKだし(笑)。
どっか冷めた感のある加代と違い、とぼけた口調を見せながらも、明るくハキハキとしたトコもあるコですよね、アイリは。
そういえば、この作品、実写映画化され、そのアイリは有村架純が演じるんだってね。有村さんによる、前述のアイリ像・・・絶対、かわいくなりますよね(笑)。まあ、原作どおりの設定でいくのかはわかりませんが。
一方、主人公の悟は藤原竜也。もう、この人と、松山ケンイチ、佐藤健は、





Mr.マンガ原作三人衆



ですよね(笑)。ってか、藤原さんの前世的には、紅蓮腕辺りで真犯人を瞬殺しちゃいそうですが。
それと、ノイタミナ枠でアニメにもなります。小学生時代の悟を演じるのは土屋太鳳です。アニメの声優もやるんだ。
しかも、主人公ですからね。台詞も多いんで、変な意味でなしに(むしろ期待を込めて)、楽しみです。


ってわけで、最近買ったマンガのひとくち評でした。
って、「背すじを~」と「僕だけがいない街」は、全然、「ひとくち評」じゃないですね(笑)。
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