はい、以前、テキストサイトでUPしてた氷室のアルバムレビューの復活企画、今回は標記の3タイトルです。
軽く推敲、加筆修正はやっているとはいえ、いずれも10年以上前に書いた記事がベースですんで、いろいろとご容赦を(笑)。
Memories Of Blue(1993.1.7)
収録曲
1.KISS ME
2.YOU’RE THE RIGHT
3.Memories Of Blue
4.RAINY BLUE
5.Good Luck My Love
6.SON OF A BITCH
7.Decadent
8.Urban Dance
9.GET READY “TONIGHT” TEDDY BOY
10.WILL
All songs written by GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)
Exception:5.10.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、8.KYOSUKE HIMURO(word & music)
あくまで「セールス」という意味では、最高を誇るアルバムです。
累計130万枚以上は売れ、氷室ソロはもちろん、BOφWYの各アルバムの売り上げをも凌駕しました。
まあ、そうはいっても、「このアルバムがリリースされた時期」「その後の音楽シーン」、あるいは「BOφWYが活動してた時期」といった、「それぞれの時代背景の比較」とかを完全に度外視したうえで、いえることなんですがね。
だから、オレは、たとえ最も売れたアルバムであっても、「最高傑作」とは思っていません。
もちろん、嫌いではないけどね。
「音」的には、かなりポップでメロディアスなものに仕上がってると思います。たしかに、「ヒムロックも大人になったなぁ・・・」って思えるアルバムです(『おまえ、何様だ』ってツッコミは・・・あり/笑)。
そのうえ、なぜか「氷室といえばこの曲!」なんて勘違いされがちな「KISS ME」も入ってるんで、まあ、売れたこと自体は、理解はできますけどね。
オレとしても、「Memories Of Blue」(タイトル曲)とか、「YOU’RE THE RIGHT」「RAINY BLUE」「Decadent」なんかは好きだしね。
ただ、この「Memories Of Blue」を起点とする、いわば“中期”――「SHAKE THE FAKE」を経て、「MISSING PIECE」がリリースされた辺りは、ビート系の曲に、“当たり”がないように思えます。
バラードは粒ぞろいなんですけどねぇ・・・だから、いま聴くと「やっぱいい曲、多いんだな」なんて思えるんだけど、当時は私も20歳前後から20代前半でしたからね。どうしても「ビート系>>>バラード」だったんで、物足りなさは感じてましたね。
「KISS ME」「VIRGIN BEAT」「STAY」「SQUALL」・・・どれも嫌いではないんだけど(とくに後者の2曲は好きな部類に入るとは思う)、「ちょっと爆発力に欠ける」っていうか、「ちょっと疾走感が物足りない」っていうか・・・
そのせいか、この時期は、解散して5年以上経ってたのに、未だに「最も多く聴くミュージシャン(バンド)はBOφWY」って状況だったりします(笑)。
ただね、「STAY」は聴けば聴くほど味が出る、っつーか、さらに好きになってるわ(笑)。
「KISS ME」なんかも、近年のライブで聴く(見る)分には、やっぱりカッコいい。
ほかに、
「Urban Dance」なんかは、ONSのギターアレンジがめちゃめちゃカッコいい。
まあ、あれはスティーブのお手柄かもしれませんが(笑)。
SHAKE THE FAKE(1994.9.26)
収録曲
1.VIRGIN BEAT(Re-Mix)
2.BREATHLESS
3.SHAKE THE FAKE
4.LOST IN THE DARKNESS
5.HYSTERIA
6.FOREVER RAIN
7.DON’T SAY GOOD BYE(Re-Mix)
8.DOWN TOWN ARMY
9.LONESOME DUMMY
10.BLOW
11.TRUE BELIEVER
All songs written by GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)
Exception:11.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO & HOPPY KAMIYAMA(music)
前作よりはビート系寄りです。っていうか、「ビート系とバラード系をくっきりわけた、二極化した」って感じですかね。
ただ、「二極化」いっても、「I・DE・A」以降とは異なり、「ビート系はとことんハードに」ってほどではありません。バラードは、かなりスローでメロディアスなものが多くなってますけどね。
ってわけで、これも発売当時は、いまいちハマれなくてねぇ・・・。ビート系がやっぱり“軽い”んだよね。
バラードのほうも、当時から好きだったのは、「DON’T SAY GOOD BYE」くらいだったんですが、この曲にしたって、シングル(c/w)のverのほうが好きだったんで・・・
ただ、このアルバム、年齢を重ねたうえで聴いてみると、やっぱ名バラード揃いです。
とくに、「LOST IN THE DARKNESS」なんかは、「なんでこの曲のよさがわかんなかったんだよ、当時のオレ!」なんて、ひとり叫ばずにはいられなかったくらい、名曲だと思います(笑)。
「♪PLEASE SET ME FREE~!!」ってトコの、ヒムロックのまるで叫ぶような、声を振り絞っているような歌い方が、曲のイメージにハマッててお気に入りですね。
「TRUE BELIEVER」は、何年か前の、武道館でのカウントダウン・ライブで披露されたときにね、改めて「名曲だなぁ」と、思ってしまいましたね。ホントに、泣きそうになったもん(笑)。
それと、非バラードに話を移すと、「HYSTERIA」は、いま聴いてもカッコいい(笑)。
っつーかね、たしか「30th ANNIVERSARY FAN MEETING REVOLVER」の際に見たんだと思うけど、
BHOのときの「HYSTERIA」と「SHAKE THE FAKE」は、たまらなくカッコよかった。
「HYSTERIA」なんて、あの狂ったようなサックスの音色に、身悶えしましたね。そもそも、氷室の楽曲でホーンがあるのも珍しいんですが。
ちなみに、このアルバムでは、BOφWY時代の盟友・松井常松が、やはりベースで参加してたりします(当時、歌詞カードにクレジットされてるのを見て、『どういう風の吹き回しだ?』なんて思ったもんです/笑)。
なお、当時ブレイクし始めたナイナイ岡村による、「VIRGIN BEAT」のPVネタは・・・ヒムロック及びスタッフも笑ってたし、また、オレ個人としても笑えたんで、別に「ムカついた!」なんてことはなかったです(笑)。
MISSING PIECE(1996.9.30)
収録曲
1.STAY
2.PLEASURE SKIN
3.MISSING PIECE
4.魂を抱いてくれ(ALBUM MIX)
5.WALTZ
6.IF YOU STILL SHAME ME
7.MIDNIGHT EVE(ALBUM MIX)
8.SQUALL
9.NAKED KING ON THE BLIND HORSE
10.NAKED KING ON THE BLIND HORSE
Songs written by――1.7.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、2.3.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO & YOSHIYUKI SAHASHI(music)、4.TAKASHI MATSUMOTO(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、5.KYOSUKE HIMURO(word & music)、6.8.~10.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)
こちらは「バラード・メイン」といってもいいですかね? いま思えば、名曲揃いです。
とくに「MISSING PIECE」「MIDNIGHT EVE」は、マジで名曲! 歌詞といい、メロディといい、そして氷室の歌唱力といい、「それぞれが、曲に与えられた世界観というかテーマみたいなものを、見事なまでに表現している」「まさに、『歌詞』『メロディ』、そして『歌い手の歌唱力』による名ハーモニー」と表現せずにはいられないほど、“美しくも儚げなバラード”です。
これらの曲も、やっぱり「なんでこの曲のよさがわかんなかったんだよ、当時のオレ!」と思わずにはいられなかったです。
ってか、
「MIDNIGHT EVE」は、ライブでも聴きたかった。
「MISSING PIECE」は、ライブでも聴くことができましたけどね。
まあ、このアルバムもある程度、年齢を重ねてから、(自分の中で)再評価された作品ではあるんですが・・・「やっぱ同じ曲をバージョン違いにしただけで、2曲同時収録」っていうのは、いまでもどうかと・・・(『NAKED KING ON THE BLIND HORSE』ね/苦笑)
そんなことするくらいなら、素直に「9曲入りアルバム」でよかったと思うんですけどね、未だに(笑)。
軽く推敲、加筆修正はやっているとはいえ、いずれも10年以上前に書いた記事がベースですんで、いろいろとご容赦を(笑)。
Memories Of Blue(1993.1.7)
収録曲
1.KISS ME
2.YOU’RE THE RIGHT
3.Memories Of Blue
4.RAINY BLUE
5.Good Luck My Love
6.SON OF A BITCH
7.Decadent
8.Urban Dance
9.GET READY “TONIGHT” TEDDY BOY
10.WILL
All songs written by GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)
Exception:5.10.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、8.KYOSUKE HIMURO(word & music)
あくまで「セールス」という意味では、最高を誇るアルバムです。
累計130万枚以上は売れ、氷室ソロはもちろん、BOφWYの各アルバムの売り上げをも凌駕しました。
まあ、そうはいっても、「このアルバムがリリースされた時期」「その後の音楽シーン」、あるいは「BOφWYが活動してた時期」といった、「それぞれの時代背景の比較」とかを完全に度外視したうえで、いえることなんですがね。
だから、オレは、たとえ最も売れたアルバムであっても、「最高傑作」とは思っていません。
もちろん、嫌いではないけどね。
「音」的には、かなりポップでメロディアスなものに仕上がってると思います。たしかに、「ヒムロックも大人になったなぁ・・・」って思えるアルバムです(『おまえ、何様だ』ってツッコミは・・・あり/笑)。
そのうえ、なぜか「氷室といえばこの曲!」なんて勘違いされがちな「KISS ME」も入ってるんで、まあ、売れたこと自体は、理解はできますけどね。
オレとしても、「Memories Of Blue」(タイトル曲)とか、「YOU’RE THE RIGHT」「RAINY BLUE」「Decadent」なんかは好きだしね。
ただ、この「Memories Of Blue」を起点とする、いわば“中期”――「SHAKE THE FAKE」を経て、「MISSING PIECE」がリリースされた辺りは、ビート系の曲に、“当たり”がないように思えます。
バラードは粒ぞろいなんですけどねぇ・・・だから、いま聴くと「やっぱいい曲、多いんだな」なんて思えるんだけど、当時は私も20歳前後から20代前半でしたからね。どうしても「ビート系>>>バラード」だったんで、物足りなさは感じてましたね。
「KISS ME」「VIRGIN BEAT」「STAY」「SQUALL」・・・どれも嫌いではないんだけど(とくに後者の2曲は好きな部類に入るとは思う)、「ちょっと爆発力に欠ける」っていうか、「ちょっと疾走感が物足りない」っていうか・・・
そのせいか、この時期は、解散して5年以上経ってたのに、未だに「最も多く聴くミュージシャン(バンド)はBOφWY」って状況だったりします(笑)。
ただね、「STAY」は聴けば聴くほど味が出る、っつーか、さらに好きになってるわ(笑)。
「KISS ME」なんかも、近年のライブで聴く(見る)分には、やっぱりカッコいい。
ほかに、
「Urban Dance」なんかは、ONSのギターアレンジがめちゃめちゃカッコいい。
まあ、あれはスティーブのお手柄かもしれませんが(笑)。
SHAKE THE FAKE(1994.9.26)
収録曲
1.VIRGIN BEAT(Re-Mix)
2.BREATHLESS
3.SHAKE THE FAKE
4.LOST IN THE DARKNESS
5.HYSTERIA
6.FOREVER RAIN
7.DON’T SAY GOOD BYE(Re-Mix)
8.DOWN TOWN ARMY
9.LONESOME DUMMY
10.BLOW
11.TRUE BELIEVER
All songs written by GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)
Exception:11.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO & HOPPY KAMIYAMA(music)
前作よりはビート系寄りです。っていうか、「ビート系とバラード系をくっきりわけた、二極化した」って感じですかね。
ただ、「二極化」いっても、「I・DE・A」以降とは異なり、「ビート系はとことんハードに」ってほどではありません。バラードは、かなりスローでメロディアスなものが多くなってますけどね。
ってわけで、これも発売当時は、いまいちハマれなくてねぇ・・・。ビート系がやっぱり“軽い”んだよね。
バラードのほうも、当時から好きだったのは、「DON’T SAY GOOD BYE」くらいだったんですが、この曲にしたって、シングル(c/w)のverのほうが好きだったんで・・・
ただ、このアルバム、年齢を重ねたうえで聴いてみると、やっぱ名バラード揃いです。
とくに、「LOST IN THE DARKNESS」なんかは、「なんでこの曲のよさがわかんなかったんだよ、当時のオレ!」なんて、ひとり叫ばずにはいられなかったくらい、名曲だと思います(笑)。
「♪PLEASE SET ME FREE~!!」ってトコの、ヒムロックのまるで叫ぶような、声を振り絞っているような歌い方が、曲のイメージにハマッててお気に入りですね。
「TRUE BELIEVER」は、何年か前の、武道館でのカウントダウン・ライブで披露されたときにね、改めて「名曲だなぁ」と、思ってしまいましたね。ホントに、泣きそうになったもん(笑)。
それと、非バラードに話を移すと、「HYSTERIA」は、いま聴いてもカッコいい(笑)。
っつーかね、たしか「30th ANNIVERSARY FAN MEETING REVOLVER」の際に見たんだと思うけど、
BHOのときの「HYSTERIA」と「SHAKE THE FAKE」は、たまらなくカッコよかった。
「HYSTERIA」なんて、あの狂ったようなサックスの音色に、身悶えしましたね。そもそも、氷室の楽曲でホーンがあるのも珍しいんですが。
ちなみに、このアルバムでは、BOφWY時代の盟友・松井常松が、やはりベースで参加してたりします(当時、歌詞カードにクレジットされてるのを見て、『どういう風の吹き回しだ?』なんて思ったもんです/笑)。
なお、当時ブレイクし始めたナイナイ岡村による、「VIRGIN BEAT」のPVネタは・・・ヒムロック及びスタッフも笑ってたし、また、オレ個人としても笑えたんで、別に「ムカついた!」なんてことはなかったです(笑)。
MISSING PIECE(1996.9.30)
収録曲
1.STAY
2.PLEASURE SKIN
3.MISSING PIECE
4.魂を抱いてくれ(ALBUM MIX)
5.WALTZ
6.IF YOU STILL SHAME ME
7.MIDNIGHT EVE(ALBUM MIX)
8.SQUALL
9.NAKED KING ON THE BLIND HORSE
10.NAKED KING ON THE BLIND HORSE
Songs written by――1.7.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、2.3.GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO & YOSHIYUKI SAHASHI(music)、4.TAKASHI MATSUMOTO(word)・KYOSUKE HIMURO(music)、5.KYOSUKE HIMURO(word & music)、6.8.~10.KYOSUKE HIMURO & GORO MATSUI(word)・KYOSUKE HIMURO(music)
こちらは「バラード・メイン」といってもいいですかね? いま思えば、名曲揃いです。
とくに「MISSING PIECE」「MIDNIGHT EVE」は、マジで名曲! 歌詞といい、メロディといい、そして氷室の歌唱力といい、「それぞれが、曲に与えられた世界観というかテーマみたいなものを、見事なまでに表現している」「まさに、『歌詞』『メロディ』、そして『歌い手の歌唱力』による名ハーモニー」と表現せずにはいられないほど、“美しくも儚げなバラード”です。
これらの曲も、やっぱり「なんでこの曲のよさがわかんなかったんだよ、当時のオレ!」と思わずにはいられなかったです。
ってか、
「MIDNIGHT EVE」は、ライブでも聴きたかった。
「MISSING PIECE」は、ライブでも聴くことができましたけどね。
まあ、このアルバムもある程度、年齢を重ねてから、(自分の中で)再評価された作品ではあるんですが・・・「やっぱ同じ曲をバージョン違いにしただけで、2曲同時収録」っていうのは、いまでもどうかと・・・(『NAKED KING ON THE BLIND HORSE』ね/苦笑)
そんなことするくらいなら、素直に「9曲入りアルバム」でよかったと思うんですけどね、未だに(笑)。