機甲界ガリアン

平和な惑星アーストを、突如として鉄の巨人「機甲兵」を従えた征服王マーダルが侵略した。侵略を受けたボーダー王国の王は、生まれたばかりの息子ジョジョを重臣のアズベスに託して死亡。成長したジョジョとアズベスは、世の闇を打ち払うと伝えられる伝説の鉄巨人「ガリアン」を発見し、マーダルのために打倒に立ち上がる。

スタッフ
原作：矢立肇、高橋良輔／監督：高橋良輔／キャラクターデザイン：塩山紀生／メカニカルデザイン：大河原邦男、出渕裕／音楽：冬木透

キャスト
ジョジョ：菊池英博／ハイ・シャルタット：速水奨／チュルル：渕崎ゆり子／アズベス：小林修／マーダル：加藤精三

「装甲騎兵ボトムズ」で知られる高橋良輔監督が１９８４～８５年に監督した作品。
中世風の世界を舞台に、オーバーテクノロジーである発掘兵器（ロボット。作中で「人馬兵」「飛行兵」などと呼称されるのが世界観を盛り上げています）と宇宙の高度文明が絡み合い、ファンタジーの皮を被ったＳＦといった雰囲気を醸しています。
同じくファンタジーロボットモノとして富野由悠季監督の「聖戦士ダンバイン」と比較される向きもあるが、こちらはよりハードなＳＦと言えるでしょう。

ストーリーはファンタジーの王道、亡国の王子が再興し敵を倒すという流れを踏襲しながら、敵であるマーダルの野望と正体、それに立ち向かう謎の外部勢力を絡めながら大きく広がっていきます。

マーダルの、ただの悪ではない戦国武将的なキャラ作りが秀逸です。

メカは主役のガリアンのローラーダッシュもカッコいいのですが、やはり一番のザコである人馬兵のデザインが素晴らしい。

全２５話と短めで見易いのもいいですね。