三河ラーメン界に激震。
安城の「
玄武」が年内いっぱいで店を閉めるそうです。
化学調味料を使わない「無化調」のスープ作りにこだわる名店。
日本酒の純米至上主義と同じく、この無化調もこだわったがゆえに大しておいしくない、という結果が付きまといます。
しかし玄武では名古屋コーチン出汁のスープに魚介やしいたけなどの和風出汁を合わせたダブルスープで、味わい深く、力強く、それでいてしつこくなくべたつかないスープを提供してくれていました。
私とK子さんが無化調の店で初めて「おいしい」と唸った店です。
以前このブログでも取り上げ、ファンの多い店であります。
非常に惜しまれます。
で、食べに行ってきました。
看板メニューの鶏玄武ラーメンを中盛り(麺1・5玉)で頂きます。以前食べた物とは若干仕様が違うよう。
スープは澄んでおり、薄口醤油ベースの味付けだが、塩ラーメンかと思うほどのあっさり感。隠し要素のレモン汁のおかげか。鶏と魚介の香りが素晴らしいハーモニーです。
隠し味的に入れられた刻みセロリは臭みは無く、清涼感と独特のパンチをスープに与えています。
麺は中細縮れ麺。スープが適度に絡んでおいしいです。
具のチャーシューは鶏のロール肉。適度な弾力がありながら柔らかく味わい深く、あっさりでありながらも脂の甘さもあって非常においしいです。
卵は黄身が流れ出さない程度の半熟具合。柔らかい味付けが良い。
メンマも柔らかく、ほんのりとした味付け。水菜がしゃきしゃきとした歯ざわりを演出し、アクセントになります。
おいしいです。鶏肉については好みの分かれるところかもしれませんが(私は今のも好きですが、以前の焦げ目のついた肉もおいしかった!)、前に食べた時よりも明らかにレベルアップしています。
もうこの素晴らしい一杯が食べられなくなるかと思うと残念でなりません。
スープ一滴たりとも残さず飲み干しました。
今、万感の思いを込めて麺をすする。
今、万感の思いを込めてスープを飲み干す。
さあ行くんだ、その顔を上げて・・・
あの店はもう、思い出だけど
君を遠くで見つめてる・・・
営業時間 11:00~14:00,18:00~23:00
定 休 日 水曜日
駐 車 場 あり
31日の昼まで営業し、閉店予定。