コッピについて、しっかり書いておこうと思います。
そもそも私と「自転車」との出会いは、小学生当時週刊少年ジャンプに連載されていた「ブラックエンジェルズ」でした。
今見るとかなり無茶苦茶な自転車の描き方ですが、これを見て「自転車かっこええ!」と思ったのです。
中~高校時代はブリジストン「レイダック」で通学。
大学ではサイクリング部に所属。ランドナーで全国を旅して回りました。この頃は自分の中では自転車より「アウトドア」の比率が高かった気がします。
焚き火とバーボンを愛し、自転車で野宿する「シーナ的」世界を楽しんでいました。
社会人になってからはツーリングに行く時間も取れず、クロモリフレームにサンツアーシュパーブプロ(当時でも骨董品でしたね)で組んだロードレーサーで通勤する日々。
そんな私に、ある日なべさんが「ロードレーサー作らないか?」と声をかけてくれました。
詳しいいきさつは覚えていませんが、デュアルコントロールレバーのロードレーサーを作ってレーシーな世界を体験しようという事になりました。1999年末だったかな?
どうせ性能の違いなんて判らないし、見た目の気に入った物を、と色々迷いました。
実はKP1と最後まで争ったのが、同じコッピのフレーム。名前は忘れてしまいましたが、アルミで黒字に黄色のロゴだったか?
シートチューブがえぐれたエアロ形状だったのが印象的です。今回G4に決めた潜在意識に、まだそのこだわりが残っていたのかもしれません。
結局色彩の美しいコッピKP1に決定しました。
フクイサイクルで発注しました。
同時に頼んだなべさんのジャイアントは直ぐ入荷したのですが、私のコッピは中々入荷しない。
さすがイタリア、と思った記憶があります。
ある程度のパーツはなべさんの指導の下自分で組み付けました。
ご存知の通りコッピのメインドッグは「フサ」。後に「これ誰が組んだの?」と言われながら各部手直しされましたwww
当初は休みが合う度になべさんとロングライド。
知多半島1周が多かったですね。JUDY&MARYの「自転車」がテーマソング?
この頃はロングライドしてれば速くなるもんだと無邪気に考えていました。
レースにも出ましたが、まあ結果らしい結果は出ませんでした。当然ですが。
それでも継続は力なりと言うように、リトルワールドで皆勤賞を続けている間に「ニッチな」カテゴリなら勝負出来るようになりました。イベントでしか自転車に乗らない
K子さんと優勝した新城はいい思い出です。
落車もしました。交通事故もありました。
フレームも何箇所かへこんでます。カーボンだったら致命傷だったかもしれない物もあります。
ビンディングが上手く外れずに、立ちゴケして骨折した事もありました。今でも私の手首にはチタンボルトが入ってます。軽量化です。サイボーグ009です。
コッピのおかげで色んな場所に出かけられました。
酒蔵見学に行ったこともありましたし、
史跡めぐりにも行きました。あちこちのラーメン屋さんも回りました。2006年には90杯のラーメンを食べ歩き(走り)ました。そりゃ速くならんて・・・
この頃は、酒飲んでラーメンも食べて、でも自転車のおかげでそこそこ健康、というスタンスでした。
コッピは
結婚式でも一緒でした。
新婚旅行でも一緒でした。
人生の節目に立ち会ってくれたコッピ。
人の縁もたくさん運んでくれました。
2006年のシマノ鈴鹿で、輸入元のインターマックスのブースに行った時の事です。
代表の今中大介氏(日本人唯一のツールドフランス出場者)から「まだ乗ってくれてるんですか、ありがとうございます。この綺麗な配色は今じゃなかなか無いですね。破損してしまう前に、現役引退させてあげてもいいかもしれませんよ」と言われたのが、次のフレームを意識した最初の瞬間でした。
飽きがきて次のフレームに乗り換えるという話をよく聞きますが、私の場合コッピに飽きるということは一度も無かったです。
家庭を持って、さらにかじゅ君が生まれて、これまでより自分の時間が制限されるようになりました。
ラーメンを食べに行ったり、古本屋を回ったりという時間を削っていって、最後に残ったのが自転車でした。
生活習慣が良くなった事もあり、体調は上向き。
折角だから、限られた時間でしっかり自転車と向き合おう、出来る限り鍛えてレースに出てみよう、と思い始めました。
それまで色々な趣味に使っていたお小遣いを自転車に集中させて、機材も揃えました。
ホイール、シューズ、ペダルなど購入しましたが、一番効果があったのは心拍計だったと思います。
目標を持って効率的に練習出来るようになりました。
レースに勝つには、高い自転車よりパソコンでデータ管理出来る心拍計の方が有効だと個人的には思います。
最後の1年くらいは、周りはフルカーボンフレームに10速という状況の中、よく戦いました。
「モビルスーツの性能の差が、戦力の決定的差でない事を、教えてやる!!」という気持ちで走ってましたが、その発言をした本人は直後に「ガデム、貴様の(旧式MS-05型)ザクでは無理だ!!」と言い切っちゃってるんですよね(笑)
鈴鹿ロードのHPに「最後の」と出ちゃってから、さらに2戦頑張ってもらいました。
カンピオニッシモ(チャンピオンの中のチャンピオン)、偉大なレーサーの名を冠したロードバイク。
結局その性能に見合った戦績を残してやる事は出来ませんでしたが、コッピのおかげで私の人生は変わりました。
とても豊かな人生になりました。
ありがとうコッピ。お疲れ様でした。
鈴鹿耐久決戦仕様
通勤仕様
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スペック
フレーム:ファウストコッピKP1PLUSプロスペック(コロンブス・アルテック2PLUS)
コンポーネント:シマノデュラエース7700(後に資金難からアルテグラ6500スプロケット使用)
チェーンホイール&スプロケット:52-39×12-25T
シートポスト:ITMミレニアム
ハンドル:ITMミレニアム390mm(?)
ステム:ITMミレニアム100mm後に80mm
サドル:サンマルコ レースデイ後にフィジーク アリオネ
ホイール:マヴィック オープンプロ(7700ハブ)32穴&マヴィック コスミックカーボンSL
ペダル:シュパーブプロ、ミカシマSPD、7700、7800
タイヤ:ミシュランクリリオン(通勤&練習)、ミシュランプロレース2(決戦)
主な戦績
2001年 愛車連サイクルミーティング皆勤賞(リトルか技研か記憶が曖昧です)
2003~2007年 リトルワールドサイクルミーティング皆勤賞
2005年 ツールド新城90分男女混合車種混成の部第2位(withK子さん)
2005年 ウィダー鈴鹿耐久4時間ロード男女混合の部第5位(withM田君&さみこ)
2005年 ホノルルセンチュリーライド100マイル完走(withK子さん)
2006年 日間賀島サイクルパラダイス男女混合の部優勝(withとし君&かめちゃん)
2006年 ツールド新城2時間男女混合車種混成の部優勝(withK子さん)
2006年 ツールドおきなわ130kmDNF(高江にて足切り)
2008年 シマノ鈴鹿ロードビギナークラス2位
2008年 万場クリテリウムビギナークラス3位
2008年 ツールドジャパン四日市Xクラス4位