さて、スタート時刻が近づいてきました。
愛をとりもどせ!の面々は細かい勝負抜きで走ってる人たちばかりなので、中段よりやや後方に並びます。私だけ前に行こうかな、とも思いましたが、速い人たちにはどうせ抜かれるし、トップ集団にペースを乱されるのも不利かもと思い、皆とスタートを迎えます。
スタート後軽いダッシュで前へ出ますが、先頭は遥か前方。縦長になる集団にへばりついて2~3周様子を見ます。
夏の鈴鹿は2周回で1周8分台、AV40km/h程度の私。今回は1周9分台、4時間トータルで24周以上がひとつの目標です。
出雲路でもそうでしたが、前半ぶっ飛ばして終いバタバタになる傾向があるので、全体を通してペースを一定に保つ、もしくは後半ピッチを上げることも課題でした。
集団のケツに付きながら、なるべく先頭にならないようにするコバンザメ走法(極悪!)で走りつつ周回を重ねます。
1時間ほどしてAVは36km強。とにかくペースを維持。
補給食の薄皮チョコパンをがぶり。三個入り100円、一個124kcalというコスパとカロリーウエイトレシオ?の高さから期待の一品でしたが、言うほど薄皮ではなく結構咀嚼が必要でした。かなり食べ辛かったです。
ゼリー系の補給食はあらかじめキャップを緩めておいたので、走行中でも何とか摂取可能。
周りの人たちが空になったゴミをバンバンコース脇に捨ててるので「あ、後で掃除してくれるのね」と私もポイポイ。
そしたらホームストレートで聞こえた放送では「ゴミは捨てないで」と。
出走前のライダーズミーティングで言って欲しかった・・・はい、競技規則読んでなかった私が悪いです。すみませんでした。
チームで走っている人たちのライダー交代が頻繁になってきます。集団も出来たりばらけたり。
コースインしたばかりの元気な人たち、それも短距離を全力で行く人たちと同じペースで回る力量はありません。
速すぎる集団に無理に付いて行かず、ゆとりの走りを心がけます。
「このペースで最後までいけるか」を常に自分に問いかけながらの走りです。
せっかくいいペースの集団にいても、後方から先頭集団が来たりすると皆さんそれに喰らい付こうとしてペースが上がってしまいます。つられちゃいけんよ、と自分に言い聞かせて、早々に集団を離脱。新たな仲間を求めて周回を重ねます。
途中愛をとりもどせ!のO崎君、Kなめさん、S浦ちゃんをパス。その都度声をかけます。
ホームストレートで毎度ピットウォールに目をやりますが、妻子の姿は無し。後で聞くとほとんど寝てたそうでw
父の勇姿見て~~~。
2時間経過時点でペース変わらず。13周目に入っておりほぼ予定通りの走り。
集団に抜かれることはありますが、それよりばらけてる人を追い抜くことの方が多いようです。苦手だった下りも、ポジション変更やらフォーム矯正やらでまあ付いていけるようになりました。
以前も書きましたが、ホイールが欲しくて仕方が無い私。マビックオープンプロの手組みホイールで、キシリウムSLやらESやら、レーシング1やらコスミックカーボンやら7801やら、まあ高価な完組みホイールを使っている人たちをバンバン抜いていくのはちょっと気持ち良かったですね。
「モビルスーツの性能の差が、戦力の決定的差でないことを、教えてやる!!」
なんて思ってると、来ました。そのセリフを地で行くお方。
ハイペースのロード集団に混ざって、黄色いモールトンの
uskさん登場。
「この列車に乗って!」と言われてあわてて合流。
ややハイペースでしたが、まだ余力がありそうなので付いて行ってみました。
uskさんと、しばしご歓談。
どうやら水分切れのuskさん。せっかくの集団走行を途切らせたくないと、ピットインを伸ばし伸ばしにしていたようです。
私はというと、ボトル2本に大ボトル1本の計1750mlも携行してまして、かなり余ってます。
「よかったら・・・」と飲みかけ(すいません!!)のボトル3~400ml程をuskさんにお分けしました。
これで荷が軽くなりました。
ちなみにこの時点でボトル1本は空。残る1本と大ボトルを交互にちびちびやってまして、結論から言うと4時間で1000ml、余裕を見て大小1本ずつの計1250mlで万全でしたね。
この集団についていくのもやや無理が出てきたので離脱。
落車で救急車が出たり、後方でがちゃんと派手にやらかしてたり。
ここまで来て落車は勘弁。おいらはかあちゃんと坊主を食わせていかにゃならんのよ。
120km走った時点で心にやや緩みが。AV30km/h超えたよ。ここで止まっても誰も文句は言わないよ。
いやいや、ここで止まったら、俺はまだ何も成し遂げない内に投げ出した男になるんだぞ。
何も出来ずに終わっても、ほとんど出来た時点で終わっても、失敗したことに変わりは無い。
そして次のチャンスがあるという補償はどこにも無いのだ。
燃えよ島本イズム!!
この所、自転車に乗ってる時間は「家族にもらった時間」と思えるようになった私。
かじゅ君と遊ぶ時間を割いて乗らせてもらっている今この時、全力でいかなくてどうするよ!!
燃えろ~~~!!
・・・しかしピットウォールに応援の姿は無し。悲しい・・・
最後の1時間は引き算での走りでした。残り時間から、後6周、あと5周だから頑張れ、と自分に言い聞かせます。
残り25分。1周9分台を維持していたので後3周で終了。足は持ってましたが心肺がきつく、背筋にも疲れが。
ここから最後のペースアップという選択肢もありましたが、子供乗せて運転して帰るという事に思いを至らせペース維持。
前方の集団に黄色いモールトンが。
少しでも差を縮めようと抜き返しますが、所詮は周回遅れ。ハンデ戦でも敵いませんわ。
最後のホームストレート。裂帛の気合とともにスプリントを仕掛けますが、腿に攣る前兆の痙攣を感じ不発に。
周回数25周
走行時間4:05:59.173
トップとの差-4 Lap
平均時速35.49 km/h
最高速度57.1km/h
最後まで膝痛が出なかったのは、ポジションのせいもあるでしょうが新たに導入したSPD-SLペダル(型落ちの7800中古wRAV4Jさんサンクスです)とSIDIのシューズのおかげかも。
ゴール後はuskさんと少しおしゃべり。
ピットに戻ってからはすぐかじゅ君を抱っこ。
立ったままK子さんにシューズを脱がせてもらいました。
もうヘロヘロだが、汗臭いが、父は頑張ったよ。
かじゅ君誕生以来、通勤以外ではほとんど乗れてない、ちゃんとした練習なんておそらく500km以下という状況でこの結果は上出来でしょう。おそらく私史上最強。
これなら富士チャレンジも完走できるかなあ、などと思ったのでした。
愛をとりもどせ!のメンバーも、珍しく?落車無しで全員ゴール。
何よりでした。
表彰式ではパンターニの方々の姿もありましたが、顔と名前がいまいち一致しない方々(サングラスとかあって余計わから~ん)に挨拶に行くのがちょっと怖くて尻込みしてしまったのでした。
ユキさんらしき女性に会釈するだけで精一杯の自分が悲しい。
リザルト
4時間ソロ40位/324人(DNS13人)
4時間総合84位/914人(DNS20人)
これをどう捉えるか、ですな。
シャカリキ風に「上にあと39人」と思ってがんばろっと。