10月24日に宇都宮で行われた「ジャパンカップ」のチャレンジレースに参加してきました。
ジャパンカップは、1990年に世界選手権自転車競技大会のロードレース部門が宇都宮で行われたのを記念して、1992年から行われているレースです。
ツールドフランスに参加したヨーロッパの強豪チームが多数参戦し、日本のトッププロとしのぎを削ります。
トッププロが走る本戦は日曜日。24日の土曜日は海外招待選手と一緒にコースをサイクリングできる「フリーラン」、コースを使ってアマチュアがレースを行う「チャレンジレース」、登録選手が走る「オープンレース」が行われました。
今回は東京の実家を拠点に2世帯で行動。
たか@弟君はコッピに乗ってフリーランに出走です。
首都高で6~7台の玉突き事故があって、会場入りしたのはフリーラン出走直前。
たか@弟君は大慌てで受付け、ゼッケンを付けて、トイレの中でスタートのピストルを聞きましたw
ま、それでも何とか走り出して、ちゃんと完走。良かった良かった。
その間に私はぼちぼち支度。
マビックのメカニックブースにクエスト日進の横井さんを発見。
私のゼッケンは下一桁が「1」。ツールではエースナンバーですよと教えてくれました。
ちょっと不安のあったG4のフロント周りを見てくださったのは、何だか選手の方だったそうな・・・
実は今回ちょっとエントリーでミスをしてまして。本来初参加の人は皆チャレンジレース最終組の3組に出走するはずなのですが、私はミスしたせいで2組に出走。周りはコース経験者ばかり。3組に出てれば少しはリザルトが違ったかも???
3組には安田大サーカスの団長、同じ2組にはシャ乱Qのまこと氏が。
雑誌の企画などでサポートを受けている方に負けるわけにはいきません。
1組のスタートから3分遅れでスタート。前から2~3列目のまあまあの位置からでした。
スタート後ぐっと登ってからしばらく平坦。隊列が縦長になります。
少し行くと急な上り坂に。噂に聞く古賀志林道です。九十九折の坂を約2km。
確かにきつい坂ですが、とし練で行ったコースを思えば短いもんです。先頭を視界に捉えながら進みます。
下り坂も最初はテクニカルなコーナーの連続。思ったよりスムーズにさばけます。
何とかクリアして直線の下り。
楽に集団を追走できます。
いくつかのコーナーを曲がりながらの平地区間。
まだまだ先頭はすぐ前。
体力を温存しながらの走りです。
鶴C.Cの登りで少し息切れ。西井さんから「勝負は鶴」と言われてましたが、その通りでした。
先頭との差がじりじり広がっていきます。
1周目を終えスタート地点に帰ってきた時には完全に先頭集団から置き去りでした。
2周目は鶴の登りを通らないショートコースで、14km+10kmの24kmが全長になります。
かなり疲労した状態での、2回目の古賀志。クルクル回しながら気合で登って行きます。
チャレンジレース1組の最後尾に着いてスタートしていたリクイガスの選手3人くらいに追いつきました。
迷った挙句今回もag2rジャージ。これでG4に乗っている私を見て、選手たちが私を取り囲みます。
顔を見てる余裕も無いし、見ても誰が誰だか判んなかったでしょうが、選手の一人が「Nocentini!Nocentini、why?」
と声をかけてきます。
ノチェンティーニとは、今年のツールドフランス第7ステージから第14ステージまで総合トップを堅持し、マイヨジョーヌを着て走ったag2rのリナルド・ノチェンティーニ選手。
おそらく「ノチェンティーニ!どうしてここにいるんだ?」というジョークだったのでしょうw
俺は自転車もジャージも08仕様じゃっちゅうねん。
とっさに英語も出ないし、坂はきついし、選手たちは鼻歌混じりでもこっちは本気走りだし(笑)で、「お~いぇ、のちぇんてぃ~に」と返すのが精一杯でしたが、いい経験でした。
そんなこんなで坂を登って行きます。途中G4の人とエールを交換したり、1組の人をどんどん食いながら山頂へ。
2度目の下りはほぼ単独。
前の人のラインをトレース出来ないのと疲労があるのとで、やや無駄のあるコーナリング。
1度オーバースピードで突っ込んでしまい、後輪ロックして慌てて立て直し。後続に「ごめんごめん!!」と声をかけながらクリア。集団だったらえらいこっちゃでした。
直線の下りに入ると、少し前に一人、後ろから追い上げてきた人が一人。
3人で並んで走り始めます。
今回はいつものコンパクト50-34×11-21Tで臨んだのですが、結論から言うと後ろは山岳用の12-23Tの方が良かったかも。登りで置いていかれた割に、下りではアウタートップまで使いませんでした。
スプロケの選択も今後の課題です。
平地区間で2人に引いてもらいながら快走。直線で前に集団を発見。
緩やかな短い登りで前に出ます。こういう地形は得意。
「前に追いつきましょう」と声をかけて、120回転くらいで引っ張りますが、後ろの2人はついて来てくれないのか、ついて来れないのか?一人で飛び出す格好になってしまいました。
振り返って確認すると後方からも集団が来そうだったので、速度を緩めて待つことに。
後方の集団から一人が飛び出したので乗っかります。
しばらく行くと、後方からさらに速い人が。
ゼッケンがかなり若かったので、1組の人がトラブルで下がっていたのか?とにかく凄いペースでしたが、そっちに乗り換え。
後ろに付くだけなら何とかいけました。
残り2km切ったあたりでその方が「ゼッケン何番ですか?」と聞いてきた。
「多分組み違いますよ」と答えたら、さらに本気モードの加速に突入。
登りだったので、あっという間に千切られました。
それでもペースを維持して会場へ。
ゴール前250m辺りからスプリント開始。
鈴鹿で鈴木真理選手(だと思う)に教わったコツと、前日にツールの映像で見直したカベンディッシュのスプリントフォームが重なって、自分なりのイメージが出来ていました。
イメージ通りには身体が動かないけど、自分なりのスプリント。
おそらく前にも後ろにも同じ組の人はいない、勝負に関係ないスプリントでしたが、イメージを形にする絶好の機会。
150m程で1度息切れ。再度立て直して二の足スプリントでゴール。
レース後にしばらく動けなくなりました。
こういう出し切った感じのレースは良いですね。
登りも下りも平地も、歯ごたえがあって変化に富んだコースでした。
今年で1番楽しかったです。
たか@弟君と。
リザルト速報
40位/159人エントリー
44分44秒
トップとの差4分4秒
平均時速32.7km/h
平均ケイデンス93
最高ケイデンス131
平均出力230w
最高出力893w
(ゴール後の流し含む)