好きだ、
2008-01-10 | 映画
監督・脚本・撮影・編集:石川寛
2005年
第1回ニュー・モントリオール国際映画祭
最優秀監督賞受賞
<お話のすじ>
ユウは17歳
姉との二人姉妹
姉は半年前に大切な人を事故で亡くしていた
ユウは
同級生の元野球部のヨースケに想いを寄せている
野球部をやめ
髪が伸び始めたヨースケの横顔を
授業中にノートの端に書いていたりもするほどだ
ミュージシャンになることを決意したヨースケは
いつも河原でオリジナルの曲を爪弾いているが
その曲はいつも同じ場所で滞ってしまう
そこまでをユウはなんとなく口ずさみ
それを聞いた姉も口ずさんでいる
ヨースケは
どうもユウの想いに気づいていないようで
どちらかといえば姉に気があるようだ
なので
ユウはふたりの出会いすら
悲しみを裏に隠しながらアレンジしていた
17年後
34歳になったヨースケは
東京で音楽の仕事をしていた
ユウにはあの17歳の時以来会っていなかった
なんとなく
先行きがどんよりとした日々の中
レコーディングスタジオでヨースケはユウに偶然再会する
「CINEMA TOPICS ONLINE」より引用
華やかさとか派手さとは無縁
不器用なユウとヨースケの微妙な会話のタイミングや
繰りかえり爪弾かれるヨースケの曲と
ゆったりと流れる白い雲が
なんだかとても切なくて心地よかった
宮あおい扮するユウと
瑛太扮するヨースケの素朴なピュアな感じが
とても良いのです
そしてそして
17年後
34歳になった
ユウとヨースケを演じる
永作博美さんと西島秀俊がですね~
これまた最高にいい!
心に深い傷を負った二人が
再び
東京でめぐり合い
互いに少しずつ気持ちが近づいていくんだけど
でも
ある事情で
どうしても互いの気持ちを伝えられない
切ない
実に切ないのです
最小限に抑えられた台詞と
相対する役者同士の表情だけを
カメラが追っていく
このカメラワーク
とっても好きです
ただ難を言えば
ヨースケが突然暴漢に襲われたのか
襲った男の表情や男を追うカメラワークが
何か意味ありげだったので気になりました
単なる変質者ではないようなんですが
一切この件に関しての
描写や説明がありませんでした
それが
知りたかった…
だって…気持ち悪いじゃないですか
エンディングで
二人が雪の尾根らしきところを歩いて行くのですが
それも
意味があるんでしょうか…
気になるところです
いい…好きだ、
映画「好きだ、」公式サイト
http://www.su-ki-da.jp/