時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

クローズZERO

2008-01-29 | 映画


鈴蘭男子高等学校
通称・カラスの学校
不吉な嫌われモノ=カラスのような不良学生たちが集まる
偏差値最低の男子校
現在の最大勢力は
3年の芹沢多摩雄が率いる“芹沢軍団”だが
いまだかつて
鈴蘭を統一・制覇したものは
誰もいない

そんな群雄割拠の鈴蘭に
ひとりの男が現われた
3年の転入生・滝谷源治
不可能と言われている鈴蘭制覇を本気で狙う男
群れることを嫌い単独行動する源治であったが
ふとしたことで知り合った
鈴蘭卒業生のチンピラ・片桐拳と友情を深める
そして拳のとりなしもあって
源治のもとに共に戦う強力な仲間達が集まってきた
かくして鈴蘭の内部抗争はより一層激化していくのだった
って話です



鈴蘭のてっぺん昇ってからみる景色ってのはよ~
さぞかし壮大なんだろうな
と山田孝之扮する芹沢が
校舎の屋上で呟くシーンがありますが

・・・壮大なんでしょうか
たかが高校の抗争でてっぺんとって?
鈴蘭高校が
全国でどんなポジションなのか
鈴蘭のてっぺんに昇るってことが
どんな意味があるのか
その当たりが明確にわかると
面白いのかもしれないけど・・・

何のために
てっぺんに昇りたいのか
鈴蘭制覇のその先にあるものとは
源治と芹沢の真の狙いとは?



解離性脳動脈瘤で死を覚悟した時生の存在が
源治と芹沢の間に微妙な関係を生む
時生はかつて源治のダチであり
いまは芹沢のダチ
その経緯も良く解からん

この世界感は理解しがたいけど
小栗旬ふんする源治と芹沢には
男が男を引きつける‘男気’があるようです
めいっぱい真っ直ぐに生きていく
これも青春です

姑息な手段を使って
源治を窮地に追いやろうと芹沢派の参謀戸梶
武装戦線四天王阪東をも巻き込んで
抗争はますますエスカレートしていく


この世界にもあるのか解かりませんが
正々堂々をモットーに
土砂ぶりの雨の中
素手での勝負に挑む彼らの姿
そこには
生きている
自らの道を突き進んでいこうとする
力強さがあふれています
戦う男の本能全開です



芹沢軍団とGPSの抗争は
芹沢軍団優位に思えましたが
何故か武装軍団の阪東が乱入
これも源治の‘男気’に惚れたようです

源治と芹沢の一騎打ち
雨も上がり
真っ赤な夕焼けを背景に
男と男の真っ向勝負が始まります

これもまた
爽快というか
気持ちがいいというか

‘男の美学’

これで終わりかと思ったら

某神社
成功率30%の手術に成功した時生と芹沢多摩雄
滝谷源治
そして
抗争には一切関与しなかった
2年のリンダマンこと林田恵の姿が・・・



「悪いな お前(リンダマン)を倒さないことにゃ鈴蘭を制圧したとは言えない」
「鈴蘭制覇はありえない あんたが芹沢を倒したように新しい奴らが次から次へと出てくる」
「その相手をしているうちに(源治は)卒業ってことになる」
「それはどうかな」
「容赦しね~ぞ」
「いくぞ」

鈴蘭のてっぺんめざし
源治は戦いを挑む


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