時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

トイレット

2010-09-02 | 映画
北米東部のとある街

今日 ママが死んだ
ママが遺したもの
それは
ひきこもりの兄モーリー
人を小馬鹿にした目で見る妹リサ
たいして大きくもない家
猫のセンセー
そして‘ばあちゃん’

とある企業の実験室に勤務する僕は
人生は退屈の繰り返し 何も求めず 何も期待しない
をモットーに
誰とも深く関わらずに過ごしてきた
唯一の趣味は
ロボット型プラモデルでひとり遊びをすること

葬儀から数日後
リサから呼び出されてママの家に行くと
モーリーとリサが口論の真っ最中

この家を売って
モーリーは精神科に入院して
あたしはセンセーと大学の寮に暮らして
ばーちゃんを施設に預ける!
それが一番の解決策だと思うの


というリサに
モーリーが激しく抵抗していた
‘ばーちゃん’

ママが遺したもうひとつのものは
死ぬ直前にママが日本から呼び寄せたママのママ
つまり僕たちの祖母だった

彼らと暮らすつもりはなかったのに
ひとり暮らしのアパートが火事に遭い
僕は
ママの家に舞い戻ることになった

ばーちゃんは
毎朝トイレに長いことこもって
出てくると深いため息をひとつついて
また自室に戻る
言葉も通じないし
僕らと似たところはひとつもない
本当に僕らと血が繋がっているのだろうか…
DNA鑑定をしてみたほうがいいのかもしれない!

ある日
昔ママが使っていた
古い足踏みミシンを見つけたモーリーは

どうしても縫いたいものがあって 布を買いに行きたいんだ


ばーちゃんに必死に訴える
心の病のモーリーは
4年間外に出られずにいた

そんなモーリーに
無言で札束を差し出すばあちゃん

一方
ばーちゃんが
エアギターのコンテスト番組に見入っているのを知ったリサは
自分もコンテストに出ようと決意
そのための資金を
モーリーのときと同じく
ばーちゃんが気前よく無言で出してくれた

いろいろなことが目まぐるしく起きた

予測不可能なことをやらかしてくれる3人に
僕の平穏な日常は破られ
ついキレてしまったこともあった

でも
そんな時
ばーちゃんが
僕のために餃子を焼いてくれたりして
少しずつ僕の中で何かが変化していった
同僚のアグニと親しく
言葉を交わすようになったのも変化のひとつだ

モーリーが出場する
ピアノ・コンテストの日がやって来た
少し前に
入院したばーちゃんを車椅子に乗せて
リサと一緒に客席で見守る

お手製の花柄のスカートをはいたモーリーが
ステージに登場すると
客席にざわめきが起きる
4年前
コンテストの演奏途中で
緊張のあまり吐いたことがトラウマになっていたモーリー
今また
緊張のあまりパニック寸前の様子
その時
ばーちゃんが立ち上がり
モーリーに大声で呼びかけた

ママの墓の前に
僕らは喪服姿で並ぶ

今日 ばーちゃんが死んだ

数日後
業者が来て
トイレをウォシュレットに取り換えてくれた
ばーちゃんのために
僕が頼んでおいたものだ

僕は
ばーちゃんの遺灰の入った小瓶を持って
トイレに入った
便座に座ってボタンを押す

あん!

思わず声が出てしまうほど
気持ちいい
まさしく
グレート・ジャパニーズ・テクノロジーだ
そして
ばーちゃんを思い
僕はこらえきれずに泣いてしまった
鼻水を拭こうと
トイレットペーパーに手を伸ばしたら
ああ
その瞬間…

                「CINEMA TOPICS ONLINE」より引用

見ようと思って
暑い中
行ったのよ映画館
上映時間40分前に…

ところが
午前・昼・午後の分がすべて完売

ありえない…


と云うことで
‘あらすじ’だけ引用してアップ…

詐欺?
これって詐欺??