時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

トイレット 75

2010-09-11 | 映画
ここには
凝縮された‘ジャパニーズ’がありました

‘スシ’‘ヲタク’‘トイレ’‘アニメ’
そして
‘ばーちゃん’

凸凹で
ちぐはぐな家族が
次第に打ち解けあっていく様子が
ゆるりと描かれていました



ばあちゃんと自分の髪の毛を
DNA鑑定するハズが
自分とリサの兄妹鑑定したレイ
当然
DNAは一致するものと思ったいたら…

兄・モーリーから
真実を告げられたレイは
激しく同様

モーリーもリサも
ばあちゃんもそのことを知っていた
知っていたけど
全然気にしてない!?



落ち込んだレイは
同僚・アグニにそのことを話すも

兄弟じゃないという事実はさして問題じゃない!
重要なのは
これまで兄弟として生きてきたということ!



サラリと言いはなつアグニ…

アグニ最高です

それぞれのキャラクターが
とても魅力的でした



もたいまさこさんは圧巻です!
彼女は
どんな作品のどんな役を演じても
‘もたいまさこ’

きっと
監督も脚本家も
‘もたいまさこ’というキャラクターを念頭において
作品を作っているに相違ない!



ばあちゃんが
モーリーの
ピアノコンテスト会場で
最初で最後の台詞を発します

モーリー クール


完全にノックダウン…



                 

何故
モーリーが突然
洋裁を始めたのか
しかもロングスカートしか作らず
女装趣味とは違うけど
スカートしか穿かなくなったったのか

何故
ばあちゃんは
トイレから出てくるたびに
深い溜め息をついたのか…

この辺りは
じっくり考えてみたい





監督が
何故
ラストのシーンで
トイレに‘アレ’をアレする演出にしたのか…

お互いの言語は理解出来ずとも
言葉でコミュニケーションで出来なくったって
そんなのくそくらえ!
血の繋がりからくる優しさと
そんな繋がりをも超越した家族の愛
人種の違いを超えた愛
それらが
じんわりと心に沁みてくるのでありました