時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

庭+豪雨=人工池

2010-09-16 | 徒然
排水溝が詰まったのか
はたまた排水量の限界量を超えたのか
数年ぶりに
庭が人工池と化しました


深さ
くるぶしが浸かる位です

7時前から
全身ずぶ濡れになりながら
洗面器と塵取りで
溜まった雨水を取り除く…



作業すること1時間30分


雨も小降りになり
取り合えず
床下浸水は免れました

午後も雨がひどくなるようなら
夕方あたりまた作業?


悪人 76

2010-09-16 | 映画
土木作業員の清水祐一は
長崎の外れのさびれた漁村で生まれ育ち
恋人も友人もなく
祖父母の面倒をみながら暮らしていた

車だけが趣味で
何が楽しくて生きているのかわからない青年

佐賀の
紳士服量販店に勤める馬込光代は
妹と2人で暮らすアパートと
職場の往復だけの退屈な毎日を送っていた



本気で誰かに出会いたかった…

孤独な魂を抱えた2人は偶然出会い
刹那的な愛にその身を焦がす

しかし

祐一は
たったひとつ光代に話していない秘密があった
彼は
連日ニュースを賑わせていた殺人事件の犯人だった…



もっと早く
光代に出会っていれば良かった…


そんな祐一の自首を止めたのは光代だった

しかし
降りしきる雨の中
警察へと向かう祐一を
引き止めるかのように鳴り響く
警音…



殺人犯との許されぬ愛…
生まれて
初めて人を愛する喜びに満たされる光代は
祐一と共に絶望的な逃避行へと向かう

やがて
地の果てとも思える灯台に逃げ込んだ2人は
幸せなひとときを迎えるが
その逃避行が生んだ波紋は
被害者の家族
加害者の家族の人生をも飲み込んでいく



なぜ祐一は
人を殺したのか?

なぜ光代は
殺人者を愛したのか?

引き裂かれた
家族の運命はどうなるのか?



絶望のどん底に突き落とされた人間たちが
善悪の葛藤のなかでもがき
そしてその先にひとつの謎が生まれる

いったい誰が本当の‘悪人’なのか?
その答えが明かされたとき
物語は衝撃のクライマックスを迎える…



今の世の中
大切な人もおらん人間が多過ぎる…


殺された佳乃の父・石橋佳男
大学生・増尾圭吾が呟くこの台詞と
ラスト
灯台で祐一が取った行動が
見事にリンク…

あのシーンは
深い

深いぞ…



原作
まだ上巻の途中までしか読んでないんですけど
妻夫木聡
この作品で薄皮一枚だけど
剥けた気がする
ある意味
自らの新境地を開く足掛かりになった作品かもね

柄本明・樹木希林
この両名の演技は流石です!
特に樹木希林さん
内に秘めた怒涛の感情が
体から発せられております



圭吾…
こ~ゆ~奴
絶対いると思う!
佳乃…
身から出た錆としか言いようがない!
とんでもない女だね~

岡田将生と満島ひかりの両名も
今どきの?
最悪な若者を好演しております



人間の内に
表裏一体的な感じで存在する‘善と悪’
ちょっとしたタイミングで
ほんの些細なキッカケで
この均衡が破られてしまう怖さ…

誰しもが
‘善人’にも‘悪人’にもなりえるのです

マイナス因子の放出を
未然に防ぐ
或いは
ストッパーをかけるには
人と人の繋がり
大切な人の存在が不可欠なようです…



個人的には
祐一の心の闇と言うか
感情が安定せず
コントロール出来ない原因
ようは
青年に到るまでの過程を見てみたかったです

まぁ~
その辺は
原作を読み進めていけば
理解度が増すのかな?
そちらに期待してみます



そうそう
忘れちゃいけません
ふかっちゃんこと
深津絵里さん演ずる光代…
バックからの乙女喪失
そして
自らの意思で祐一に抱かれる場面
ちょっとビツクリ…

でも
このシーンは
光代と祐一の感情の変化を
如実に物語るターニングポイントと言えるかも…



でもでも
このエロシーンで
‘ふかっちゃん女優開眼’
とか言わんで欲しいし
このシーンばっかり
クローズアップされるのもしゃくだなぁ~

しかし…
女って強いね~
ヌボ~っと生きてきた光代がね~



とは言え

人を殺したんですよね?
世間で言われている通りなんですよね?
あの人は
悪人だったんですよね?


このオチ…

この台詞を
どう解釈するか…

これがまた難題です

公開したばかりなので
多くは語りませんが
「告白」に引き続き「悪人」
σ(^^;) が今年観た
邦画のベスト1or2です

最近
しょ~もない邦画が続いたので
余計に点数が高いのか!?



               
                     
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