時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ビブリア古書堂の事件手帖3~栞子さんと消えない絆~ 20

2012-07-15 | 読書
北鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は
その佇まいに似合わず
様々な客が訪れる

すっかり常連の
賑やかなあの人や
困惑するような珍客も…

人々は
懐かしい本に想いを込める
それらは
予期せぬ人と人の絆を表出させることも

綺麗なのに
極度の対人恐怖症
ビブリア古書堂の女店主・篠川栞子は
ページをめくるように
古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく

彼女と
外見体育会系内面文科系
本は好きなのに文字アレルギーの
青年店員・五浦大輔が
古書とそれにまつわる人達の
様々な思惑&想いを紐解いていく



前2作品以上に
地元が登場してですね
小生は嬉しかったどぇす

プロローグ:王さまのみみはロバのみみ

今回は
篠川栞子の妹・文香の日記?から始まります
始めは日記かと思ったんですが
途中から
これは手紙?携帯メール??

栞子さんとは
真逆の性格の文香さん
他人との
コミュニケーション能力の高さには
ビックリ!

第一話:『たんぽぽ娘』

16ページ
戸塚にあるらしい西古書会館
これは無い!
無いけど
古書籍商業協同組合と言うのが
横浜市神奈川区の反町にありました

78ページ
(大船)駅の階段を下りてすぐのところにある
チェーン店の和風居酒屋

大船では
飲まないから分らん!

栞子を想像以上に毛嫌いと言うか
露骨なまでに敵愾心むき出しの男
辻堂にある
‘ヒカリ書房’の店主・井上太一郎が
栞子さんを泥棒扱い!

それを誤解だと主張する大輔の言い分が

この人が犯人だったら
被害が一冊で済むはずがない
めぼしい本を根こそぎ持っていったはずだ


これには笑えた
それ以上に笑えたのが

暫くして
言動について謝った大輔に

気にしないで下さい
本当のことですから



答えた栞子さん…

何故
井上太一郎が
栞子を敵愾視するのか
その背後には
現在失踪中の母
篠川千恵子の存在がありました

しかも井上曰く
お前を雇っているあの娘はな
ずっと
自分の母親と連絡を取り合っている
音信不通なんて言うのは
ただの演技だ


と言い放ち
その証拠を大輔に見せつけました

第二話:タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの

122ページ
パチンコ屋の2階の喫茶店
パチンコZAP大船店のことか?
2階に喫茶店あったよう~な なかったよ~な

これは深い!

思いは口にしなければ伝わらない
でも
ちょっとした言動や
周囲をよくよく観察してみると
色んな思いが分るものなんですね

言葉のひとつひとつに
深い意味や思いが含んでいるものなんですね~
と改めて思い知らされました

第三章:春と修羅

192ページ
(本郷台駅前)バスロータリーに近いコーヒーショップのチェーン店

ソレはね
ドトールです!

窓の外にあるスーパー

ソレはね
松屋フーズです!

198ページ
中高一貫の聖桜女学園

これは
清泉女学院中学高等学校がモデルかなぁ~
清泉女子大学の附属かと思うんだけど
違うのかな?

母・千恵子の
学生時代の友人・玉岡聡子からの依頼は
父親の形見である一冊の本の捜索願!
しかも
盗んだと思われるのは兄・一郎と
その妻・小百合

相続が絡む
身内の揉め事に
栞子はどう挑むのか!

そして
明らかにされる真実…

エピローグ:王さまのみみはロバのみみ

一話で栞子と母の関係を疑った井上さんが
その証拠として見せてくれたクリスマスカード

その存在を知ってから
「プロローグ」の章に疑問を抱き
「エピローグ」の章でその疑問が
明らかになった感じです

千恵子さんがしてきた
数々の所業について
栞子さんは鮮明に記憶しているし
色んな感情があるでしょうが
文香さんは
小さかったこともあって
それほど悪いイメージはないんでしょうね~
だから…

っと
気になる方は
是非
一読下さい