時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

居眠り磐音 江戸双紙50 ~竹屋ノ渡~1

2016-01-16 | 読書
梅香が漂い
霊峰富士を望む
小梅村が
柔らかな陽射しに包まれる頃
尚武館坂崎道場では
晴れて
入門を許された
空也をはじめ
多くの門弟衆が
稽古三昧の日々を
送っていた。

そんな折り
道場主坂崎磐音宛てに
遠州相良より
一通の書状が届く
時を同じくして
幕閣に返り咲いた
速水左近が
下城の途次に磐音のもとを訪れ…



残すところ
あと1冊で
このシリーズが終わります
と言う事で
年月が
あからさまに飛ぶ飛ぶ
おこんのおとっつぁん
金兵衛さんが
小梅村で
坂崎一家と同居!
空也が
道場での稽古が
許されるようになってます

老中首座に登りつめた
陸奥白河藩主の名君
松平定信が失脚
第11代将軍
徳川家斉の命により
速水左近が
御側御用取次に返り咲き~
その真意は…

因みに
次男
右近は
御小姓番頭米倉家に
婿入り~
長男
杢之助は
御番衆として活躍中
嫁募集中~

霧子さんは
重富利次郎がいる
豊後関前藩に旅立ってます
夫の元へ…
と言うより
使命優先
お仕事です!

博多の大豪商
箱崎屋次郎平の末娘
お杏と夫婦になり
筑前福岡藩に仕官した
松平辰平さんは
全然出てきません!
磐音の元から
度だったとは言え
話に絡んでこないと
淋しいです

50巻の見せ場は
早々にやって参りました!
江戸城本丸にて
第11代将軍徳川家斉と
坂崎磐音・空也との
体面!
そこで
神保小路の
拝領地に埋まっていた
古甕から出てきた
古剣
五条国永と越前康継に
隠された
徳川家と佐々木家の秘密が
明らかに

そして

坂崎磐音
神保小路に
直心影流尚武館道場を再興いたせ
むろん
道場主は坂崎磐音
後継は
坂崎空也とせよ

長いこと苦労をかけた


も~
涙ですわ
しかも
将軍家斉は
徳川家と佐々木家の
関係を知った上で
道場主は坂崎磐音
と言いましたかね~
これまでの
苦労も
報われました
しかも
新たに賜った
拝領地は
隣りの松宮邸の敷地を含む
千坪+α
ついでに幕府道場!

道場の広さ
畳にして
400畳分~~

速水左近が
御側御用取次に返り咲いた
一番の理由は
神保小路に
直心影流尚武館道場を
再興するためだったようです


残される
小梅村の坂崎道場は!?
と言いますと
そのまま存続デス
佐々木道場時代から
坂崎磐音らと共に
歩んできた
田丸輝信が
師範代として
道場の運営に
あたり
その補佐的ポジションには
15年の旅修行を経て
戻った来た
殴られ屋侍
向田源兵衛高利が就任!

そうそう
田丸輝信・早苗夫婦にも
子供が出来ました!

磐音
土子順桂吉成との
剣術家としての
命をかけた
真剣勝負も
時の流れを感じました

ラスト
金兵衛の最期
孫の
睦月や空也
そして
おこんの傍らで
昼寝をするように
永久の
眠りにつかれました
本当に
穏やかな
旅立ちでした
これはね~
涙なしには
読めませんでしたよ

泣いても笑っても
次が最後
51巻では
坂崎一家が
豊後関前藩に
行くみたいです
国家老坂崎正睦の
体調もさることながら
三度
関前藩を揺るがす
危機が…

最後まで
波乱含み
最後まで
人のために
奔走する
坂崎磐音なのでありました