時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

嬉しいけれど…いや 素直に喜ぼう!

2017-02-16 | 舞台/役者
昨日
東京芸術劇場に
『NODA・MAP 第21回公演 足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』
観劇のため
足を運んだところ
一枚のポスターに
釘づけになりました
正確には
そこに写っていた
ただ一人に!
です
それが


ぎぇ"~~
(心の中の叫び) 
加藤和樹(さん)
じゃん!

10月の
帝劇公演
ミュージカル『レディ・ベス』まで
舞台の仕事は
ないもんだと
思ったいたら・・・
あ~た
何でやねん
4月9日から公演やん

すかさず
σ(^_^;)
チラシをゲット
そして
一般発売1月14日!
と発売日を確認
既に
発売中と知るや
東京芸術劇場にある
チケット販売ブースである
ボックスオフィスを
探してくれた!
F女史
Good job!
ありがとぉ~


チケット購入しました


しかし
なんだなぁ~
東京劇術劇場のサイトで
会員登録してるんだけどなぁ~
先行予約のお知らせ
スルーしてたのか
あたし?


もって
家に帰り
パソコンいじってたら

加藤和樹主演作
この夏に
上演決定!!
サスペンス劇の傑作
『罠』

(再演でやんす)  

本日
2度めの
ぎぇ"~~
(自宅だったので普通に叫んだ)
ですがな

嬉しい悲鳴


こうなると
気になるのは
小西遼生さんの
動向
Liveが
控えているらしい
舞台ないんかなぁ~

NODA・MAP 第21回公演 足跡姫~時代錯誤冬幽霊~

2017-02-16 | 舞台/役者
江戸時代の
とある鄙びた芝居小屋
三、四代目出雲阿国座の看板踊り子
三、四代目出雲阿国と
二番手の踊り子ヤワハダ達が
妖艶に舞う女カブキは
幕府では
御法度
伊達の十役人が
河原に取り締まりにやってくる度
一座の男たちが
女形に化けて
女たちとすり替わって
難を逃れてきた

阿国の弟サルワカは
母恋しさに
穴を掘ることに
熱中する変わり者で
騒動を起こして
座長の万歳三唱太夫の怒りを買う
ある死体を
我が物にしようとする
腑分け者と
何やら
密かに企んでいる
戯けものと共に
姉弟そろって
一座を追い出されるはめに

困り果てた阿国は
サルワカに
女カブキの筋(すじ)を書かせてみては
と座長に提案
そこに
売れない幽霊小説家が現れ
サルワカの
ゴーストライターを買って出た
やがて
サルワカと幽霊小説家による
新作『足跡姫』の幕が開く



野田秀樹氏曰く
舞台は
江戸時代です
作品は
中村勘三郎へのオマージュ
とのこと

中村勘三郎さんの
葬式の時に
坂東三津五郎が弔辞で語ったコトバ
肉体の芸術ってつらいね 死んだら何にも残らないんだものな
脳裏に残り続けていて
肉体を使う芸術 残ることのない形態の芸術について
いつか書いてみたいと
思い続けていそうです



相変わらず
言葉遊びは絶好調

例えば

古田新太演ずる
売れない幽霊小説家には
自分の生前の記憶がない!
すると
あんたは
うれないゆうれいしょうせつか
‘う’と‘れ’がない幽霊なんだから
うれいしょうせつか
ゆ い しょうせつか
由井正雪か!

俺は
由井正雪だったのか!
とか

母の最期の言葉‘母音(=母親)’は
‘いいあい’
子供だったあたしには
子音(=子供)として
‘しにたい’と聞こえたの
踊れなくなった母さんは
‘死にたいと’言ったのよ
でも
僕には違う子音に聞えた
‘いきたい’って
母さんの母音
‘いいあい’は
‘死にたい’
じゃなくて
‘行きたい’
だったんじゃないかな
母さんが行きたかったのは
遠い反対の何処かじゃなくて
踊れなくて
行けなくなってしまった
遠くなってしまった
‘舞台’だったんだよ!
とか

舞台美術は
シンプルだけど
相変わらず
色調が美しい
衣装も素敵でした
良質の舞台です

舞台は
所詮まがいもの
役者は
死んでも死ねない
死ぬけど死なない!
何度
斬られても
その刀は
本当の刀(真刀)じゃ~ないから
幕がおりれば
役者は立ち上がり
なかったことになる
だがしかし
だからこそ
役者は
舞台の上では
常に
真剣勝負
一瞬一瞬気を抜かない
その瞬間は
二度とない瞬間だから

阿国の弟
サルワカ勘三郎は
姉・阿国の意思を継ぎ
この先何代も
繋いでいくことを誓います
阿国が残した
足跡は
阿国が生まれたと言う
何処の国かの誰かによって
引き継がれ
やがて
大きな花を咲かせていく

役者も所詮‘人’
生身の人であるがゆえ
命の尽きる時は
必ず訪れる
肉体は滅び
表現者としての終わりを迎える
だがしかし
肉体が滅びようと
その心意気と情熱は
決して失われることはなく
延々と
受け継がれていくのです
だから
何も残らないなんて
ことはないんです

肉体の芸術ってつらいね
死んだら何にも残らないんだものな


この舞台を観た
誰しもが
思うだろう
それは違うよ三津五郎さん

舞台には
桜の大木が登場します
はじめは
細く頼りない木なのですが
最後には
大地にしっかり
根をはり
天に向かって
満開の花を咲かせていました

そこに
演出家
野田秀樹の演劇人たる
生き様と
中村官九郎さんに向けての
思いを
ひしひしと感じました

帰り道
色んな感情が
湧いては
消えていきました
それが
思い通りに
表現出来ないのが
おもはゆい

後半は
ぶっちゃけ
涙なくして
観れませんでした
でもって
途中から
妙な想像をしていました
実は
σ(^_^;)
2階席の最前列A-23で
観劇してたんですけど
隣りの24番
舞台の真正面の席
最後まで
空席だったんですよ

この席って
毎公演空席で
勘三郎さん専用の
特等席なんじゃないかと…

んなこたぁ~
ないですよね