時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

地球ゴージャスプロデュース公演Vol.15「ZEROTOPIA」

2018-05-02 | 舞台/役者
Story

大きな大きな船が沈んだ…
生き残った人間たちが辿り着いたその島は
地図に無い…色彩も無い…島だった。


目覚めると…気がつくと…意識を取り戻すと…
そこは島であった。
感覚が…おかしい。
五感が…変だ。
確かな事は…自分は、島にいる。

そんな感覚に取り憑かれ、島を見渡しているのは自分だけでは無かった。
何人かの人間が島に生きていた。
否、生き残っていた。

彼等は自分と同じ豪華客船に招かれた人々。
沈むはずのない客船が沈んだ。

打ち上げられた数名の命・・・男と女。
彷徨い徘徊している内に出逢いを重ねる人々。

罪を隠す女
恨みを隠す男
悲しみを隠す男
狂気を隠す女
何も隠さない男
そして、企みを隠す男…

一つ一つ剥き出しになっていく彼らの隠された過去。
そして、彼等は知る。
この島に流れ着いたのではなかった…。
客船は沈没したのではなかった…。
「俺達は、沈没させられ!流れ着かされたのだ!この島に!」

この島は、色を失った、地図にない島。そして、大きな大きな…陰謀渦巻く島。
彼らは、なぜ、集められたのか。
心の奥底に巣食う闇を抱えて生きてきた彼らに、魔の手が近付く…。

Storyは『ZEROTOPIA』より抜粋しています 

己の人生に
世の中の不条理に
絶望し
心に闇を宿した者達が
辿り着いた島
そこでは
(実は意図的に集められた)
秘密裏に
負の感情を持つ人間達から
憎悪や攻撃的な念を集め
密かに
新たな兵器を開発していた

人が持つ
喜怒哀楽の感情を搾取し
最終的に
地球上の人類全てから
感情を奪い
争いを無くし
支配しようとする
権力者と
過去の後悔や苦しい思いに
何度も
押しつぶされそうになっても
己の感情を
人が人たる感情を
奪われてなるものかと
奮起する8人の流れ者との戦い
その闘争心こそが
争いの
戦争を引き起こす
感情だと気付かずに…

花も咲かない
色のないこの島を
俺達が私達が
きっとかえてみせる!
だからもう一度
チャンスを下さい!


他者を憎み争うのではなく
他者を思い敬い愛そう
そして未来を築こう
その時
島のいたるところで
鮮やかな花が咲き始めた



島に流れ着いた8人の
心の闇と言うか
過去の回想シーンに
一幕と二幕最初まで
使うのは
やや長過ぎやしないか?
と言う
気がしないでもない
状況説明が
長くなってしまい
確かに
コミカルなシーン
シリアスなシーン
要所要所
楽しませてはいたが
若干台詞が
やや聞き取りずらい気もした

のらりくらりと
話が進み
陸上トラック
400メートル走
第4コースあたりから
一気に
盛り上がり始め
まとめに入るあたりも
唐突と言えば
言えなくもない

しかしである

気が付けば
ラストはウルウル…

地球ゴージャスは
2009年の
VOL.10『星の大地に降る涙』と
2012年の
VOL.12『海盗セブン』に続き
3作品目でした(多分)
久しぶりだったので
どんな作風だったっけなぁ~
オープニング冒頭で
そうそうこんなだった
と思いだした次第です
岸谷五朗さんは
ほんと多彩な方です
最終的に
心を軽くしてくれると言うか
心を心地よい絹で
包んでくれるような余韻を
残してくれます



でもってですね
今回の収穫は
新田真剣佑くんです!
御存じ
千葉真一さんのご子息です
あのルックス
ロサンゼルス育ちなので
当然
英語はペラペラ
運動神経良いのは
当たり前~
なので
舞台では
難なく
動けるとは思ってました
声も良いんだなぁ~
思ってましたけど
まさか
あんなに歌が歌えるとは…
と言うか
上手い…
声質よし
声量もあるし
そして
よく伸びる
好きじゃないけど
ミュージカル
挑戦すべき!
と思ったら
既に
2016年に
『花より男子』で
踊って歌ってた



そうなんです!
初舞台じゃなかったんです
勉強不足でした
すいません!
コミカルも全然出来るのね
是非
劇団☆新感線
客演お願いします!
ひとりに
ニ物も三物も四物も
与え過ぎです

芸能活動
始める以前のことは
ど~でもよい!
この先
ど~か
ど~か

変な輩に
足を引っ張られることなく
酒や薬や賭博や諸々
溺れることなく
ダークサイドに
のみこまれることなく
願わくば
アイドル路線を回避し
役者として
王道を
歩んで欲しい!

そして
父・千葉真一!
息子の仕事に口出すな~