時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

お蘭、登場

2018-07-02 | 舞台/役者
現代演劇史に輝く名作『寿歌』の作者
北村想とシス・カンパニーが
日本文学へのリスペクトを込め
オリジナル戯曲を創作する
シリーズ「日本文学シアター」
太宰治「グッド・バイ」
夏目漱石「草枕」
長谷川伸「沓掛時次郎」
能「黒塚」
そして今回
北村想が
『江戸川乱歩』に挑みます

江戸川乱歩と言えば
大正から昭和にかけて活躍した
日本のミステリー界の礎を築いた巨星
その
エンタテインメント要素に溢れた
超ディープな世界観が
今回最大の魅力

あるときは
‘エログロ猟奇的’な小説に度肝を抜かれ
あるときは
妖しげな美女たちが誘う幻惑の物語にドギマギ
そして
またあるときは
小気味良いトリックが冴え渡り
かと思えば
溌剌と少年探偵団が大活躍…


Photo/ステージナタリー

その作風は
実に多彩でスリリング
そんな
‘乱歩テイスト’に彩られた
大胆不敵な七変化
神出鬼没のヒロイン・お蘭が誕生
小泉今日子扮する
謎の女が繰り出す妖のワザに翻弄されながら
堤真一・高橋克実が
舞台狭しと駆け巡る

そして
気が付けば
舞台上も客席も
お蘭が誘う迷宮世界…
さてさて
どんな乱歩作品が全編に見え隠れしているかは
劇場でのお楽しみです

以上
SIS company inc. Web site他より引用・抜粋しています


Photo/ステージナタリー

上演時間
1時間15分
休憩時間のない
舞台観劇は
久しぶりでした
シアタートラムは
キャパが小さいので
チケット取るのが
たいへ~ん
今回の座席は
最後方L列正面
遠いなぁ~
と思っていたんですけど
前席のと段差がそこそこあり
しかも
舞台が
上下二段とでも言えばいいのかな?
奥がかなり高い舞台で
その高さだと
最後方から観て
目線が
ほぼ同じ高さになるんで
ラッキー


Photo/ステージナタリー

江戸川乱歩は…
読んだ記憶がない
ドラマで
『怪人二十面相』
『黒蜥蜴』
見たくらい
舞台も
三島由紀夫の戯曲
『黒蜥蜴』くらいです

江戸川乱歩の作風って
どちらかと言えば
エロス?
色気と言うか妖艶な
雰囲気と言うか
世界観のイメージが
強かったんですけど
違うんですね
小泉今日子さんが
演じているから
そう感じたのか?

江戸川乱歩短編小説
『お勢登場』のお勢を
小泉今日子さんがお蘭として演じ
その脇を
堤真一さんが名探偵・小五郎
高橋克実さんが目黒警部として
かためている?
盛り上げている感じです


Photo/ENJOY THEATER

堤さんと高橋さんの
コミカルな
台詞回しは面白かった
そして
SISカンパニーの闇(?)を
社長のパワハラを
暴露場面も
アドリブなのか
台詞なのか…
高橋さんが
真面目に演じれば
演じるほど
笑いがこみあげてくる

ラストで
明らかに
お蘭だよね
って女性が
小五郎夫人として
登場したものだから
も~
パニック
ラビリンス
迷宮に落されたまんま
劇場追い出された
って感じです

個人的には
お蘭…
深津絵里さんに
演じて貰いたかったかなぁ~