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時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

プラトーノフ

2019-02-24 | 舞台/役者
19世紀末
ロシア将軍の未亡人
アンナ(高岡早紀)の屋敷には
大佐のイワン(西岡徳馬)や
アンナに想いを寄せる
ポルフィリ(神保悟志)など
さまざまな人が集まってくる

その中で
アンナが秘かに想いを寄せるのは
妻子ある教師
プラトーノフ(藤原竜也)であった
プラトーノフの妻サーシャ(前田亜季)の弟
ニコライ(浅利陽介)は
大学生のマリヤ(中別府葵)に恋焦がれているが
マリヤもプラトーノフに惹かれている。
そんな中
アンナの義理の息子セルゲイ(近藤公園)が
結婚したばかりの妻を屋敷に連れてきた
その相手を見て
プラトーノフの心は激しく揺れ動く
何故なら
セルゲイの結婚相手は
かつての自分の恋人
ソフィヤ(比嘉愛未)だったのだ
アンナ ソフィヤ サーシャ マリヤ
4人の女性の愛が交錯する中
プラトーノフは破滅へと突き進んでいく・・・

舞台『プラトーノフ』ダイジェスト映像


久しぶりに
芸達者な役者揃いの舞台
安心して
見ていられる?
とは言え
ロシアの戯曲
堅苦しいのかなぁ~
陰鬱で抑圧された
暗く救いのない
展開ばかりなんだろうか
と思いきや…
喜劇あり
悲劇あり
悲壮感
漂う中にも
人間の滑稽さあり
それらを
芸達者な俳優陣が
好演していました

眉目秀麗にして
抜きんでた知性を持つ人物ではあるが
人間性と申しますか
人格?性格に
難ありの主人公
プラトーノフを
藤原達也が演じています
客席で
見ていたσ(^_^;)は
プラトーノフが
舞台に登場するや否や
何で
こんなしょ~もない男が
モテるんだ?

と思いました

麗しき未亡人ソフィア
聖母マリアのような妻・サーシャ
一途なプラトーノフの元恋人・ソフィア
思い込みの激しい女・マリヤ
プラトーノフと
出会わなければ
幸せな人生を
家庭を築けたと思うのですよ

幸か不幸か
出会ってしまった…


                 
金は低俗
生活は汚い
この世は汚物にまみれている
その中で
理想の女性と
高尚な愛を実践する


そんな夢想とも言うべき
持論を
自ら実行しようとする
プラトーノフが
徐々に壊れていく
理想と現実のギャップに
身動きが取れなくなり
思考回路がストップ
自滅していく行程を
藤原達也さんが
まぁ~
それはそれは見事に
演じていました
上手いです
こう言う
キャラクター演じさせたら
天下一品!?