時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記

2020-01-15 | 読書
戴国(たいこく)に麒麟が還る
王は何処へ
乍(さく)驍宗(ぎょうそう)が登極から
半年で消息を絶ち
泰麒(たいき)も姿を消した
王不在から六年の歳月
人々は
極寒と貧しさを凌ぎ生きた
案じる将軍李斎(りさい)が
慶国(けいこく)景王(けいおう)
雁国(えんこく)延王(えんおう)の助力を得て
泰麒を連れ戻すことが叶う

故国(くに)に戻った麒麟は
無垢に願う
「王は、御無事」と
白雉(はくち)は落ちていない
一縷の望みを携え
無窮の旅が始まる!


「白銀の墟 玄の月(しろがねのおか くろのつき)は
短編集を除くと
実に
18年ぶりの書下ろし新作になると言う
長過ぎる
主要な登場人物は
覚えていても
話がどこまで進んで
ど~なってたのか微妙
σ(^_^;)

驍宗様は
何処にいるんだ?
蓬莱(現代の日本)から戻った
泰麒に角がない!?
麒麟としてやっていける?
ん?
阿選に斬られたんだ…
思い出しながら
読み進めっております

スケールの大きさ
登場人物のの多さに
それらを違和感なく存在させる
緻密な設定と世界観
上橋菜穂子女史の
「守り人シリーズ」「獣の奏者」と並ぶ
日本を代表する
ファンタジー大作
改めて認識致しました

メインキャラとして
登場しまいまでも
十二国には
それぞれ王と麒麟(芳極国を除く)
存在しています
戴極国 戴王乍驍宗(さく ぎょうそう)-泰麒蒿里(こうり)
慶東国 慶王陽子-景麒
雁州国 雁王尚隆-延麒六太
恭州国 恭王蔡晶珠晶(さいしょうしゅしょう)-供麒
漣極国 漣王鴨世卓(おう せいたく)-廉麟
才州国 采王黄姑(こうこ)-采麟揺籃(ようらん)
奏南国 奏王櫨先新(ろ せんしん)-宗麟昭彰(しょうしよう)
柳北国 劉王助露峰(じょ ろほう)-劉麒(りゅうき)
範西国 氾王呉藍滌(ご らんじょう)-氾麟梨雪(りせつ)
芳極国 芳王月渓(げっけい/仮王)-不在  
巧州国 塙王錯王(さくおう)-塙麟塙和(こうわ)
この先
全国の物語を
描こうと思えば
描けるわけで
そうなると
もう
「指輪物語」や
「ハリーポッター」シリーズにも
負けてない!

今回の新作は
本当に嬉しい
嬉しいんだけど
長いんだ
驍宗の捜索&奪還まで
あと3冊