ランチのアッコちゃん 25

地味な派遣社
澤田三智子23歳は
昨夜
最近19歳から
4年付き合ってきた彼
近藤洋太郎にフラれた
当然の如く
激しく落ち込み
食欲もない

そこへ
雲の上の存在である
黒川敦子部長
通称‘アッコさん’からお声がかかる

澤田さん、もしまだだったら
これからお昼一緒にどう？

…

ごめんなさい
あなた
確かお弁当持参だったわね

はい…
え、でも、どうして…？

…今日はあんまり食欲がなくて
まだ食べてないんですよね
このまま持って帰ろうかな
っと思って…

なら
私が食べていい？

ひょんなことから
黒川部長と
1週間
ランチの
取り替えっこを提案された
三智子は
黒川部長の
不思議なランチコースを巡るうち
少しずつ変わっていく
自分に気づくのであります



ジャンクフード
添加物を多く含んだ食品
農薬まみれの野菜に
何を食べて育ったかわからない
家畜さん達
奇形の養殖魚のお刺身

何を食べて育ったかわからない
家畜さん達
奇形の養殖魚のお刺身
これは
流石に日本では
ないと思いますが…

雲と木社営業部部長
黒川敦子45歳独身
身長173センチの長身
つやつやの黒いおかっぱ頭が
某大物歌手（和田アキ子さんですよね～）を思わせる事と
下の名前が‘敦子’であることから
あだ名は‘アッコさん’だが
誰一人
面と向かってそう
呼ぶことはない

が
1週間のランチ交換で
三智子は
アッコさんの
別の顔を知る事になる

そう
まさしく
ヒミツのアッコちゃん
いえ
ランチのアッコちゃん！

アッコちゃんの
決してブレることない
食に対する姿勢は
イコール
生きる姿勢でもあるのですね～
同じ生き方は
出来ずとも
三智子も
触発されて
これまでの
消極的な生き方を
徐々に変えていきます

アッコちゃんを介して
出会った人たちは
三智子の人生に
勇気と元気と
パワーと
生きる力を与えてくれます
そして
三智子自身が
周囲の人に対して
良い影響を
拡散させて参ります

当たり前のこでですが
その日に食べた物が
明日の自分を作るのです！！
キチンとした
食生活を心がけたい！
改めて
そんな風に思わせてくれる
1冊です