死ぬくらいの勇気があるなら刃向かっていけばいいのに…
そう思っていた
自分がイジメにあう前は…
わたし笹岡澪は学校でリーダー的存在だった
いじめの中心人物
今のターゲットは
地味で行動がとろい潮崎マリア
「これは潮崎マリアに対する不快感への正当防衛」
そう肯定しながらマリアをイジメていた
ある日
新谷麻綺が転校して来た
気さくで明るい麻綺は
あっという間にクラスに打ち解けていった
そんな麻綺が気に入らないわたしは
クラスメイトに全員に
麻綺を無視するように通達
麻綺を孤立させることに成功した
いじめのターゲットをマリアから麻綺に変えた
家に帰ると父が
見知らぬ女性を家に連れて来ていた
幼い頃に母親を亡くし
父との二人暮らしの生活に慣れていたわたし
「同僚の松下桃花さんだ」
突然紹介してきた父の行動はあまりに唐突で
作り笑いを見せたものの
心の中はむしゃくしゃしていた
翌日
いつものように学校へ行ったわたしは
クラスの雰囲気がいつもと違うことに気づいた
クラス全員がわたしを無視している
自分の席には画鋲が置いてあった
「置いたのは私」
麻綺はわたしの知らないうちに
クラス全員を味方につけていた
この日から立場は逆転し
わたしは
いじめる側からいじめられる側となった
皆から無視され
暴力を受け
酷いイタズラをされ続ける
自分がやってきたことが
どんなに残酷なことだったかを知った
それ以上に
今まで親友と思っていたクラスメイトたちに
裏切られたと言うダメージは相当きつかった
父は
娘のわたしのことには全く無関心
先生に相談すれば
必ず今まで以上のいじめの制裁が
待っているのは分かっていた
でも
不登校を続けるわけにもいかない
ますます学校に行きづらい雰囲気を
麻綺に作られてしまう
意を決して学校に行ったものの
わたしの机の上に写真と菊の花を飾り
弔いをしているクラスメイトの姿をみたわたしは
衝動的に学校の屋上から飛び降りようとした
でも
それを止めてくれたのは
今までわたしがいじめ続けてきたマリアだった
「どんなに辛くても、がんばろうよ」
マリアの励ましで
わたしは勇気づけられた
やがて
麻綺のいじめのターゲットは変わり
わたしはいじめられなくなった
おとなしくしていれば
いじめられることはない
でも
もうわたしは我慢出来ない
いじめを続ける麻綺を思いっきりひっぱたいた
その日から
麻綺はいじめられる側
わたしはいじめる側に逆転する
再びわたしにすり寄ってくるクラスメイトたち
これじゃ
同じことの繰り返し…
わたしは
澪は麻綺をいじめると称して
クラスメイト全員を学校の屋上に集めた
「私はいじめゲームから抜ける」
そして夏休み
父が桃花さんと再婚した
3人の新しい生活が始まった
屋上での一件から
クラスのいじめはなくなった
麻綺もマリアも
今ではわたしの大事な友達となった
まさに公私ともに良いことが続き
ようやくこれからわたしの学校生活も楽しくなろうとしていた
そのはずだった
ある日
わたしは
コンビニで
担任の加藤先生が万引きするのを目撃してしまう
目が合い
思わずその場を走り去ったわたし
翌日から
加藤先生のわたしに対する態度は
厳しく冷たくなっていく
そう
これは新たな‘いじめ’の始まりだった
教師から生徒へのいじめ
立場の強い者から弱い者への‘いじめ’
わたしの
いや
わたしたちの戦いはまだ終わっていない
以前にもコメントしたと思いますが
この手の作品は苦手です
生理的に受け付けない
と言いながら見てるσ(^^;)
夏休みをはさみ
前半は
クラス内での生徒同士のイジメ
後半は
パワーハラスメントってやつですよ!
生徒に対する教師のイジメがメインとなってます
実際学校で繰り広げられている‘イジメ’って
もっと陰湿なもんなんだろうな~
怖いよ~ん
‘自分がされて嫌なことは相手にもしないこと’
単純なことなんだけどね
「見てない振りして逃げないで!」
と
最後まで一貫して
キッパリと笹岡澪に言い切る
潮崎マリアの心の強さ
真実を見極める心と優しい瞳が
救いでした
結末にも
チキンと救いがあったので
最後は気持ちよく終われました
沢尻エリカさん
結構良い演技してますよ
勿体無いね~
そうそう
この作品の監督
森岡利行氏が
劇団離風霊船で
俳優をされておられましたのを
最近知りました
高橋克実氏も所属されていた劇団です
突然
劇団の舞台から姿を消され
どうしたのかと思っていたら…
お気に入りの劇団で
よく通いました