時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

〈ジウ〉サーガ9 歌舞伎町セブンシリーズ4 歌舞伎町ゲノム

2023-01-06 | 読書
法では裁けぬ悪を始末するという
伝説の暗殺者集団
❛歌舞伎町セブン❜
死んだ親友の交際相手の男を殺して
という女性からの依頼が舞い込み
動き出した彼らだったが……
「復讐」という言葉のもとに
数々の人間模様を目の当たりする彼らの日々を描く
新メンバー登場
そして謎の組織も再び動き出す
〈ジウ〉サーガ最新作



歌舞伎町セブンのメンバー
元締め  斉藤杏奈(初代元締め平松組組長・吉郎の孫 実は陣内陽一の娘)
第一の手 陣内陽一(新宿ゴールデン街花園三番街にあるバー「エポ」の店主ジンさん 「欠伸のリュウ」の異名を持つ 暗殺専門)
第一の目 市村光雄(四代目関根組組長 死体処理専門)
手其之壱 ジロウ(市村繋がりでメンバーとなる 暗殺専門
手其之弐 ミサキ(市村繋がり 暗殺専門 元特殊急襲部隊SAT伊崎基子 服役中のハズが諸事情により名前を変えしゃばにいる)
目其之壱 上岡慎介(歌舞伎町専門のフリーライター) 前作『硝子の太陽N~ノワール』で死亡
目其之弐 小川幸彦(新宿警察署地域課所属の交番勤務だったが新宿警察署刑事課強行犯捜査第一係に異動)  

上岡慎介が
亡くなったことで
❛目其之壱❜に欠員が生じている中
メンバーが
暗躍?します
『兼任御法度』 … 帝都大学ラグビー部のOBらが惹き起こした姦事件が揉み消された
          偶然、事件現場から出てきた掃除屋のシンちゃんを巻き込んでセブンが動き始める
『凱旋御法度』 … エジプトに帰ることになったテルマの運転手のアイマンが水道道路で交通事故にあい死んだ
          何故そんな場所にいたのか…
          偶然、アイマンらしき男が車に押し込められるのを見ていたシンちゃんの情報をもとに
          セブンが活躍する
『売逃御法度』 … 杏奈が門脇美也子から相談を受けた三上亮の殺害依頼
          被害者の田嶋夏希の視点と、加害者三上亮の視点で語られ、最終的に待つのは意外な展開だった
『改鼠御法度』 … 掃除屋のシンちゃんのもとにひょんなことからICレコーダーが飛び込んできた
          小遣い稼ぎだと騙されて連れていかれた陽奈が、コウキが助けに来てくれた隙に盗ってきたらしい
          ところが、そのコウキはシンちゃんが既に掃除をしてしまった男らしかった
          陽奈を助けるため
          セブンが、主に市村が相手のヤクザである辻井を相手に動きだす
『恩赦御法度』 … 陣内の店「エポ」で新宿署から赤坂署に移動となった東弘樹が飲んでいるとジロウが来店
          元刑事ジロウと現役刑事東の鉢合わせに陣内は内心穏やかではない
          東がすんなり帰って間もなく、土屋昭子から「たすけて」というメールが入った
          添付されている画像ファイルに移っているのはニュースで報道している茨城の庄田満
          実はこの男、土屋の元夫であり新世界秩序の花城藪男だった
以上五話構成

『高校事変Ⅻ』を読破した勢いで
読みました
歌舞伎町セブンに抹殺される輩は
一応に
ど~しようもない糞みたいな
生物なので
小説の中では
「目には目を歯には歯を」的に
抹殺されてもいい!
と思うのです
ただ
因果応報と申しましょうか
自業自得的に?
掃除屋のシンちゃんに
処理されてしまった人もいて
必ずしも
被害者が❛善人❜ではない
と言うのが
このシリーズの面白い所です

これまで
多方面から
死体処理(この世から完全に消し去る処理)の依頼
請け負っていた掃除屋のシンちゃんですが
半ば強引
成り行きで
歌舞伎町セブンのメンバーに
なったっぽく
決定ではないようですが
上岡慎介の後釜として
目其之壱に
フリーライターの
土屋昭子が浮上?
今後の展開が
楽しみです

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