時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

蜂蜜と遠雷 上

2019-12-03 | 読書
近年
その覇者が
音楽界の寵児となる
芳ヶ江国際ピアノコンクール
養蜂業の父と
採蜜の移動の旅をしつつ暮らす
16歳の少年・風間塵
かつて
天才少女としてデビューしながら
突然の母の死以来
公の場から
姿を消した
音大生・栄伝亜夜20歳
国内有数のコンクールで
5位になったものの
現在は楽器店に勤務している
サラリーマン・高島明石28歳
系三世のペルー人の母と
フランス人の貴族の血筋の父を持つ
期待の優勝候補
マサル・カルロス・レヴィ・アナトール19歳
コンクールの孤独・競争
音楽の持つ幸福感・共感
様々な感情と対峙しながら
彼らコンテスタントは
1次2次から3次予選
そして本選へと挑んでいきます
その過程の中で
成長し
新たな音楽と人生の地平を
自らの力で
時に共鳴しながら
切り開いていく



クラシックを題材とした小説だと
『四日間の奇蹟』
『ハルモニア』
『さよならドビッシー』
『くちびるに歌を』
『羊と鋼の森』
このあたりが
記憶に残っています
因みに
全部映像化されてます
とは言え
『のだめカンタービレ』が
人気度知名度において
映像作品の中では
断トツ!
アニメされた
『ピアノの森』これも
良かった!
といきなり脱線

『羊と鋼の森』に続き
今回
『蜜蜂と遠雷』
読んでみました
ピアノコンクールを
予選から本戦まで
音や映像なし
文字だけで表現する
出来るんでしょうか?
出来てました

風間塵
栄伝亜夜
高島明石
マサル・カルロス・レヴィ・アナトール
それぞれの音楽性を
まぁ~
的確な言葉で
表現しとります

特に
風間塵
栄伝亜夜
マサル・カルロス・レヴィ・アナトールは
帝光中学校バスケットボール部
部員数は
100を超え
全中3連覇を誇る超強豪校
その輝かしい歴史の中でも
特に「最強」と呼ばれ
無敗を誇った10年に1人の天才が
5人同時にいた世代は
「キセキの世代」と呼ばれている

のフレーズで有名な
『黒子のバスケ』で言うところの
「キセキの世代」
常識を
遥かに超えた
ジャンルの違う
超天才
その音楽性の違いを
表現しつつ
選ばれしモノだけが
入れる領域と言うか
世界を描きながら
一般聴衆の心理も
語られています

個人的には
風間塵の持つ
音楽性と
『ピアノの森』の主人公
一ノ瀬海の世界観を
だぶらせて
読んでいました

登場した楽曲
知ってる曲より
知らない曲の方が
断然多かった!
その昔
ピアノ教室の先生から
音大目指す人は
兎に角
1曲で多くも
弾きこなしておく必要がある
みたいなことを
聞いたことがあります
この世に
クラシックのピアノ曲だけで
いったい
どれくらいの楽譜が
存在してるんでしょう
生きてる間に
そのすべてを
聴くことが出来たら…
弾くことが出来たら
そんな才能も
根性もありませんので
取り敢えず
映画『蜜蜂と遠雷』の楽曲
正規ルートから
ダウンロード(購入)して
ガンガン
聴いております

この作品は
すでに
映画化されていて
予告なんぞ
目にしているんですが
上巻読んだ限り
小説の世界観を
キープしたいので
映画は
見ない方が
いいかな?
と思っています

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