時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

女信長 1

2013-01-11 | 読書
群雄を打ち破り
覇王となった織田信長
だがには
大いなる秘密があった
女として生れるも
父信秀にその才を見込まれ
嫡男として育てられたのだ
知るのは
近親と臣下のごく一部のみ

大胆な人材登用
新たな戦法の採用
楽市楽座
それらはすべて
女ならではの発想によるものだった
猛将・知将との隠された恋
そして本能寺の真相
驚天動地
新たな戦国絵巻が紐解かれる



今月放送予定だった女信長の放送が
来年の春に延期になったとか

ドラマを見る前に
原作を拝読する形となりました

正直申し上げて
脚本は
かなり書き換えられているのでは
と思う次第です
特に
織田信長としてではなく
御長として
女の武器を使って
武将を見方に引き入れるあたりとか…

御長と御濃の間で交わされる
会話なんかも
かなりの部分
端折られる気が致します

ドラマの話は置いておいといて

織田信長が
実は‘女’だった


と言う設定は
面白いです

何故
信長が鉄砲や槍の長さに固執したのか
何故
うつけと呼ばていた若かりし頃
瓢箪を腰からぶら下げていたのか
何故
西洋の鎧を身に纏ったのか
楽市楽座を推奨した訳は
比叡山延暦寺や
本願寺派を
徹底的に弾圧したのは何故か

その当たりの
突拍子もない行動が
‘信長=女’
と言う設定を
引き立たせております

後半
天海が
徳川家康に語る数々

天下の覇業には
相異なる三人の出現が不可欠であったと

古い形を壊せたのは
織田信長が
‘女’であったからこそ成し得た遺業だったこと

信長と茶々こと淀殿にだけ共通する
信念のこと

天海が
実は明智光秀ではないのか!?
と言うのも
他のドラマや小説で
有用されておりますが
今回も
使われております

本能寺で
自害したとされている信長の遺体が
発見されなかった訳やら
何故
光秀が本能寺を襲ったのか
毛利攻略に出ていたハズの
秀吉が
いち早く京に駆けつけることが出来たのか
この当たりのからくりも

それぞれが
無理なく
実歴とリンクしているのであります

単なる覇権争い・戦好きの
男社会をぶち壊し
真の天下泰平
新しい世を創りだそうとする
信長ではありますが
幼い頃から
常に
‘女のサガ’と
‘男のサガ’に
苛まれておりまして
そこへ
加齢もかさなって
徐々に
精神的に破綻し始めます

そして遂に
ある出来事を切欠に
本能寺の変へと
話が進んで行く訳ですが

個人的には
破状した信長が
最後に取った決断と申しますか
選んだ道が
なんか
予想外だけれど
面白いような
面白くないような?
末路も何だか…

若干の
尻つぼみの感は否めない

ドラマでは
是非
最期まで
勇猛果敢な姿で
凛々しく?
華々しく!
表舞台から
去って頂きたいと
思う次第です














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