時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

まんまことシリーズ1 ~まんまこと~ 50

2010-04-05 | 読書
「しゃばけ」シリーズの続編がでない!
一太郎のその後が知りたい…
かなり欲求不満

Amazonで
畠中恵さんの文庫を検索していて見つけました
新シリーズです
タイトルの『まんまこと』は
「真実 ほんとうのこと」と言う意味だそうです

舞台は江戸・神田
主人公は
古名主・高橋宗右衛門の息子・麻之助(22歳)
長年
生真面目に勤勉な日々を過ごしておりましたが
16歳を境に
麻之助の人格は
実に‘お気楽な’坊ぼんに変貌してしまいました
本人曰く
これが元々なのだそうです

麻之助の家は
八つの町を支配する名主で
所謂
担当する町内の揉め事を御上に代わって
万事治める世話係と申しますか
長屋の差配<町名主<奉行所
みたいなポジションです

行政に揉め事を持ち込むと
如何せん
なかなか進まない
やれ手続きだ~他の案件がぁ~とか
(現代社会も然り!)
そんな時
活躍するのが
麻之助の父親である
高橋宗右衛門なのでありましたとさ!

当然
人格やら人柄が重要な訳ですよ
父・宗右衛門の後継として
しっかりして貰わんと困るんですけどね
麻之助…
22歳にもなって
フラフラしとります

そんな麻之助の悪友が
同じ古名主・八木源兵衛の息子・清十郎
同心見習いの相馬吉五郎その人であります

清十郎は
ともかく男前
微笑みかけたらまず
普通の女は速攻陥落するほど
麻之助と清十郎は
‘類は友を呼ぶ’関係ですが
吉五郎は
八丁堀に住まうお武家です
超堅物です
水と油ほどに違う…
でも
この三人は悪友らしい


この三人が
何故か珍事件に巻き込まれ
いや
珍事件を引き起こし?

ともかく
立派な名主の父の名代で
事件解決に奔走する姿が語られます

太物問屋
笠松屋の一人娘・おのぶに
嫁入り前にもかかわらず子が出来た!
おのぶ曰く
父親は麻之助だと言うではないか


麻之助はおのぶを見たことなければ
話をしたことすらない
とうのおのぶに至っては
清十郎を麻之助だと勘違いしている始末

ん~裏には何かある!

吉五郎のまたいとこ・お寿ずと
余命幾ばくもない水元又四郎という武家さんの
叶わぬ恋の物語&麻之助を巻き込んでの
奇妙なトライアングルの結末や如何に!

麻之助と清十郎の幼馴染でありながら
清十郎の義母でもあるお由有の子
清十郎の父・八木源兵衛とお由有の間に生まれた幸太を
自分の孫だと言い出す武家が現れた!

幸太は俺の弟だぁ~
と何故か麻之助の家で荒れ狂う清十郎
屋敷崩壊寸前?

等々
生き生きとした
町の息吹を感じることができます

幼馴染だったお由有が
父親ほど歳の差がある
八木源兵衛の後妻になったのか

幸太を自分の子供のように
溺愛する麻之助の真意は?

お寿ずとの縁談を麻之助に勧める
吉五郎の微妙な心境
相馬家へ養子に入った
吉五郎の武家としての苦悩

お由有に
想いを残している麻之助の心
そして
お由有の想いは…

水元又四郎に
お寿ずを頼むと託された
麻之助のとった行動…

16歳の麻之助に何があったのか!

切ない…

女は図太い…

幸太は可愛い

養子縁組とか
血縁とか
家の存続が第一だった頃の発想や
事の納め方って
非常に合理的ですね
後腐れないし
割り切ってる感じで
結構ありかも

シリーズ第2段『こいしり』が
単行本で発売中らしいが…
文庫発売まで待機!
待機作品多過ぎぃ~

この記事についてブログを書く
« 居眠り磐音 江戸双紙19 ~梅... | トップ | 居眠り磐音 江戸双紙20 ~野... »
最新の画像もっと見る

読書」カテゴリの最新記事