時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん5~子ども食堂と家族のおみそ汁~

2021-01-06 | 読書
スープ屋「しずく」のシェフ麻野暁は
ある日
子ども食堂の運営の協力を頼まれる
子ども食堂で麻野たちが出会ったのは
さまざまな傷を抱えた親子たち
ふさぎこむ少女が抱える秘密とは?
引き離された父子に
何があったのか?
少女の家で起こる怪奇現象の真相は?
美味しいスープと鋭い推理で
彼らの問題を解決していく麻野
そして暁さん自身も
幼い頃に負った傷と向き合うことに…
シリーズ第5弾



麻野暁の母・夕月逢子経由とは言え
大学生ボランティア
水野省吾が‘スープ屋しずく’に来て
いきなり
店主さんが客の悩み事を解決してくれるというのは本当ですか?
どんな真相でも見抜くと評判ですよ
僕も料理に関する悩みを抱えているんです
相談に乗ってもらえませんか?

からの
俺が取り組んでいる活動について
お話を聞いてもらえますか

こちらは仕事に疲れた会社員に
美味しい朝ごはんを食べてもらうために
朝早く店を開けてると聞きました
理念は俺たち(の子ども食堂)と共通するはずです
仲間に調理のプロがいないので
見学にきてプロのシェフならではの
忌憚ない意見を聞かせて欲しい

って…
初対面の料理のプロ相手に
これはないだろう…
NGOのボランティア(職員)って
こんなに勝手で強引なのか?
と思ってしまった…

そもそも
暁さんって
ランチとディナーの料理
仕込みからすべて
独りで作ってんですよね?
で朝は
パンや飲み物セルフとは言え
仕込みから接客
独りでやってる訳ですよ
そこに
子ども食堂をボランティアでって…
やっぱり非常識だ!

子ども食堂には
祖母の介護を押し付けられ
母親に毒セリを食べさせられる少女
代理ミュンヒハウゼン症候群の母親
幼児虐待と誤認逮捕されてしまう父親
躾と称して
娘を夜の神社の木に縛り付ける父親と無関心な母親
母親の不倫疑惑に心を痛め荒れる少年
様々な親子がいました
彼らに手を差し伸べる側もまた
終わることのないトラブル回避に
心身ともに追い詰められます
そんなスタッフも
プライベートでは
子を持つ普通の母親でした
現代社会の歪と申しますか
切実な問題です

全体を通して
謎解き(今回はトラブル解決)と料理って
あんまり関係かなったかな?
あくまで
スープ屋しずくに来る常連客の範疇での
謎解きがメインで良いんじゃないかな?
今回は
暁さんの母親
夕月逢子を登場させたいがための
伏線的なストーリーでしたね
作家さんは
どこに向かうつもりなのかな?

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