韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

4大河川事業(ハンガン)訴訟、敗訴!

2010-12-05 03:54:04 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 12月3日に、ソウル行政裁判所で4大河川事業のハンガン部分の工事許可の取り消しを求める訴訟の判決公判があり、裁判所は国側の主張を認め、原告敗訴となりました。新聞記事を訳しましたので、ご覧ください。

 日韓環境情報センターHP <環境保護 2 川、流域を守る>

 本当に公共事業の工事差し止めという裁判は日本でも難しいですが、韓国でも同様です。 
 ただ、このような裁判だけやっていたら、1歩も前進しないのも事実でしょう。差し止めを求める闘いは、いわば正面突破の正規戦。中央政府の決定というのは、そんじょそこらではひっくり返らないでしょう。やはり、もう少し工夫をして「ゲリラ戦」というか、相手の弱点をみつけて集中する戦いをしないといけないでしょう。

 また、環境関連の裁判で一番大切なのは被害者です。被害者で始まり、被害者で終わる、というのが日本の公害裁判の基本になっています。僕も4大河川で流域住民にどのような被害が出たか、分らないところもありますが、やはり被害を暴いて、被害者が立ち上がれるために、僕たちは何をすべきだったのか、もう一度点検する必要がありそうです。

 いま、4大河川事業を廻って、来年度の予算をどのように成立させるかで、与野党の攻防が激しく行われています。ただ、北朝鮮の砲撃事件以降、韓国全土が国家安保の問題をめぐって、様々な意見が飛び交っていて、4大河川事業反対という声は消されそうとしています。このままじゃあ、来年の12月ごろには、すべてダムが完成しそうです。

 5日は午後2時からソウル市庁前で4大河川反対の集会が行われます。果たして、どのくらい集まるのか注目です。