庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

天気図など

2004-01-29 10:45:46 | 自転車
昨日、西日本は穏やかな高気圧の傘下に入って快晴の上に、日が高くなるに連れて気温も上がり、ちょっと小春日和のような陽気になった。ジワジワ出てくる汗で厚手のジャンパーがうっとうしくなったが、下着の替えがあったので、今治までそのまま多少我慢して走る。

珍しく出発を急いで天気図を見る暇が無かった。高気圧は思ったより北寄りに張り出していたらしく、海岸道路は午前中から既に東寄り2~3mの風が吹いていた。この程度の風ならほとんど問題なく、片道45kmを途中の休息も入れて3時間半。帰りは追い風4~5mで予定通り5時前には帰宅した。

海・空の世界と縁が深かったために、天気図の分析はもう随分昔からの習いになっている。分析といってもサイクリングの場合は、高気圧と低気圧の位置、等圧線の形と密度をざっと見る程度だ。これだけでもルート選択をするには充分で、しんどい向かい風や情けない雨などで無駄なエネルギーを使わなくてすむ確率が上がる。

海の世界も似たようなものだが、移動する「場」が水という流動体なので、これに加えて潮流や波浪の要素を加味することになる。ただ、海の上は基本的にどの方向に進んでも全てが「道」になってくれるし、大型ダンプの通過に身構える必要も無い。

恐らく気象の影響がもっともシビアに現れるのは空の世界で、地上天気図の他に中高層天気図も使いながら、風向風速はもちろん、気圧、気温、湿度変化などを立体的に予測する。これら一つ一つ気象要素が、そのまま厳しくフライト内容を決定する。

大気密度を読み違えると或る高度以上は決して上昇できないし、地上と上空の温度差・湿度差を読み違えると乱気流に迄Mされて静かな地上が恋しくなる。高度によって刻々変化する風向・風速の把握は偏流計算に必須だ。場合によってはチャート(航空路図)などを読みながらフライトプラン(飛行計画)を立てる。

これが実際に飛ぶのと同じくらい楽しい作業(いやそれ以上かもしれない)なのだが、空の事ごとを書き始めると切りがなくなるので、ここではあまり多くは触れない。
コメント
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