たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

ハシゴで三本

2013年06月13日 15時13分59秒 | 観る
昨日は レディスデーと夫婦50割引きの活用で 映画を三本

中学生円山(6/12 劇場にて)

制作国:日本(2012年)
監督:宮藤官九郎
脚本:宮藤官九郎
出演:草剛、平岡拓真、
   遠藤賢司、ヤン・イクチュン、鍋本凪々美、刈谷友衣子、岩松了
   YOU、原史奈、家納ジュンコ、三宅弘樹、皆川猿時、宍戸美和公、
   坂井真紀、仲村トオル 他

元々、クドカン の脚本は 嫌いじゃない。「ピンポン」「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」「我が輩は主婦である」「流星の絆」「11人もいる!」、近いところでは「あまちゃん」...等々。ところが、彼が 脚本と同時に 演出だの監督だのを兼ねてしまうと、ちょっとやり過ぎ感が漂うのよね... と、予てより 彼の演出する舞台や監督作品を観て思っていた事もあり、今回もちょっと心配しながら、それでも 出来が良くても悪くても気になるじゃない!! と思い、腰を上げたという訳です。

筋立ては、馬鹿馬鹿しさの極み、くだらなさの極み... なんだけど、う~~ん 嫌いじゃありません。キャスティングも それぞれ嵌っていて面白いし(^w^) 『かぞくのくに』では、険しい表情の監視員を演じていた ヤン・イクチュンが、円山少年の母親(坂井真紀)が夢中になっている韓流スター“パク・ヒョンホン”を演じています。日本の電機店で働き始めた元韓流スターは、私の目には 堀内孝雄的 野暮ったい男にしか写りませんが、まぁ、嵌り役です。酒は飲まず、食後の果物だけが楽しみという仲村トオルの父親役がまたピッタリで、大好きです 仲村トオルの三の線。そして、忘れてならないのが草剛。宛書きなのかな... と思うけど、今作は 草剛に垣間見る「狂気」と「多面性」の活きた作品でもあります。そして、個人的には「あまちゃん」同様、大人計画 の面々が目白押しなのにもニンマリ。

そういえば、脚本/監督作品では『少年メリケンサック』も悪くなかったな...。団地の物語というと、近いところでは『みなさん、さようなら』が思い出されますが、ちょっぴり湿度を感じる閉鎖された空間というのが独特の雰囲気を生む様に思います。でもね、やたらなシーンがやたらに出てくるので、眉をひそめる人も少なからず居ると思います。やっぱり 本だけ提供して 演出は他の人に任せた作品の方が 安心して見られるのは確かです。



ある会社員(6/12 劇場にて)

制作国:韓国(2012年)
原題:A COMPANY MAN
監督 / 脚本:イム・サンユン
出演:ソ・ジソブ、イ・ミヨン、クァク・ドウォン、
   イ・ギョンヨン、キム・ドンジュン(ZE:A) 他

やたらなバイオレンスにロマンスを織り込んだ 如何にも韓流らしい展開です。特に、終盤は ハラハラ。最後までドキドキ観ましたが、まぁ それ以上でも それ以下でもありません。

俳優陣については 全く予備知識無く観た映画ですが、主演のソ・ジソプは 加瀬亮とか 或いは山崎まさよしを若くした感じで、嫌味のない まぁどちらかというと好みの顔立ちです。


そして 待ち合わせて 夫婦50割引きで
リンカーン(6/12 劇場にて)

制作国:アメリカ(2012年)
原題:LINCOLN
監督:スティーブン・スピルバーグ
原作:ドリス・カーンズ・グッドウィン
脚本:トニー・クシュナー
出演:ダニエル・デイ=ルイス(エイブラハム・リンカーン)
   サリー・フィールド(メアリー・トッド・リンカーン)
   デヴィッド・ストラザーン(ウィリアム・スワード)
   ジョセフ・ゴードン=レヴィット(ロバート・リンカーン)
   ジェームズ・スペイダー(W.N.ビルボ)
   ハル・ホルブルック(ブレストン・ブレア)
   トミー・リー・ジョーンズ(タデウス・スティーブンス)

公開以前は 観る気満々だった『リンカーン』なのですが、なんだかね まぁノンフィクションだし... なんて思って、ちょっと気が削がれて居りました。このところリンカーン絡みの話は何本か観たし、そんな中 こちらは 普通にリンカーンを描いているだけだし... って。

実は、劇場鑑賞を後押ししたのが、トミー・リー・ジョーンズの評判です。自身三度目という アカデミー主演男優賞のダニエル・デイ=ルイスは 言わずもがなですが、トミー・リー・ジョーンズが実にいい。ノミネートされつつ 惜しくも逃した助演男優賞ですが、いやぁ~ トミー・リー・ジョーンズにあげて欲しかった☆

それにしても、よく喋る!! みんな早口だし☆ 作品自体は、大統領としてのリンカーンを漫然と描いているわけではなく、奴隷制度撤廃を目指し 憲法第13条の改正案を通過させる為の票固めを中心に描かれており、共和党と民主党の丁々発止や水面下での取引など、まるでドキュメンタリーを観て居るようなリアリティで、案外面白く観ることが出来ました。

このあと、トミー・リー・ジョーンズの主演作も幾つか控えていますが、特に メリル・ストリープと夫婦を演じる『31年目の夫婦げんか』は 楽しみです♪

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする