たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

ドブ席っていうらしいョ

2008年10月10日 13時20分10秒 | 観る
平成中村座が 5年振りに浅草に帰ってきました。


江戸の芝居小屋さながらの仮設劇場は、それだけでもうワクワクします。8日水曜日、通し狂言『仮名手本忠臣蔵』に出掛けました。個人的には 2001年の『義経千本桜(忠信編)』以来ですから、7年振りの平成中村座です。7年前は、ここは一番 着物と決め込み、雨模様の空を睨みつつも めげずに結城で出掛けました。今年は 着物こそ着ませんでしたが、どういうわけだか またしても雨。せっかくだから、江戸町 奥山風景なるものも 一緒に楽しもうと思っていたんだけど、ざっと見て回るだけになっちゃいました。雰囲気だけ 借り物の写真にてお届け♪


奥山風景 大手門



仮設劇場のこと、雨が降ると科白が聞き取りにくいということでしたが、幸い 開場の頃には雨も上がり、いやぁ~楽しんで参りました『忠臣蔵』!!

今回は、組み合わせに工夫を凝らしたA.B.C.D.4つのプログラム。最近は ほとんど上演される事のない段も含め A~Cを観れば いくつかダブる段はあるものの、十段目以外の全ての段を観る事ができるというもの。そして、Dプロでは Bに倣った取り合わせを 若い役者を中心に披露するという趣向です。

今回 私が観たのは、Bプログラム。早野勘平の悲劇を描いた五段目 六段目、本心を隠して遊興に浸る由良之助の姿を中心に 寺岡平右衛門とその妹おかるの物語が展開する七段目、そして討ち入りと引き揚げ 物語の結末までを描いた十一段目という組み合わせ。上演時間も、休憩を挟んで 見応えたっぷりの4時間15分でした。

久々に拝顔する仁左衛門の由良之介は 文句なく素敵だし、真摯に勘平に取り組む勘三郎もいい。絵面的にどうだろう...と思っていた孝太郎のおかる(失礼)も 随分良くて、大納得の五段目 六段目 七段目。そして十一段目、討ち入り 奥庭泉水の場では、勘太郎 七之助の兄弟の切れの良い立ち回りに 客席も大いに喜ぶ   見事本懐を遂げて 引き上げの場では、見送る服部逸郎(勘三郎)、花道を揚げ幕へと引き上げる浪士たちに 拍手喝采のBプロでありました。


Aプログラムでは、山崎へと落ちていくおかると勘平を、七之助 勘太郎の取り合わせで観る事ができます。最近 女形がとってもいい七之助のおかるは さぞ可憐であろう、勘三郎に益々似てきた勘太郎のダメ男振りは 如何に?如何に?と思うと、これもまた観たくなってしまいます。

二階正面のお大尽席(お膳付き 楽屋訪問有りの ¥35,000)に対して、今回の席は 平場席の中でも 花道の下手側 わずかに二列並ぶ 通称「ドブ席」。考えてみれば、高貴な方は 二階で御覧になるのが常。かぶりつきだの 桟敷だのというのは下賤な席なのだヮ。しかも、ドブ席☆(花道の直ぐ横で大満足でした


ドブ席にて 幕間に戴き♪


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某公共放送『ためして○ッテン』...
先日、お嬢たちの部活が出演協力した回の放送がありました。思いの外 ちゃんと映っていて、お嬢の顔も三度ばかり確認する事が来ました 出ている事を知らなかった友人からも、「見てたら○○ちゃんが出ててビックリ!」なんてメールを頂戴しました。Thanks

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8 コメント

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楽しみです (ぷーまま)
2008-10-10 19:02:32
私は 20 日に A プログラムを見にいきます。すごーく楽しみになってきました。美しい七之助さんを見ると、毎回ドキドキしちゃうんです。危険ですよね。
「のりカツロール」も、ぜひいただきたいです。
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ためしてガッテン (その)
2008-10-11 09:34:35
見ましたよ。
やはりあの中で踊っておられたのですね。
多分 あれが?やはりそうだったんだ。
この記事を読んで確信しましたよ。
とてもステキですね。

テレビにでるなんてそれだけで凄いことですよね。
なんか夢みたい・・
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ぷーままさんへ (mayumi)
2008-10-12 10:37:31
七之助さん、どんどん良い役者になってきましたね。
『ふるあめりか...』の亀遊も ほんとに儚げでした。

Aプロのレビュー楽しみにしております
のりカツロールは 食べやすい大きさで、お味の方も
なかなかでした。楽しんでいらしてください。
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そのさんへ (mayumi)
2008-10-12 10:41:49
御覧いただいた上、こうやってコメントまで!
本当に ありがとうございます。
ブログの仲間って 家族みたいですね♪

ダンスの映像の中には 見付ける事が出来なかったんですが、
「心」の人文字を作る場面では三回程 観る事ができました。

そのさん☆ ありがとぉ〜〜〜
返信する
忠臣蔵かぁ~ (れこりん)
2008-10-16 19:50:53
いいな、いいな~
しかも花道のすぐ横で見られるなんて最高じゃぁございませぬか!!
えっ!?花道の横とかカブリツキはドブ席?なのでございますか?
2階の正面は35,000円も!!
高ぁ~
やっぱ、安くて近い方がいいですね(^^)

お嬢ちゃん、ためしてガッテンに出られたのでございますか♪
スゴーイ!
NHKじゃぁございませぬか!
わたくしは残念ながらその時間帯はテレビ見られないのでございますよ...

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れこりんさんへ (mayumi)
2008-10-17 10:19:22
NHKに出演といっても、資料としてビデオ出演しただけで
れこりんさんの様に きちんと紹介されての出演ではありませんョ。

ドブ席って、花道より低い前列の中でも 下手寄りの数列しかない
細いスペースをいうみたいです。なるほど...「ドブ」です。
特に 仮設小屋の平成中村座は 2列のみなので ドブそのものです。
‘お大尽席’も平成中村座独特の物で、高貴なお方の席っていうより
お値段なりのサービスが いろいろ付いてるんですョ。

平成中村座は、時には 大阪での公演という事もありますから
機会がありましたら 是非お大尽席で (^^)/
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Bプロの感想記事アップが (ぴかちゅう)
2008-10-18 15:00:28
昨晩ようやく完結!最後の記事をTBさせていただきました(コメントいただいた記事含め関連記事は末尾にリンク)m(_ _)m
私は二階正面のお大尽席の脇通路の一番後ろの席で観ていたので幕間はお大尽席の様子も楽しませてもらいました。お友達どうしで思いっきり派手な赤を基調にしたお着物と赤い髪飾りで揃えて座っている若いお嬢さんもいてお遊びのお札をかたどった箱でご祝儀とかやっていてお茶屋ごっこされていました(笑)それを傍目で楽しむという私らしい楽しみもさせていただきました。
さて、舞台は平成中村座に仁左衛門・孝太郎父子を客演に迎えてという普段の中村屋にない贅沢な舞台を楽しみました。ご指摘の通り、私もどうかと思っていた孝太郎のおかるが六段目も七段目も予想以上にいいので、こういう大きすぎない小屋で大きなお役をいただくことで化けてくれたんじゃないかと嬉しくなりました。仁左衛門丈に関してはもうもう渋さの中に色気もこぼれ哀れも憤怒もにじませる由良之介に惚れ惚れ~。堪能しました(^^ゞ
今月は「サド侯爵夫人」「から騒ぎ」歌舞伎座昼夜と続き、気がついたら女優さんの登場する舞台なし!!オールメールの舞台ばっかりと自分でも笑っちゃいました。
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ぴかちゅうさんへ (mayumi)
2008-10-20 00:29:17
TBありがとうございます。
お大尽席のリポートも!!

> 仁左衛門・孝太郎父子
仁左衛門は 端から楽しみにしていましたが、孝太郎が存外に良くて
納得のBプロでした。

> 今月は オールメールの舞台ばっかり...
おぉ! 凄い!!
私も、歌舞伎座の昼は 無理矢理行ってきましたけど、
いつもながら 盛りだくさんですね。
楽しんでいらしてねぇ〜♪
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